ICT工夫
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ICT甲府の別冊ホームページで甲府市新庁舎建設 計画の経緯を整理しました。新庁舎建設計画についてはいろいろな委員会が出来ています。市議会に設置された「新庁舎建設に関する調査特別委員会」については公開されている甲府市議会議事録では委員会の議事録は含んでいません。市議会だよりを見ても書かれていませんが、甲府市議の石原つよしさんのブログに3.5 MBほどのPDFファイル(甲府市新庁舎建設基本構想の策定に係わる基本資料)が掲載されていました。上記Webページからリンクさせていただいた野中一二さんのページと共に貴重なソースをありがたく存じます。2月28日の特別委について気になったのは以下の報道によります。

2008年02月29日の 山梨日日新聞で、『新庁舎は10-11階建て想定、9月めどに基本計画』 と報じられました。

甲府市議会の新庁舎建設に関する調査特別委員会が28日開かれ、市側は新庁舎の規模として床面積約2万4千平方メートルを見込んでいることを明らかにした。現在市内に分散する庁舎と本庁舎を合わせた総面積(約2万4千5百平方メートル)と同程度で、10階程度を想定している。今後、議会や市民会議の意見を踏まえ機能や事業費などを具体化、9月をめどに建設の基本計画を策定する。
 委員15人が出席。市の庁舎建設担当職員が、現段階の構想資料として建設コンセプトや敷地内への建物配置パターン、想定規模などを示した。
 規模は、本年度当初の職員数(822人)などを指標に、国の庁舎面積基準や他県の同規模都市の平均値から試算。防災機能や市民交流スペースも勘案し、最大で2万4千平方メートル(地下駐車場を除く)とした。建設する現在地の敷地面積(約8千7百平方メートル)に駐車場スペース(180台分)を加味すると、10-11階程度となる見通しだ。
 このほか、建設中の仮庁舎として旧相生小や旧穴切小校舎を有効活用することや今回の想定からは外した市上下水道局の収容も検討していく考えも示した。

ちなみに甲府市では平成20(2008)年4月11日~5月9日、「甲府市新庁舎建設基本構想(案)」に対する意見募集を実施し、その結果が公開されました、このページ中に「甲府市新庁舎建設基本構想(PDFファイル)」も公開されていますので、これが最新の資料となります。

「甲府市新庁舎建設基本構想(案)」はパブリックコメントを経て原案通りで「基本構想」として公開されています。「構想案」以前に市議会の調査特別委員会に提示された「基本資料」にあった「市のシンボル、ランドマークとしての庁舎」という機能要請は「基本構想」からは消えています。おそらく良識ある特別委の方々の意見があったのでしょう。市民意見にあった「建物は甲府市のシンボルとしてふさわしいものにしてほしい。」は、その回答として「新庁舎の基本理念(P6)をふまえ、市民が親しみやい施設となるよう取り組みます。」に留まっていましたので、ランドマーク的な市庁舎というコンセプトは一応除外されたものと私は感じます。これは大変良かったと思います。東京都庁や文京区、練馬区、墨田区のような庁舎、まさにランドマーク的な構造物ですが、甲府市には不似合いなものと思っていました。
現在地の敷地をどのように使うか、「基本構想」には4つの案が提示されていましたが、これについては今後の建設計画の段階で明らかになるものと思います。中心市街地活性化との関係、そして最近話題の緑のカーテン、屋上緑化とも関係して最適な計画となることを祈りたいと思います。



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この件については 2008年4月6日の記事で 地域ICT振興型研究開発、眼科診療 を書いています。「甲府盆地を中心とした中山間地を支援する眼科遠隔診療システムの研究開発」です。関係先のリンクもこの時に調べました。5月2日には眼科遠隔診療システムの研究開発がスタートが山梨大学のホームページにあります。

5月28日に UTY県内ニュース『目の状態を調べる顕微鏡を医師が光ファイバーを使って離れた場所から操作し、モニター画面に表示される患者の目を診察するもので、きょうその試作機が公開されました。』と報じました。

読売新聞山梨版 記事が出ています。『2年間で計1900万円の支援を受け、実証実験などを行い、実用化を目指す。2年前から医学部の柏木賢治准教授、工学部の郷健太郎准教授が中心となり、県や県内外3社などと、試作機の研究や開発を行ってきた。今後は試作機のコストダウンや、安定的なネットワーク環境の確立などを進める。今夏には、南巨摩合同庁舎(鰍沢町)で行う眼科検診などで実際に運用する予定だ。』(読売新聞記事より)

5月29日の 産経新聞山梨版 にも、『眼科遠隔診療の実験開始 山梨大学』の記事があります。『従来、こうしたシステムは機械操作のできる人を現地に置く必要があったが、試作機では眼科医が遠隔操作できるようにした。将来的には各地のかかりつけ医などに顕微鏡装置を設置し、遠くの眼科医が患者の目の状況が緊急性を要するかどうかを画面を通じて判断し、不必要な救急車搬送などを防ぐという。』

前の記事で書きましたが、このようなシステムは山梨県内で留まるものでは無いでしょう。回線使用が可能なら全国、全世界で共通に活用できるものです。燃料電池とと並んで山梨発のビッグプロジェクトとして期待したいと思っています。



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