樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

調査疲れ?

2020年06月04日 | 樹木
週末に栃の森へ行ってきました。4月はコロナのために中止したので、約半年ぶり。いつものメンバーと顔を合わせるのも久しぶりでした。
昨年は自主調査に加えて鳥獣保護区としての調査をやりましたが、それが終わった今年は「モニタリング1000」という別の調査を依頼されました。全国1000カ所をほぼ5年ごとに調査して、鳥や環境の変化をモニターするという調査です。
2009年と2013年に続いて今回で3回目。私は耳が悪いので鳥の調査は他のメンバーに任せて、植生調査を担当。5つのポイントで樹木の種類や高さごとの被度(面積の割合)を記録したり、写真を撮りました。
林内は、毎年のことながら初夏の白い花があちこちに咲いていました。最初に目に付くのはヤブデマリ。この樹は年による変化がほとんどなく、毎年元気にたくさんの花を見せてくれます。



いつもは林道で見かけるナナカマドが、林内の谷筋で白い花を咲かせていました。今まで気づかなかったのは幼木だったからで、今年初めて花をつけたのかもしれません。



モニタリング1000の調査はいつものラインセンサス法(歩きながら記録)と違って、スポットセンサス(5つのポイントで10分間止まって記録・往復2回)なので、いつもより歩行距離が長く、時間もかかります。
そのコースにたくさん生えているサワフタギ。この樹は花が少ない年と多い年がありますが、今年はそこそこ咲いていました。



調査の歩行距離が長い上に、前日も別グループによる宇治川の調査に参加して7~8キロ歩いたこと、前夜の車中泊でよく眠れなかったこともあって、いつになく疲れました。調査が終わった段階で、いつもの目的地まで歩くというメンバーと別れて、私一人先に帰りました。
その帰路、タニウツギがいつもどおり、白い花が多い中で唯一赤い花を咲かせて、疲れを癒してくれました。



キャンプサイトに戻って、車で1時間ほど仮眠してから帰りました。うしいことに、その途中でヤマセミに遭遇。このあたりで見るのは約20年ぶりでした。
コメント (4)
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