湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

12/10・11 「二次加工型被災地産品購入支援」ということ他

2011-12-14 06:40:26 | 引きこもり
2011/12/10~11 記
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(12/10)
父の在宅介護のとき、私たちの手助けをしてくれた浜見平団地の親子の娘さんが入院した。と言っても病気ではない、出産である。高齢出産なので、大事をとって早めに入院した。産婦人科の病棟は、あまり爺ぃ向きではないので手伝いは母に任せて、母が私にやらせまいとして、自分が抱えていた雑事を、この際、私がこなすことになって、昼間が慌しくなった。母が手伝いに出れば年齢を考えて先方が気を使うから、「迷惑だから無理するな」と言っておいたが、先方もいわゆる母子家庭で、近隣に親戚が無い分、母が介入する隙間があったようだ。事情があって旦那の実家の方からは、誰も応援がなく、私は初めて旦那と電話で話をした。若い。下手をしたら、私が担当していた引きこもりの方の最高齢の方と同じぐらい。いわゆる「若年者」を卒業する30代後半というところだ。私に戸惑いがあるが、病気や事故などよりはいい

宮城県警を経由して登米市の「命の旗」の発案者の駐在さんに連絡する件は失敗したが、大槌町の「命の竹棒」の方は、報道関係者から電話が、私が買い物をしている最中に電話が飛び込んできた。町全体でやっているわけではなくて、仮設で試みているようだ。何が知りたいのかをメールせよということで、一歩前進した。週明けにも応答が来るだろう。

岩手県の釜石と久慈の間にある野田村の地場産業の製塩を支援モデルにしようと、先方の半官半民の「ディープぱーぷる」に「塩あめ」を注文していた。本来なら「のだ塩」100gパックを注文するところだが、工場完成が1月とのことで、「塩あめ」となった。この「飴」を夕方発送したので、予定通り日曜日夜に届くという確認メールが飛び込んだ。宅配便は速い。実感した。

前にも書いたが、この「塩」は江戸時代から東北の海産物加工・生活調味料として使われてきた。昔の瀬戸内のような天日干しとは違い、釜で煮詰めて作る。この塩を「二次加工用として」買うという被災地産品の購入の方法をひとひねりする。そのモデルとならないかと考えている。「二次加工型被災地産品購入支援」というつながり方だ。

例えば、業者が「被災地支援:野田村の塩使用」を商品パッケージに謳い、「漬け物」とか「惣菜」にして売るとか、飲食店の料理を出すという具合。NPOなら、支援商品として「漬け物」「塩あめ」等にして、販売に載せる。

これは味噌・醤油でもいい。以前青森が、リンゴの搾りかすで和紙を作った。この和紙を引き受け、作品にして販売するというような具合だ。「二次加工型被災地産品購入支援」は、商品購入によって現地に金を落とすという発想の怪しさを払拭してくれるだろう。被災地産といえども、それが地元の経済ネットワークに被災者が就労している実態がなければ、特定企業の商品購入は関係者のみを潤すことになり、例えば茅ヶ崎タコせんべいが繁盛すれば、飛田家が潤うかというと関係ない。でも茅ヶ崎市場が活気付くという具合の穴が開いている。給与所得者や年金所得者が直接潤わないという欠点がある。

それは「二次加工型被災地産品購入支援」も同様だが、被災地の地場産業ネットワーク化している産品、たとえば漁港の町の海産物のような吟味を踏まえれば、影響力や購入量が違ってくる。被災地の商品に触れる一般消費者の数も膨らむのだ。見方を変えれば、「被災地との連携」販売ということになる。

それを提唱しようというのが、この「のだ塩」の事例なのだ。被災地の障がい者作業所の製品を買うのは、被災地の一般商品を買うのというのとは、異なる目的が加わる。だからそのまま買ってもいいとは思うが、例えば農場でブルベリーを作っていたら、ジャム状に加工販売してもらい、そのジャムを使ったクッキーなどを作って売る。ただしパッケージには、必ず被災地の商品を使って支援していることを明記したり、被災地の現状を簡潔に書いたシールを貼ったりする。

