山梨県がテルル測定値を公開した理由、今後も測定する理由を明確に県民に明らかにすべきです。これについて文部科学省から通知が来ているはずですから、それも公開してください。いつまでも指示待ち行政を続けたら、山梨県の子供たちは守れませんよ!
さらに、「24時間採取による測定に比べ、測定精度は約100倍に向上します」 の根拠も県民にきちんと説明した方がよいです。(これらの件について他県の状況は確認していません、私は武田武士の郷、山梨県の自立性を未だいくらかは信じているから)
以下はこの記事を書いた意味・・・・
福島第一原発4号機の問題とデータ公開の意味に掲載した山梨県発表データですが、これに テルル129m と テルル132 が入っていることに疑問を感じました。山梨県のページにはこれについては何も説明がありません。もう一つの3月15日~4月15日分の公開情報はヨウ素、セシウムというお馴染みのものだけです。なぜ今になってテルル情報が出てきたのか?
3月のテルル計測値の大きさに注目せねばならず、それが今回の測定方法変更で測定対象に追加された理由でもあるはずなのです。実は、以前テルルについてどこかに書いた記憶があったのですが、やっと見つかりました・・・2011.07.25 被災児童支援プログラム、この夏に山梨で の記事です。この中で本文に関係なくメモっていたのが、「衝撃スクープ! 福島市の大気 恐るべき検査結果を初公開 国がやらないなら週刊現代がやる」 この記事に書かれていたのです。そのページ3 から引用しておきます。
「テルルが検出されたというのは、とても興味深いデータですね。なぜならこれは、核分裂によって生じる物質なのですが、半減期が33日ととても短いからです。半減期が短いものが、原発事故より3ヵ月がたった6月に採取したフィルターから検出されたということは、核分裂が今も続いている可能性---つまりは再臨界を起こしている可能性を示唆しています。最初に放出された量がわからないので、これが確かなことかどうかは断言できませんが、再臨界が起きていたのかどうか、政府や東電は調査し、その結果を公表すべきです」
1月9日記事の冒頭に書いた文部科学省(平成23年12月22日)として公開されているPDFファイルには、測定対象核種の変更については書かれていないと思います。しかも、山梨県は3月に既にテルルを検出し記録していたのですから、これは当初から文部科学省の指示だったはずです(指示以外のことをやらないのが地方行政)。しかし、検出されていたことを県民に発表していなかったと思います(これもおそらく文部科学省の指示)。(検出されてはいなくてもプルトニウムなど他の核種も測定対象にはなっているでしょう)
今回、これを公開しました(過去のデータは文部科学省の 定時降下物のモニタリング(平成23年3月) などから確認できます、山梨県広報ページでは公開されていません)
なぜこのようになったのか、明確に説明を求めます。福島原発の状況が(4号機など)危険だから監視するのだという理由なら、はっきりそう説明してください。
風向きにもよりますが、山梨県空襲警報発令は想定内です。
ついでですが、2011.12.17 文部科学省の給食放射能測定について続報でマークした「各自治体は、文科省(旧科学技術庁)の委託を受けて放射能水準調査を実施しており、その中に「日常食」という項目がある。」『各自治体が5世帯を募り、食事を持って来てもらって測定する「陰膳方式」で調査を行っている。』 この日常食測定が山梨県では現在どのように実施されているかについても、この際、明確に公表していただきたい。実施されているなら、それと給食測定との関係がはっきりしてきます。