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「The Hankyoreh」 2021-12-06 09:22
■韓国最高裁「駐韓フランス大使館に脅迫ビラ」ムスリムに対する宣告猶予が確定
【写真】駐韓フランス大使館=資料写真//ハンギョレ新聞社
「ムスリムを侮辱するな」、「我々に刀を突き付ける者、その刀で殺されるだろう」。
昨年11月1日夜10時ごろ、ソウル西大門区(ソデムング)の駐韓フランス大使館の塀と近くのオフィステルの建物に、このような内容の記されたA4用紙サイズの英文ビラ、×印の記されたフランスのエマニュエル・マクロン大統領の顔写真などがはり付けられた。
昨年10月、フランスのパリでは中学校の歴史教師が授業時間にムハンマドを風刺する1コマ漫画を「表現の自由」について討論させるために授業で見せ、イスラム急進主義の青年によって殺された。同月にはニースのある聖堂で、イスラム急進主義者が凶器で70代の女性を殺害してもいる。マクロン大統領はこれらの事件を理由としてイスラム寺院を一部閉鎖した。これに対し、世界各地でムスリムがマクロン大統領の写真を燃やすなどの反仏デモが拡散した。
捜査機関はロシア国籍のAさん、キルギス国籍のBさんを外国使節脅迫および脅迫の容疑で拘束し、起訴した。捜査の結果、Aさんらはマクロン大統領がムスリムを蔑ろにしていると思い、怒ってこのような行動を取ったことが分かった。
1審は脅迫容疑のみを有罪と判断し、2人に懲役6カ月、執行猶予1年を言い渡した。「外国使節であるフランス大使に対する脅迫罪を適用するには、その脅迫がフランス大使に対する具体的かつ直接的なものでなければならない」が、これには当たらないとするものだった。2審では2人に対する罰金300万ウォンの宣告を猶予するとして減刑。「ムスリムとしてフランス大統領の行動に対する抗議の意味を伝えようとの意思が優先的だったと思われる。被害者に謝罪の意を表明しており、韓国での3年間の生活で罪を犯したことはない」と減刑の理由を明らかにしている。最高裁2部(主審:チョ・ジェヨン判事)も、この原審を確定したことを6日に明らかにした。
チョン・グァンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1022079.html
韓国語原文入力:2021-12-06 05:59
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