三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

『日本が占領した海南島で 60年まえは昨日のこと』上映会の報告

2007年04月01日 | 上映会
                『日本が占領した海南島で 60年まえは昨日のこと』
                上映三重実行委員会 竹本 昇

 昨年11月の伊賀市に続いて、2月25日に名張市で上映会を開催しました。今回は、会場に入りきれないほど(49人)の参加者でした。当日、参加者の皆さんには申し訳なかったのですが、予定していた資料を刷り増す作業を2回もしなければならない状況で、主催者として、予想を超える事態で慌てました。このような取り組みができたのも、地元の人が精力的にこの上映会の実現に取り組んでくれたお陰でした。
 さて、定刻13時30分から上映会を開催後、会の事務局から、このドキメンタリィーを上映するに至った過程を詳しく報告されました。
 報告の趣旨は、1926年、熊野市(当時の木本町)で二人の朝鮮人が虐殺された事件を「愛町心の発露」とする熊野市の歴史認識を正す運動の中で、隣の紀和町(現在、合併により熊野市)に石原産業の鉱山跡があり、その石原産業が海南島から資源を略奪していたことを知り、その実態を調査するために海南島を訪れたとき、地元の人から朝鮮人が一人も住んでいないのに、「朝鮮村」と呼ばれる場所があることを聞かされたのが、この活動の始まりであった。もし、この場に巡り会うことがなかったら、朝鮮人が虐殺され遺棄されている事実が永遠に闇に葬られてしまうことになっていたと思う、という趣旨でした。
 それを受けて、司会者から参加者による自由な発言をということでドキュメンタリーに対する感想を話し合うことなり、私が最初に指名され、昨年、私が海南島に行ったときの報告を求められました。そこで、私は、后石村で聞かされた日本軍による住民虐殺のことを報告しました。その後、このドキュメンタリーを見てどう思うか感想や意見を聞かせてほしい、という司会者の進行に沿って、参加者からの意見が出されました。
 意見として、「このドキュメンタリーを公的機関が関係するような場での上映会にできないものか。」とか、「憲法改悪、右傾化が推し進められている状況の中で、このような事実を知ることが非常に大切だ。」との意見が出されました。
 その後、茶話会になりました。茶話会では、このドキメンタリィーはどのような人たちが制作しているのか、という質問が出されました。つまり、カメラワークや映画制作のプロが創っているのか、という質問でしたので、事務局から、決してプロではない一市民運動が制作したものであるが、しかし、その制作には膨大な時間とエネルギーを要したことが説明されました。

 次に、このドキュメンタリーを観てのアンケートを紹介させていただきます。

1.今日の集会は、何で知ってくれましたか? 知人から
2.お歳は?  50歳代
3.性別    男性
4.ご感想ご意見
 日本軍の侵略については、ずっと関心を持ってきたが、本日聞いたことについては、全く知らなかった。このような重要な事実が、それなりの問題意識や関心がある者にさえ届かなかったというのは、どういうことだろうかと思っている。このことを解明すること自体、まず第一に大きな課題だと思われる。もうすでに何十年も運動を続けてこられたということだが、この集まりをきっかけにしてでも、大いに広めていってほしいと期待する。

1.今日の集会は、何で知ってくれましたか? 知人から
2.お歳は?  80歳代
3.性別    女性
4.ご感想ご意見
 国の為に天皇の命令で若者は戦争に参加した。吾が弟は18歳だった。私も東京で焼い弾にあった一人だ。死人を飛び越え大阪に帰った。ビデオを観て、命令とは云えヒドイことをやって来た日本人!! 戦争はムゴイものだ、二度としてはならない。残された歴史は2度と観たくない。平和で仲よく暮らしたい。どの国の人々共。むごい戦争に泣く国民ばかりだから~。

1. 今日の集会は、何で知ってくれましたか? 知人から
2. お歳は?  50歳代
3. 性別    女性
4. ご感想ご意見
 海南島の場所も知らなかった、ましてや日本軍、日本企業によるこんなざんぎゃくな行為が行われたことも知りませんでした。過去の事としてでなく、今の問題として心したいと思いました。

1. 今日の集会は、何で知ってくれましたか? 知人から
2. お歳は?  70歳台
3. 性別    女性
4. ご意見ご感想
 ビデオを見せてもらってびっくりしました。60年前、昔に日本人が朝鮮人に対して、あんなにむごい事をして来たなんて信じられないとつくづく感じました。日本人は皆んなが真実を明らかにして、はん省して、あやまるべきです。
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