文部科学省の学校給食関連情報は更新されず、報道発表にも何も出て来ない日々が続いています。地方自治体からの関係情報の発信は確認していませんが、(地元山梨県では)探すだけ時間の無駄だろうと思っています。
テキスト版が出ている森ゆうこ副大臣の記者会見から引用しておきます。森ゆうこ文部科学副大臣記者会見録(平成23年12月8日) 【強調や下線は編者です、今回は文中にコメントも書きました】
記者)
先週から引き続き、給食の放射性物質の検査についてなんですけれども、かなり大臣の方で統一的な見解というか、当初から文科省としては一貫した説明をされていたということなんですけれども、ただ、強調する部分が検査機器の性能のことなのか、あるいは食材の目安を示したものか、ちょっとやはり社会の受止めに関して誤解が生じた、各地方自治体にも混乱が生じたということは否めないと思うのですけれども、結果的にそういう混乱が生じたことについて、副大臣はどのようにお考えなのかという点について。
副大臣)
この安全・安心のための学校給食環境整備事業につきましては、今ほどいろいろ御指摘がございましたけれども、12月6日に大臣から閣議後の記者会見で説明をしたとおりでございまして、そのとおりでございます。もう改めて、私の方から申し上げるまでのこともないというふうに思います。
この間ですね、様々な形で他省との連携についても努力して参ったわけでございますけれども、いろいろな御指摘を受けまして、更に連携強化をし、何よりも学校給食の安全確保、そしてまた保護者の皆様から御安心をいただけるように、より一層努力をさせていただきたいというふうに思っております。【連携する他省というのが前に出ようとする人のスカートを踏んづけている場合もあるよね】
記者)
関連して、月曜日に政務三役の方で会議があって、その三つ目の中で、今後、それより国民への説明というものを丁寧にしていくという項目があったかと思うんですけれども、ただ、火曜日の大臣会見の後、文科省としては事務連絡として、大臣の発言要旨を各都道府県の教育委員会に送るということをされたようですけれども、ただあれだけでは逆にまた、何というか受止める側が分からないという部分もあるのではないかと思うのですけれども、ほかにちょっと文科省として、何かその。
副大臣)
ポンチ絵とか。
記者)
教育委員会だけじゃなくて、むしろ、もっとやっぱり世間に対して情報発信して、分かりやすく発信していく必要があるのではないかと思うのですが、その辺り、お考えやアイデアはあるのでしょうか。
しかも、あの発言要旨そのものも、やはりちょっと読んでいるだけでは、この前の事務連絡のことも、ある意味、上書きしているというか、分かりやすくしたとはちょっと言い難い印象は受けるのですけれども。【発出した側も問題だが、受け取った側にも危機意識の低さを認識していなかったり、地域の人々に対する説明責任への認識不足からも、情報発信に問題があることを、この記者なら分かっていると思います】
副大臣)
その後、事務方の方で、何か更に問い合わせ。
記者)
例えばホームページとかにも、この件に関しては大臣と副大臣会見以外の掲載サイトとか、何もないですし。
副大臣)
そうですね。今の御提案につきましては、ホームページ等でこの事業について、もう少し実施の考え方等が皆様によく伝わるように、少し努力をさせ、工夫をさせていただきたいと思います。御指摘ありがとうございます。
正に、リスクコミュニケーションといいますか、そういう皆様の、特にこういう事態になるということは初めてのことですので、できるだけ皆様から御理解、そして安心していただけるように、で、まずその大前提として安全の確保ということが図られるように、一層努力して参りたいと思いますので、またいろいろ御提言、御指摘を賜れればというふうに思います。いろいろありがとうございます。【と副大臣が言われても文部科学省の職員は12月9日に締め切られた申請の処理に追われているという言い訳が出来るので、12月17日になってもサイトには何も記事がない。11月30日、12月1日に発出した通知を掲載することはすぐにでも出来る。
大事なことは子供たちの安全の確保、その為に測定器の性能設定があるということ、そこんとこを理解せずに下限を越えたらどうするのかとか騒ぎたてた連中は愚かです。自分の子供に食べさせるかどうかという「安全」を自分達で考えればよいだけのこと。その為に高価な測定器をオカミに買って貰えるというだけ。それぞれの地域事情に合わせた「安全のレベル決定」について地域の人々の理解を得ること。全国一律でオカミに決めて貰うだけなら地方公務員は要らない。】
記者)
火曜日の閣議後会見の大臣の発言要旨を事務連絡で出してから、都道府県なり市町村から、文科省に対して問い合わせというか、「これはまた目安が復活したのですか」とか、何かその辺、もう一度、文科省の認識を正すというか、確認する問い合わせというのは、結構来ていたりするのでしょうか。
副大臣)
私の方に直接、自治体の首長さんから、問い合わせというよりは、更に充実してほしいという御要望は直接いろいろいただいているところなのですけれども、何か来ていますでしょうか。
文科省)
問い合わせというのも、いわゆる確認のような形の問い合わせと、あと、事業自体、今、募集しているところでございますので、申請に合わせた相談とか、そういうものは来ております。【この会見は12月8日で、12月9日に募集は締切】
副大臣)
やはり事業の拡充、範囲の拡大といいますか、そういう御要望は私も直接いただいています。
記者)
自治体だけじゃなくて、市民からの問い合わせというのは。
副大臣)
それは、私のところへは、もうたくさん、たくさん頂戴しておりますので、私ももう子どもたちは大きいですけれども、特にお母様方は、こういう事態に直面して、いろんな御心配、またいろんなことでいろいろ気をつけていらっしゃるというか、そういう気持ちといいますか、本当に痛いほど分かりますし、やっぱり私ども文部科学省として、大臣は「チルドレン・ファースト」というふうに繰り返しおっしゃっていらっしゃいますけれども、文部科学省は放射能から子どもを守るのであると、そういうふうな姿勢をしっかりと示していくということが、私は大変重要ではないかというふうに思っています。
まあ、今回ほど教育関係者と称する人々がどんだけの人々かがよく分かったことはないです。教育者というより教育屋とでも言いたいほどです。教育を天職として成し遂げようとするのではなく、たまたま飯の種が教育系職場だったのでしょう。
また学校給食システムというのが文部官僚や教育関係者にとって、どうもかなりのオイシイ仕事になっているような印象も受けました。給食の現場で子供たちのために苦労されている方々には関係無いことです。ピラミッド組織の最上階の方に食中毒でも起しそうな腐臭がありそうな・・・もちろん地域差はあるとは思います。Webページを丹念に見ていくことが大切。給食会のようなオオヤケの仕事をする組織でホームページが無いということだけでマイナス評価は避けられません。
情報が的確に出て来ない場合は裏には必ず何かある、例えば他都市で既に多数あるような食材産地の一覧表すら出ていない地域、その裏に何があるかは揣摩臆測。これまでネットから見ているだけの私の感じていることですが、時間が経ってから関連する問題が明らかになって、やっぱりそうだったねと思うことが多いです。
前記事で設定した-google検索 給食の放射能検査 を再掲しておきます。各地でいろいろな動きが始まっている・・・・
◇ 東大・早野龍五教授が考える「学校給食による内部被曝」 (前後に関連記事あり)
この早野さんの記事に関しては、以前にマークした記事があります--
◇ 「給食の放射能調査」は妥当か?(2011年9月29日) この記事を何故マークしたかと言うと、「日常食測定」というのが50年以上続いていると書かれていたからです。私は今回の原発震災に関して読んでいた記事では全く見なかったことでした。文部科学省の空間放射線量測定を引き受けている都道府県の全てで日常食測定も実施、その測定値を文部科学省に提供している。これを後日確認するためにマークしました。