勿論食品には、放射能線量検査合格済みのお墨付きをつけるべきだ。

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(12/11)

母が朝から起きてこない。ここしばらくは静かだったが、夜中にダンピングを起こしたという。胃を切除すると、飲食物の逆流が起こる。食欲中枢への刺激も減り食事量が激減するが、食事量とあまり関係なく逆流が起きるので、当人の苦しみは大きい。その逆流発作を「ダンピング」というが、半身を起こして飲食物の流動先を重力を使って手助けすると、軽くなる。

母の場合は、飲食と直接関係なく、突然の「めまい」を起こす。血圧や脳波異常を疑っても、原因がわからない。ストレスと不定愁訴が絡んでいると予測しているが、必須アミノ酸を摂取して飲食が安定すると、出現率が下がるので、直因とはいえずとも、この食欲低下とダンピングが遠因となっているということは、明らかと思う。

巡回前、気になったが母を置いて、辻堂経由で図書館に寄った。不可解なものが探索の中にひっかかり、そのパンフレットが届いていたのだ。

●「藤沢市災害時要援護者避難支援プラン全体計画(2010.4)」

これはダウンロードできる。今、藤沢では防災計画の見直しをしている。3.11前の資料だから、比較資料となる。

●「鵠沼海岸に県鉄骨造り、100人収容」

鉄塔があれば、高層住宅が無くとも茅ヶ崎の海側も避難所が出来る。ただし津波はあらゆる雑多な漂流物を伴うので、十分な強度が前提。私は屋外の初期避難誘導員制度を提案しているが、こうした具体的な対策がやっと出てきたという感じがする。

巡回からの帰り道、バスで登象下車。つるみね通り動物病院にペットレスキュー支援紙No.04を持ち込んだ。あいにくお休みだったので、投函。Photo 神奈川の**さんは、南三陸町の支援をされているので、近所なので立ち寄ったがお留守だった。

フジスーパーで買い物を済ませ、帰宅すると東海新報が山のように束になっていた。母がポストから取り出し、私に渡さずに古新聞の束の上に乗せたらしい。ねこひと会の黒猫譲渡の件で電話があったが、こんな体調だから飼えないと断ったという。確認がころころとかわる。腹立たしくなったが、とどめは、陸前高田の八木沢商店の味噌、色の濃いほうを頼んでいたが、ふたつもいらないと、母の友人が家に来たのであげてしまった。

探していた東海新報の束を受け取りながら、勝手に変更しないでくれというが、これは対策をうたなくてはならなくなった。返事は上の空なのだった。

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ドレッシングの調合で、コアントローの小瓶を買ってきた。強いオレンジの香りが突き抜ける。アロマテラピーのような香油の調合にはいいが、ドレッシングの場合、売り物の主張のバランスが崩れてしまう。薬効を謳うことはできないが、サプリメント的口上をつくれないかと考えるが、なんともピンボケなのだ。

実はNPOサポートちがさきの地域就労支援PJの高齢就労支援講演会(3月)は、被災地と連携した障がい者就労をテーマに取りたいと考えている。それには具体的契機がいる。陸前高田の作業所支援を通じて、「(被災地との)販売連携を考える」とやりたいのだが、難しい。商品が安定しないのだ。予算も交通費込み5万円は最低線だろう。その捻出も考えなくてはならない。年内に見通しをつけたいのだが…。

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●「エイジング・イン・プレイス(地域居住)と高齢者住宅: 日本とデンマークの実証的比較研究」
●「大震災とコミュニティ―復興は“人の絆”から」
●「自閉症のある人のアニマルセラピー―生活を豊かにする動物たちのちから」
●「動物感覚―アニマル・マインドを読み解く」


夜間傾聴:

12/10 橋本2君(仮名)
12/11 南大沢君(仮名)
   橋本3君(仮名・母親)


(校正1回目済み)

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月曜日、糖尿病の治験があるので、書き込み休みます

2011-12-12 02:56:21 | 引きこもり
後で書き込みます。

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12/9 作業所商品の二次加工の道開拓のこと/耐用年数切れ人間なのかなと?

