国会図書館憲政資料室にある「柏原兵太郎文書」に、企画院が1940年11月15日付けでだした「海南島鐡鑛資源開発方針」(極秘)が含まれています。そこには、つぎのように書かれています。
「第一 方針
鐡鑛需給ノ実状ニ鑑ミ海南島ニ於ケル田獨鐡山竝ニ石碌鐡山ヲ速ニ増産又ハ開発スルト共ニ海陸輸送力ノ拡充ヲ図リ以テ鐡鑛石ノ対日供給力ヲ増大シ鐡鋼自給ノ確立ニ資スルモノトス
第二 要領
両鐡山ノ増産又ハ開発目標ヲ夫々左ノ通トシ速ニ所要ノ施設ヲ拡充又ハ新設スルモノトス
一、田獨鐡山
出鑛量年額六〇万瓲(現在三〇万瓲施設ヲ拡充増産ヲ図リ合計六〇万瓲トス)
二、石碌鐡山
応急出鑛量年額二〇万瓲(第一次計畫)
三、以上実現ノ為必要ナル資材、資金、技術者、労務者竝ニ海上輸送力等ノ確保ニ関シテハ政府ニ於テ夫々速ニ特別ノ配給割当ヲ行フ外適当ナル措置ヲ講ズルモノトス
四、両鐡山ノ増産又ハ開発計畫ノ樹立実施ニ関シテハ政府竝ニ鐡山経営者間ニ於テ夫々特ニ緊密ナル連絡ヲ保持スルト共ニ本件計畫ト軍事施設(鐡道、港湾、道路、橋梁、通信等)造営計畫トノ間ニ適切ナル調整ヲ図リ且之ガ円滑ナル実施ヲ期スルモノトス」。
佐藤正人
「第一 方針
鐡鑛需給ノ実状ニ鑑ミ海南島ニ於ケル田獨鐡山竝ニ石碌鐡山ヲ速ニ増産又ハ開発スルト共ニ海陸輸送力ノ拡充ヲ図リ以テ鐡鑛石ノ対日供給力ヲ増大シ鐡鋼自給ノ確立ニ資スルモノトス
第二 要領
両鐡山ノ増産又ハ開発目標ヲ夫々左ノ通トシ速ニ所要ノ施設ヲ拡充又ハ新設スルモノトス
一、田獨鐡山
出鑛量年額六〇万瓲(現在三〇万瓲施設ヲ拡充増産ヲ図リ合計六〇万瓲トス)
二、石碌鐡山
応急出鑛量年額二〇万瓲(第一次計畫)
三、以上実現ノ為必要ナル資材、資金、技術者、労務者竝ニ海上輸送力等ノ確保ニ関シテハ政府ニ於テ夫々速ニ特別ノ配給割当ヲ行フ外適当ナル措置ヲ講ズルモノトス
四、両鐡山ノ増産又ハ開発計畫ノ樹立実施ニ関シテハ政府竝ニ鐡山経営者間ニ於テ夫々特ニ緊密ナル連絡ヲ保持スルト共ニ本件計畫ト軍事施設(鐡道、港湾、道路、橋梁、通信等)造営計畫トノ間ニ適切ナル調整ヲ図リ且之ガ円滑ナル実施ヲ期スルモノトス」。
佐藤正人
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます