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社団法人全国都市清掃会議(略称:全都清) から「都市清掃」という専門誌が発行されています。
「都市清掃 2012年1月号(第305号)」 の特集 「都市ごみと放射能」 に独立行政法人 国立環境研究所 の山田正人さんと遠藤和人さんによる論文 「一次保管と最終処分」 が掲載されていることを知りました。私は門外漢の専門誌ですが、おそらく自治体の担当部署などでは購読されているのではないかと思います。

この情報を知ったのは、「爆発後の日々」の 2012.01.27 記事、国の基準値以下の、1,810 Bq/kgのごみ焼却灰(飛灰)を埋め立てた処分場から、線量限度を上回るセシウムの放流水が。 からです。twitter からも、(ダイジェスト版)8,000Bq/kg以下の埋立に関する専門家による反対意見&解決策と、Todaidonとの質疑応答(メモ) を確認できました。
私としては理解出来る範囲外なので内容についてはコメントできませんが提起された問題の意味は分かります。論文の校正刷り(?)は確認しました。

私がこのブログのタイトルに「餅屋の意見」と書いたのは、横浜ママパパの放射線だより から知った 毎日新聞 2012年1月24日東京朝刊 3・11後のサイエンス:「餅屋」はどこにいる=青野由利 という論説委員の記事も読んだからです。
『危機的状況の中で、餅屋と餅屋でない人の力を最大限に役立てるにはどうしたらいいか。これもまた、サイエンスの課題である。』と締めくくられている論考ですが、「それはマスメディアの課題でしょう」、と私は考えている時に上記の「一次保管と最終処分」論文を知りました。

ちなみに、青野由利さんが言及された『日本気象学会が放射性物質の拡散予測の公表自粛を研究者に求めたのは有名な話だ。』 については 2011.04.04 情報管制の発動 に書いています。
甲府気象台でも環境放射線測定が行なわれているようですが、その発表を私は未確認です。早川さんが整理された原発爆発による放射能雲の流れを甲府気象台も捉えていたらしい話はどこかで読みましたが、見えない情報について揣摩臆測をするより、ひとり心の中に留めて全体を判断するのみ、それが3.11以後私が学習した事の一つです。

もう一つ、ついでに、日本気象学会のメッセージにある 『文部科学省等が信頼できる予測システムを整備しており・・・』 が SPEEDI のことを指しているなら、 2012年1月19日 SPEEDIは元々頼りにならないのか? という論考が「サイエンスポータル」に掲載されています。原子力安全委員会作業部会のこの件を報じたメディアが、日本気象学会のメッセージにも言及したかどうかは知りません。魑魅魍魎の世界を解きほぐす道具は私にはインターネットしかありません。



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