2011-12-11 06:27:29 | 引きこもり
2011/12/09 記
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「精油・植物油ハンドブック」の必要箇所を読んでがっかりしている。この本全体はアロマテラピーの解説書なのだが、既知のことしか書かれていないのだ。ただわかったことは、ブレンドの相手の拡がりのことだった。

陸前高田の作業所製品の二次加工の技術的な裏づけをつかむには、一番手っ取り早いのはその道のプロに出会い話し込むこと。これは細い糸があったが、自力で仕事を拓いて来た方で、それで糧を得ているという自負があり、何も調べもしないで教えてくれは拒否、無料は拒否というカウンタパンチを初回から食らっていた。おっさんのやることではなかったなと、赤面している。

その新たな仕事立ち上げの見通しをつけるための探索作業なのだが、情報になかなか出会えないのだった。サンプルの現物は入手しているが、そこから新たな商品価値を生み出すための試みは、闇夜の鉄砲では当たらない。化粧品の世界は、私のようなかまわない爺ぃがうろついていると変態風怪しいおじさんに見えると見えて、店員が凍っている。

しかし、この方向は広い道だが本道ではないように感じる。私が行なうのは、社会のどこのニーズと結びつけるのかという視点だ。嗜好品をニーズで刻む無粋さは自覚している。しかし閉じた領域の世界をまさぐっても、狙いの方向は作れないと思っている。

実は私は引きこもり青年の就労相談の場と喫茶を兼ねた場作りを失敗した経験がある。この喫茶に、引きこもり青年の面倒見のよい青年の多さを感じていたため、軽度の障がい者の方とのケア・パートナーという非対称協働のグループ就労の道を探っていた。その喫茶の機能に軽食を入れ込むとき、ともかくピラフとカレーというワンパターンを超えたく思った。そこで目をつけたのが「粥」。これを上手く展開するために、ヒントにしたのが東北の煎餅汁だった。

アルファ米にインスタント食品風の乾燥おかずをセットにし、熱湯で数種類の「粥」を作る技術と、白焼き煎餅の熟練を要さない作業開発を行なっていた。

このとき、恐ろしい常識の壁にぶつかった。「煎餅」といえば、網焼きして醤油を塗る煎餅の職人さんの手さばきが、先行イメージとして相手にあって、南部煎餅のような型焼きのイメージが無いために、失笑されてしまうのだった。結局大本の就労支援センター構想自身を私が壊したために、その話も頓挫してしまったのだが、このときも鎌倉の煎餅屋さんが、おこげのヒントをくれたりしたのに立ち消えに、未完成のまま中止となっていた。

障がい者には無理という誤解のレッテルの分厚さをそのとき感じていたのだが、その障がい者がたい焼き屋を実現している。作業分析をしながらの探索だったが、今思うのは、そのインスタント煎餅を「粥」に運用していく際の細かい気遣いが、難しいと思っている。煎餅そのものより、温度と出すタイミングと客の好みのスパイスなど、活用の客接待の微妙さが出る商品は、向いていないのだ。

今回はその苦い経験を踏まえている。商品の魅力のみならず、安全性や販路、イメージ作りなど、大きなシステムの中に商品を開発していく視座のこと。そして巧緻作業を徹底して排すること。社会的企業の高みを目指せる入口を作り出すこと。探索のタイムリミットを設定すること。

来週、鎌倉の五島うどんの店にうどんを食べに行く。五島うどんは素材を練りこんでいるから、ヒントが出る可能性がある。

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この間気温が下がっているせいか、母が朝夕不調で困っている。休診日が入っていたので、今日母を近所の医者に連れて行った。最近、めまいで座り込む状態が出ていないので、私が付き添うことを、嫌がること…。

そんなに嫌なら帰りはひとりで帰れと捨て台詞をいいながら、実はペットレスキューの通信No.04の配布を行なっていた。配布し残していたララ動物病院や、新規開拓した歯医者さんをまわって、ぎりぎりの時間で市社協にビッグイシューとともに置いてきた。

母が帰宅していることをチェックして、相模大野校の冬期講習調整の会議の結果を聞きに行った。契約講師はもっと間際の会議に出ればいいのだ。相変わらず授業の引き抜き指導屋だった。やつれた爺ぃ講師は売り物にならない。そういうことだった。もともと在宅介護時代から不規則就労だったから、レギュラーの授業コマを増やすことは無理があったし、柄ではなかった。

一応まだ数年あるが、定年退職の準備が始まっているのを感じていた。

帰りのバスで、同じ停留所で降りた女性が、私の帰り道と同方向に歩いてきたかと思うと私を追い抜いて、突然のんびりと歩き始めた。後を追うように歩くのは危険と道の反対側に寄って歩いていると、女性が急に振り返って「何か御用ですかっ!」と語気強く私にふっかけてきた。まずいなと思いつつ、私の家はあそこだよと指をさすと、謝りもせずさっさと小走りに我が家の前を通り過ぎて姿が見えなくなった。そうか変態親父なのだなと思いつつ、これは橋本2君との夜間傾聴の晒しネタになった。


夜間傾聴:橋本2君(仮名)


(校正1回目済み)

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12/8 カーシェアリングは仮設生活支援限定か/ケア付仮設の魔/ペットレスキューの裏の意味について

2011-12-10 06:30:41 | 引きこもり
2011/12/08 記
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「カーシェアリング」を企画化するとき、対象となる被災地の特に仮設住宅の状況をしっかりつかまなくてはならない。これが行政や関連機関への電話問い合わせでは、実情は煙幕の彼方にあって、決して輪郭が浮かび上がるものではない。地元のボランティアと連絡を取ることになるが、この辺の問題意識を共有できるボランティアにはなかなか出会えない。幸い大船渡市とは、ボランティア連絡会の中に、ケアとコミュニティ形成の視点を持つ方と複数接点を持つことが出来たので、湘南の準備のの問題になりそうだが、陸前高田市の方は、そうもいかない。

奈良**MLの方も、最近私があまり積極的な提案を出さないので、倦怠期に入っているので、昨日「被災地のカーシェアリングは、未来を見通すか?」という問いかけをだした。

というのは、大船渡市復興計画作りの新聞記事から、入札参加の民間コンサル達の企画案の概要紹介をつまみぐいしていると、現場からスタートして構想を組み立てているというより、未来都市計画の流行を羅列して、つながりそうな地名をトッピングしたような提案が圧倒的だからだ。

もう少し論点を絞ろう。仮設コミュニティを形成促進するために、カーシェアリングを勧めることはわかる。ただこれが、そのまま化石燃料枯渇時代のエコ交通システムへとそのまま移行する様に語るのはどうかとおもうのだ。

仙台などのいわゆる都市部を除いて、東北は一家族数台、複数車所有の社会、車がないと身動きが不便で日々暮らせない社会なのだ。だから仮設期以降を構想したとき、提供した車はどうなるのだろう。カーシェアリングの共同所有・共同利用の萌芽として育っていくのだろうかという問いかけだった。

別の言い方をすれば、「『カーシェアリング』は都市型の生活体系に組み込まれるシステムなのでは無いか」という問いかけだった。むしろ高齢者を主眼に置いたオンデマンドバス、自由昇降バスの検討の方が意味があるのでは無いかという、あえて出した別提案だった。

さすがに議論が始まったが、問題は数年に及ぶ仮設住宅の生活が、立地条件から閉塞的な環境に影響を受けることとなり、外出困難者を生み出したり、その結果として人的交流の歪みを生み出すという問題に対抗する仮設存続期間の企画だと割り切るべきなのではないかという問いなのだ。

マイクロバスを送ってはどうかという案は、相互使用調整のフットワークが問題になった。小回りの利かない公用風の利用の気の重さということや、車の価格の問題が指摘された。

行政が乗用車を抱え込んだら使い道があるかという現実的な話となった。

となれば、仮設の不便解消と入居者交流を進めるために車を提供するということは、カーシェアリング協会の試みのように、レンタル車のリースの形で、仮設解消などの用済みのときに引き上げるという形か。ボランティア・タクシー依存の試みは、実際、各地で災害直後の現地滞在ボランティアの中で震災直後に行なわれた。しかしそれは、営業免許制度の違反や、地元タクシー業界との軋轢という形で、取り止めとなった。そのなかで出てきたのが被災地型カーシェアリングだった。

MLの議論は事例探しに移ってきているが、条件が絞られてきたように思う。

(つづく)

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大船渡市は被災者の短期雇用として、3月契約更新の仮設巡回員を臨時に雇っている。大き目の仮設には、団地の管理事務所員のような形で、それぞれの仮設に常駐させる「ケア付仮設」といわれる形で、独居者の孤立を防ぐ基本環境を作っている。

陸前高田市はまだそこまで形が整理されていないが、大船渡市をモデルにすると思われる。大槌町などで実施されている「命の旗」ならぬ「命の竹棒」は「ケア付き仮設」の場で有効性を発揮するだろうか。

問題は目こぼし。交通の便がよくなってくれば、アルコール依存の飲酒の場は仮設外が主となり、外出から戻ったひとりの部屋で、脳溢血などを起こし、発見が遅れて死に至るという形や、孤独に追い詰められて自殺という場合も、室内ではなく近所の林の中や車の中など外で行なわれたりする。

持病が悪化し、身動き取れなくなって、衰弱死するという室内型と異なる問題が入ってくる。その方の日々の生活把握は難しく、管理事務所兼相談室のような形は、そこに行きつく前のケア、近未来へとつながる諸問題のカウンセリングが得意なシステムだ。しかしここは、精神衛生上のカウンセリングと接する、経験を要する担当者が配置されないと、雑務に振り回されることになるだろう。この眼差しの隙間こそ、魔が棲む空間。

これが大衆運動へと提案を結実させられるだろうか。登米・大槌町の利用経験をどうつかんだらいいのか。手探りに宮城県警や、登米市行政、毎日新聞通信員から情報が入らないかアクセスを始めている。結果は近々に。

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ペットレスキュー支援の通信No.04を相模川淵から国道一号線沿いに配布した。昼過ぎ橋本巡回を終わらせ、伊勢原から父の老健に回る。今回は事務的な用だけで引き上げ、平塚の図書館で書籍の交換。「精油・植物油ハンドブック」を入手。平塚駅から茅ヶ崎駅行バスで新田入口(馬入橋茅ヶ崎側)で降りて、動物病院巡回開始。茅ヶ崎駅まで歩き、バスでひばりが丘へ。先日の抜け落ちのララ動物病院へ。

巡回配布4回目となると、お互い顔がわかってくる。私がペットレスキュー団体の支援者であることはわかっていたが、「私の動機がわからない」との質問が巡回先2ヶ所ででた。

実は初めは、災害ボランティアの作りやすい形はなにかと、市議の**さんと話して始めたのが出発点。しかし、引きこもり青年の犬の散歩から、社会との接点の作り直しをした経験や、セラピーキャットを高齢者施設巡回させる件の仲介をしてきたりと、犬猫とは多少の縁があった。つい先ごろ、ナイフで通り魔を演じた少年が、猫の死骸を事件の前に見せていたというドラマまがいの話があったが、昔団地住まいしていた頃、私の夜間傾聴を憎んだ方が、ひき殺された猫の死体を玄関前に放置し、すれすれの経験をしたこともあって、この記事が作り話ではないと信じられるようになっていた。

つまり愛玩動物は、自分の心の核心に至る鬱積の表明をいともたやすく、安全に引き出してくれる友なのだと思う。また、被災して津波から逃げるときに、大人世界からではなく子ども世界から見れば、自宅のペットを置き去りにした痛みを感じている子が大勢いるだろうなと思う。

