ピストンエンジンは永遠か!な?

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マグネット脱落

2006年12月06日 | クラッチ

人気blogランキングへ 今日は気温は低いですが、風も吹かずまあまあ穏やかな天気です。

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スポーツスターの4速ミッション車には写真のクラッチシェルの内側にオルタネイティブ・ジェネレーター(普通はオルタネーターと呼びますが)のマグネットが取り付けられています。

コレが脱落してしまう事がありますね。20年近く経っていれば経年劣化と諦めが付く場合もありますが、”お宝発見③”で紹介しているように、現在新品で入手しようとするとスコブル高価です。

クラッチシェルはエンジン回転より多少減速していますが、これだけの部分が脱落すれば回転バランスも悪くなりますから異常振動の原因にもなり、更に他の部分も脱落する事を考えられますから、放っておくわけにいきません。

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単体の分解ですから、ワタシの特製SSTを使いました。青矢印がロックリングですから赤矢印のリテーナーリングを押せば良いわけです。

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このSSTは20年近く前に作ったシロモノで、確かヤマハのSSTを改造した記憶があります。

矢印の部分は熔接で盛ってから旋盤で仕上げました。通常はこのような炭素鋼に熔接をすると割れたりしますので、強度を要する場合には気をつけたほうが良いですね。ま、この場合は大した荷重が掛かりません。

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手造りSSTはプレスで押しても良いのですが、今回は他のSST用の長いボルトを貫通させて使いました。矢印は外れたロックリングです。

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使用済みのSSTを外せば、このように・・・・・。

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内側のロックリングを外せばクラッチハブも外せます。圧入されていると思っていたら、今回はプラハンで軽く叩くだけで抜けました。

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クラッチのスチールプレートは矢印の溝に噛合い、軸方向には自由にスライドしながらトルクを伝えます。ココに磨耗による凹みが大きくなると”クラッチの切れ”が悪くなります。

今日は仕事はお休みですけれど、会議が伊香保温泉のホテルで行われますから、これから出掛けなくてはなりません。会議の後の懇親会はパスして帰ってきます。伊香保まで関越道使えば1時間です。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
'90の883ですので、こういうのを見ちゃうと早... (ブローチ)
2006-12-06 23:01:57
'90の883ですので、こういうのを見ちゃうと早く対処しなければと、焦ります。ミッション回りも含めて点検する準備は出来ているのですが、なかなか手を付ける決心がつきません(笑)。
ローターは、V-TWINから対策品が$350で出てましたね。
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ブローチさん、 (ピストン)
2006-12-07 20:14:10
ブローチさん、
見えないものだけに普通に走っているうちは、中々決心つかないものですね。
異変を感じたらミッションフルードを綺麗な器に抜いて見るしかありません。
でもマグネットはフルードと一緒に出てこない?
つい先日5速ミッション破損のスポーツスターが入庫いたしました。
あ、脅かすつもりではありません。
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5速でもですか! (ブローチ)
2006-12-07 21:51:55
5速でもですか!
脅し文句としては十分です(笑)。
バイクにもレントゲンみたいな非破壊検査法があれば良いのにと思います。
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2001年式の1200Sですが、十分心配になりました。 (だみあん)
2006-12-08 00:14:07
2001年式の1200Sですが、十分心配になりました。

予防策もないのでしょうから、振動に注意して乗ることにします。
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近々にまた5速ミッションのギア破損の記事をアップ... (ピストン)
2006-12-08 20:43:37
近々にまた5速ミッションのギア破損の記事をアップします。
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