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甲府市議会の2012年9月定例会は9月27日に閉会しました。この日に決議された内容を知りましたので、とりあえず掲載しておきます。
甲府市サイトでは未公開なので、以下の内容については正式公開時に読者ご自身で確認してください。
おそらく各会派の共同提案かと思いますが、その点も議会サイトで公開された時にご確認ください。
(本文内のリンク設定は編者です)


イオンモール甲府昭和の増床計画に反対する決議

 平成23年3月、昭和町にオープンした、イオンモール甲府昭和は、その開業に際し、甲府市をはじめとする山梨県内の商業環境や周辺交通に多大な影響を与えることが懸念されたため、山梨県をはじめとする関係団体の要請を受け入れる中で、小売店舗面積を当初計画されていた48,000平方メートルから20,000平方メートル縮小した形で出店した。

 しかし、平成24年8月30日に、イオンモール甲府昭和から、約53,000平方メートル(うち小売店舗面積約20,000平方メートル)の増床計画の届出が提出され、結果的には当初計画の店舗規模となる見通しである。

この計画どおり、イオンモール甲府昭和が増床された場合、

1 「甲府市中心市街地活性化基本計画」に基づいて取り組みを行っている中心市街地の活性化ヘの影響が危倶される。

2 既存の小売業等に大きな影響を与え廃業が進行することにより、交通弱者である高齢者等の買い物への影響が危ぶまれる。

3 郊外型ショッピングセンターの集客合戦により、中心商店街からの顧客の流失や甲府市内の卸売業への深刻な影響が憂慮される。

4 甲府市内のショッピングセンター等の撤退も予想され、残された空き店舗がもたらす生活環境への影響が懸念される。

5 周辺地域の交通渋滞により、甲府市内のアクセス道路に悪影響がもたらされる。

 以上により、甲府市内、さらには山梨県内の商業環境に多大な影響を与えるイオンモール甲府昭和の増床計画については、現在進められている「甲府駅南口周辺地域修景計画」をはじめ、賑わいの創出や地域の活性化に取り組んでいる甲府市のまちづくりに多大な影響が懸念されるため、このまま進められることに対し、強く反対する。

 以上 決議する。

平成24年9月27日


平成24年5月14日PDFファイルで公開され、始まったばかりの「甲府駅南口周辺地域修景計画」はともかく、平成22年12月27日に「中心市街地まちづくり会議」から市長に提出されたという「提案書」の内容を踏まえた、甲府市中心市街地活性化計画の68事業の進捗状況、あるいは、平成23年6月で仕事は終わったようですが、甲府市中心市街地活性化協議会の活動なども、十分に理解された上で、甲府市の将来を案じての議会決議だと思います。

公式サイトからは確認できない計画進行状況の報告は、おそらく自治会連合会経由で配付された何らかの紙媒体で市民と共有されているのだとは思いますが、できたら甲府市サイトで読むこともできるなら、中心市街地活性化問題に苦悩されている他都市の皆さまにもきっと参考になるはずです。

イオンモール開業後の中心街への影響調査結果などは貴重なものだと思います。そのデータをご存じで、それに上乗せされる「被害拡大」の心配があるのでしょう、自然放射線量の上に人工放射線量が上乗せされる結果がもたらす子供たちの状態を心配されている甲府市議会議員の皆さんですから。

確かに、甲府市議会議事録を丹念に読んで、質疑応答から中心市街地活性化事業に関する片言隻句を拾い集めていけば現状は判るかも知れませんが、常任委員会の議事録が読めないと本当のところは分からないはずです。
・・・ということで、この決議文に関して私のコメントは差し控えます。一般的には、「ひとのせいにするなよ」 という意見が多いかと思います。

2012.09.19 イオンモール甲府昭和の増床計画と街づくり、別件ではこっちでコメントしてます。ちなみに私が車で移動する時は4km/15分ならきわめて順調という感覚です。



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