2008年5月13日、山梨県中央市西花輪にあるパイオニアディスプレイプロダクツ(株)(本社・静岡県袋井市)の山梨工場が7月で製造を中止し工場を閉鎖すると報じられました。(UTY県内のニュース及びNHK山梨のニュース)
パイオニアプラズマディスプレイ株式会社は鹿児島県出水市にある別会社ですが、この本社工場も2009年春までに閉鎖するとNHK山梨のニュースが報じました。
この件については2008年3月4日、 パイオニア(本社・東京都目黒区)が、プラズマテレビの画面となるパネルの生産から全面撤退する方針を固めたと報じられていました(朝日新聞山梨版、読売新聞山梨版、それぞれ3月5日記事、リンクは切れています)。
この時に3月7日に役員会が最終決定すると報じられていて、その結果はパイオニア本社サイトの報道資料ページから、2008年3月 7日 ディスプレイ事業の構造改革および企業価値向上に向けた取り組みについて (PDF 263KB)として出ています。そこでは、『実施にあたっては、従業員の雇用確保を最大限考慮し、関連人員等の経営資源を、カーエレクトロニクス事業、DJ機器を扱うプロSV事業、ブルーレイディスクほかのAV事業等に振り向けることで当社の事業を拡大させ、プラズマディスプレイ事業の減少分を補っていく考えです。計画の詳細は現在検討中であり、決定次第発表します。』としてありましたので、5月13日の報道はその詳細が伝えられたものと思います。
2007年11月1日の日本経済新聞甲信越版の記事は生きていますが、「パイオニア、南アルプス市の新工場建設を凍結」は『工場建設を正式に断念しました』(UTYニュース)との事です。
中央市の山梨工場でプラズマディスプレーの年間生産能力は約30万台(読売新聞山梨版3月の記事)、従業員約650人(UTYニュース)とのことです。
パイオニア関連ではほかにも、半導体製品の開発・生産・販売を手がける子会社パイオニア・マイクロ・テクノロジー本社工場が甲府市大里町にあります。社員数は277名(男247/女30)《2007年4月》とのことです。ですからこのブログのタイトルは正確ではありません、念の為。
パイオニア本社サイトに、5月13日付けで「報道資料 ディスプレイ事業の構造改革とホームエレクトロニクス事業の損益改善について (PDF: 176 KB)」が出ています。このPDFファイルをテキスト化したページが「JCN Newswire」のページにありました。
日本経済新聞本紙のサイトで、「パイオニア、2工場を閉鎖・鹿児島と山梨、来年3月メド」(13日 22:42) が出ています。
朝日新聞も本紙サイトで、「パイオニア最大900人余を削減 鹿児島・山梨工場閉鎖」(2008年05月13日21時03分)
インプレス社の記事、「パイオニア、ディスプレイ事業の構造改革計画を発表」(2008年5月13日)が詳細で関連記事へのリンクも豊富です。
「パイオニア(6773)の株価は09時19分現在、1,068円の50円高。 」とのこと、日本証券新聞-Infoseekニュースページ、なるほどこういう反応も見るのがプロか・・・仮に山梨県が上場企業だとしたら株価はどうなる?
同じテーマをWeb記事にするにも、一般新聞とインターネット新聞の違いがこのようなリンク設定からも見えます。関連記事を丁寧にリンクして読者を導くのがインターネット系、一般紙は最新ニュースを羅列するリンクになります。日頃からインターネット新聞に接している場合とそれを知らない場合の違いが、前の記事でコメントへのレスに書いた「読む、理解する」という事に必ず影響してくると思うのです、だから「情報通信月間」の意義も大きいはずと・・・(^o^)
私の脳細胞にパイオニアの名前はLPやEPレコードの時代にオーディオ機器の優秀なメーカーとして刷り込まれ、後にはCDドライブのメーカーとしてその製品をパソコンに外付けして使っていたこともあります。プラズマディスプレーは私には馴染みがありません。大画面テレビも必要無い現状です。