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スタータークラッチが空回り!

2007年06月29日 | スターター系

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ケッタリングが発明した電気式セルフスターターは、指一本でエンジンを始動できる今では当たり前になってしまったものですが、故障すると厄介です。

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スターターモーターを外すのには(今回のケースはエボ・ダイナ系)バッテリーとトレイをまず外します。

ところでエボ以降のスターターの故障というと、今まで経験したのはスターターリレー、スタータークラッチの不良が挙げられます。

スターターリレーの不良は、スターターボタンを押すと小さい音でカチカチいうが、モーターが回らない症状。

スタータークラッチの不良は、ガチャンと大きな音がしてからヒューンとモーターが空回りして、エンジンを回すことができない症状になります。

今回は後者ですから、スターターモーターを外して分解する必要があります。

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モーターを外す前にジャックシャフトを固定するスクリューを外します。もちろんプライマリーカバーを外してからのことです。

ワタシはプライマリードライブをそのままに作業を進めますが、最後にジャックシャフトを固定するときにはプライマリードライブを外しておいたほうがやり易いことを最初に言っておきます。

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赤矢印がモーターを固定している3/8のキャップボルトですが、工具は1/4サイズのヘックスレンチを使うことになります。

ココのボルトは強く締まっていますから 、できれば先端がボール状のではなくストレート形状のレンチを使ってください。

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プライマリー側のジャックシャフトの固定を外しておけば、モーターは2本の固定ボルトを外すだけです。もちろんその前にバッテリーケーブルは外しておきます。

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ジャックシャフトはこのようにプライマリーケースに残ります。プライマリードライブを外さずに行うとリングギアが邪魔して残ってしまうのですが、組み立てるときにモーター側のカップリングのスプラインの溝を合わせるときに少々苦労を強いられます。

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矢印のカップリングは差し込んであるだけですから、今回の場合はモーターに付いてきましたが、場合によってはジャックシャフト側に残ることもあるでしょう。

矢印が指している部分はマニュアルにはカウンターボアと呼んでおり、差し込んでいる方向を指定するためのものです。

カップリングがアウトプットシャフトの奥まで入っていることに注目してください。

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カップリングの中には位置決めのスナップリングがあります。

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つまり差し込む方向が間違い、カウンターボア加工されていない青矢印がジャックシャフト側になると、赤矢印のように奥まで入りません。

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まずモーターとハウジングを固定している長いスクリューを外します。

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次にハウジングとスイッチアッセンブリーを固定しているボルトを外します。

割と強く締まっていましたから、使う工具はプラスドライバーよりも11/32サイズのソケットレンチが確実です。

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勘合している部分がありますからボルトを外してもすぐにバラけませんが、スプリングも利いていますから勘合が外れると勢い良く分解します。

この際に気をつけたいのは矢印のアイドルギアのベアリングで、中のローラーの回転方向を変えないのが望ましいことから、バラバラにしたくありません。

つまりスプリングの力でビックリ箱のようにならないように気をつけて下さい。

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クラッチアッセンブリーは裏側から押せば抜け出てきます。

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つまり矢印のOリングで固定されているだけです。

続きます。

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