新聞記事にはならないけれど、そういう、特に子ども世界に偏る悲劇がある、そういう世界(被災地)と接するとき、大人不審に応えるためにも、動物を見失わない大人がいることを記すためにも、この活動は続けていくべきだと思った。不登校・引きこもり青年のふと見せる優しさに通じるひとの共感世界を探っていくためにも、獣医さんやペットショップの方と培うネットワークは無駄にはならないと思うようになった。つまり高邁な動物愛護の精神からというより、人探しに近い生臭い活動なのだと思っている。

災害ボランティア活動育成の戦略性からはもろにはずれているが、会員拡張は説き伏せ獲得する気には、なれないのだ。こればかりは価値を知るひとのつながりから始める活動なのである。市議の方と口火を切った活動が、まず出会ったのが、まずは人命優先という拒絶。動物好きという方が、ステイタスとして犬猫を飼っている。家族の平和を乱すなという白眼視だった。講演会を提案するに当たって、実質言葉を失っていた。

これは活動を立ち上げるときに共通のことであるが、この壁を超えるには、ひとに頼るのはだめ。共感を呼び起こすような、まずは芽をつくる。そこまでは、ネットワーキングするためにも、発起人の矜持のようなものなのである。いかに困難、世界でひとりでも、ことは隗より始めよなのだと見失っていたことをかみしめている。経験依存の大きい活動は、ましてやそうなのである。


夜間傾聴:なし


(校正2回目済み)

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12/7 岩手県野田村の塩と被災地産商品購入活動の明暗/カーシェアリングを煮詰める

2011-12-09 05:38:18 | 引きこもり
2011/12/07 記
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岩手県の野田村。北三陸に位置している。ここの地場産業のひとつが「塩」。「のだ塩」と言って、海産物加工や、みやげ物に使われたり、「のだ塩」そのものが販売されていたりした。3.11の村を押し流す津波災害で、地場産業は壊滅的な打撃をうけたが、やっと塩製造復活の見通しが立った。1月に製品販売のβ版(工場完成。少量生産テスト)が始まり、来年3月通販が始まる見通しだ。

茅ヶ崎の「ゆめたい」の小箱ショップ(若松町)が、生活再建と地域産業復興支援の取り組みとして、被災地産の商品を並べることを考えているらしく、**さんと会ったとき、被災地地場産業のことを聞かれていた。

初め頭に浮かんでいたのが陸前高田の酔仙酒造の酒を、気仙沼の酒蔵を借りて生産している。その酒を紹介していた。

●「老舗酒蔵 復活へ道筋 陸前高田「酔仙」」(12/9 岩手日報)

NHKのドキュメントでも紹介されており、何とかならないかなと思っていたが、酒の販売は免許がいった。

次に考えていたのが陸前高田の八木沢商店の味噌。ところがここは、イトーヨーカドーが、支援販売に乗り出し、すでに店頭にも並んでいた。別口では、大船渡からサンマの加工品話が入っていたが、まだ通信販売を公開していなかった。

南三陸では「わかめ」がすでに支援販売されていることから、ならばと北三陸の野田村の塩に行き着いた。「のだ塩」パックと「塩あめ」。これなら、価格も手ごろで、賞味期間も長い。全く爆発的に売れる感じは無いのだが、湘南側で二次加工品を工夫販売することもできる。アイデア勝負の道がある。はやりで言えば「塩アイス(ジェラート)」などという手もある。

そんなわけで、とりあえず入手可能な「塩あめ」を買った。これらは野田村のパンフレットを添えて販売するのがいいだろう。

しかし私は地場産業商品で支援ということは、あまり気乗りしていない。例を出そう。大船渡のさいとう製菓の「かもめのたまご」を復興支援で販売というと、なにやらしらけてしまう。メジャーすぎて(茅ヶ崎の駅ビルでも販売しているだろう。)さいとう製菓が生産向上しても大船渡が栄える気がしないのだ。

