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文部科学省サイトに定時降下物のモニタリングホームページがあります。『平成24年1月以降は、1ヶ月間の継続採取を行い、核種分析調査を行っています。』と書かれています。
これは、「放射線モニタリング情報」の重要なお知らせに、「総合モニタリング計画」に基づく、東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故の発生を受けて文部科学省が継続的に実施している放射線モニタリングの見直しについて(平成23年12月22日) として公開されているPDFファイルの内容が関係しています。

Monthly_20110311 山梨県サイトの 定時降下物の測定結果 の広報部分では、『平成24年1月からは、1カ月間採取による測定に統一します。24時間採取による測定に比べ、測定精度は約100倍に向上します。』と書かれています。『福島原発事故に対する緊急対応(24時間採取)とは別に、1ヶ月間に亘り連続して採取した降下物の放射能測定結果は次のとおりです。』
201103191227 1か月発表単位の MBq/k㎡ の数値は、Bq/㎡ と読み替えることができます(メガは1,000,000)。『平成23年3月から平成23年12月のまとめ ※4月16日以降は、放射性物質は不検出です。』の意味が私にはわかりません。
『平成23年5月から12月は放射性核種が検出された日はありませんでした。平成23年3月19日から平成23年12月27日までの放射性核種検出履歴は次のとおりです。』 降下物24時間毎の測定では検出下限以下だが、消えることがない放射能は累積されていることをさり気なく見せているのでしょう。したがって衛生環境研究所の測定場所近傍の土壌を表層5cm集めて核種分析、線量測定など定期的に行っている結果を公表する事も必要です。これは文部科学省の指示には無いでしょうが、研究所では実施しておられる筈です。
参考・・山梨県2011年3月、降下物修正一覧表

福島県では、環境放射能測定結果・検査結果関連情報ホームページで、「定時降下物環境放射能測定値(第11報)について(PDF:103KB)(24.1.8更新)」が出ています。
これについては、平成23年12月29日 13時現在の公表として定時降下物環境放射能測定結果(暫定値)(第1報)に始まっています。福島県は『定時降下物について、文部科学省は、平成23年12月27日以降、毎日調査・公表していた全国の調査結果を月1回の調査頻度・公表としたところですが、本県では当面の間、これまで通り毎日調査を実施し、これを公表することといたします。』と記しています。いつ「空襲」があるか分からない地域としては、常時空襲警報発令体制にあるのは当然でしょう。
その結果として、平成24年1月4日 14時現在の定時降下物環境放射能測定結果(暫定値)(第7報)で、1月2日9時~1月3日9時の測定値が セシウム134=180、セシウム137=252(MBq/k㎡ )と前日までに比べて激増したことが4号機に何かあったのではないかとインターネットでは問題視されました。--January 05, 2012 【注意】正月に千葉でもセシウム5400万Bq/km2降下! など

その4号機について、産経新聞は2012年1月6日記事で、事故後、最悪シナリオ検討 福島事故で政府、公表せず と細野豪志原発事故担当相の記者会見談話を報じています。原発事故担当相とは、原発事故の収束及び再発防止担当大臣の通称ですが、1月6日の記者会見が公開されたら確認しておくつもりです。
内閣府、言及無し平成24年1月6日会見要旨

測定方法を変更した文部科学省 原子力災害対策支援本部は、福島県による定時降下物環境放射能測定結果として、「定時降下物環境放射能測定結果(暫定値)(第9報)(平成24年1月6日 15時現在)(PDF:54KB)」 を掲載しました。これは福島県が公開したkoukabutsu9.pdfと同じです。採取場所…福島県原子力センター福島支所(福島市方木田地内)

福島県の公開情報を見ている人は、1月4日の情報で異常事態に気が付き、文部科学省を見ている人は6日に気が付くことになったのです。どちらもデータを見せてはいますが、それだけで、この数値についてメッセージはありません。(中川正春文部科学大臣の記者会見 1月6日はテキスト版が公開されたら確認)言及無し
細野豪志 原発事故の収束及び再発防止担当大臣 が6日の記者会見でこの異常値に言及されたかどうか、それを確認することは大切なことです。1月3日9時以後は以前の値に戻っています。その理由も説明できるはずだと思います。
それと共に、福島県(第7報)の値が文部科学省から測定委託先に伝えられた時に、各地の測定地点ではどのように対応したのかということも国民に知らされねばなりません。それは委託されている自治体の仕事です。常在戦場の公務員だからこそ公務員宿舎が与えられているのでしょう。

1月8日の小出裕章さんの講演では、4号機の状況と危険性も語られました。私は原発事故の細かい状況までは確認していませんのでとても参考になり、あらためて上記のようなことを確認しました。空襲警報も知らされずに焼夷弾に焼かれていく人々がおられる、今そこに甲府空襲、東京大空襲が再来している・・・・と。
『4号機の使用済み燃料プールから水がなくなり、燃料が損傷する事態を想定した「最悪のシナリオ」を政府内で作成していた・・・』(産経新聞)、最悪のシナリオが本番になったのかどうか全ての生データの公開を求める、前にも書きましたが航空機モニタリングから鉛筆ナメナメ作成された地図など私は信じていません。東京電力の所有物である放射性物質は消えてなくなることはなく、持ち主の手元に帰りたがっているだけだと思います。
今次大戦による放射性廃棄物の墓場は福島第二原発敷地が一番適当であるとの話に同意。
◇ 時事ドットコム、【図解・社会】福島原発・ビジュアル解説、2011年12月28日に「中間施設、福島・双葉郡に」・・「細野豪志環境相は28日午前、福島県を訪問し、東京電力福島第1原発事故で放射性物質に汚染された廃棄物の中間貯蔵施設の設置をめぐり、佐藤雄平知事と会談した。・・・環境相は、同郡内を候補地に選んだ理由として(1)除染に伴う汚染廃棄物が大量発生する地域に近い(2)放射線量が高く特別な除染が必要になる(3)まとまった土地が確保しやすい-ことなどを挙げた。」 だから最適地は第二原発でしょう。



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