地場産業品を買うという事は、実はこういう穴が開いている。地元の利益還元が、直接被災者の利益に結びついていない。海産物の生産従事者は、数多くの地元中小業者に雇用されたひとたちで、売れ行きの状況がもろに会社の存廃に響いてくる。パートなどの雇用を含めると地域効果は間接的ではあるが認められる。

つまり、これはものによりけりなのだと思う。豊田市が被災したとして、トヨタの車を買おうという活動を作ったら、確かに地域振興への影響はあるけれど、その活動で買われる台数を考えるとしらけてくるし、リーマンショックのときのトヨタの対応を考えると、的外れをしているのではないのということになってしまう。

その意味で「のだ塩」は、いいのではないかと思った。二次加工品によって結びつくという相互連携の道も可能性として生まれるからだ。あとは**さん、よろしく、わしゃ知らん(笑)ということが今の私の発想なのかなと思う。塩あめは日曜日に着く。サポセンお披露目は月曜日以降かなと。

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ペットレスキュー支援の通信No.04を鉄砲道沿いと一中通りを歩く。獣医さんたちとは顔なじみになってきたが、巡回は全くついていない、水曜定休のところがあって(例えば『おおくぼ動物病院』)巡回は穴だらけ。明日は夕方から雨。隙間の時間帯を使って配布しているが、とにかく診療時間が、私には不可能な午前中か、時間ぎりぎりの16時以降なので、相模原に出るタイムラグを考えると、集中的に時間がかけられないのだ。明日とあわせて海側の巡回を終わらせたい。内容は今回も「猫号」になってしまった。猫特集だと、ペットショップ、トリマーさんたちが、自分たちは「犬が主だから」と、ひと言はいる。犬はレギュラー団体が抱えている子たちが、新しい飼い主さんを比較的早く見つけることから、通信を配布している間に、記事が陳腐化してしまう。自転車がいることはわかるが、某自転車ショップで試乗したところ、網膜色素変性症で片目なので遠目の効かない夜間がこわい。事故後遺症の足の膝がペダル回転の際、ぽきぽきと筋が鳴る。そんなことから購入を踏み切れないでいた。

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一昨日から、某バス会社と警察がらみの珍事の消火作業をしていた。小銭でスイカのバス内チャージが出来ない不合理が発端。彼がバスの終点までつれていかれたどうのと警察交じりで、ひと悶着。小銭があるなら、とりあえずそれで降りてくればいいのに、それは不合理嫌いの橋本3君、徹底抗戦してしまった。彼の遅刻が次の火元になったのだが、携帯で救いを求めてきたので、私が呼ばれて飛び火だけは抑えられた。全く電話対応なので埒があかない。しかし彼の生活は疾風怒涛の人生というか迫力がある。

久々の巡回で彼と会ったが、バス運転手は万死に値するという口ぶりで、今回はレポート学習は実質流れた。

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大船渡復興計画の入札が始まっている。相変わらずのばら色の技術礼賛の羅列に、コンサルタントとは、懲りないひとたちだと思いつつ、その中にいわゆるポスト化石燃料へと道を引く「エコロジカル・カーシェアリング」の文字が目立っていた。

私が進めたいと思っている「カーシェアリング」は、被災者仮設コミュニティ形成触媒、または元の地域コミュニティ連携の足をイメージしている。最近また宮城・石巻の活動が伝わってきた。

●「中古車、被災地で一役」(朝日・宮城版)

こちらは中古車自体も高額なので、そこをカーシェアリング協会のレンタルで超えようとしていた。しかしこれは内発的な活動を初期状態から連携させないと難しいところがある。

湘南で中古車提供を組織し、行政なり社協が取りまとめて被災地自治体に提供する。そこから仮設に送ってもらうが、陸前高田では、またマイヤ(地元スーパー)の買い物送迎バスがあるからいらないと、言い出しかねないところなので、コミュニティ形成の観点をしっかり組み込むこと、さきざきのエコ型カーシェアリングのテスト用との話を押さえていくべきだろう。提供中古車のメインテナンスとガス代の一部を継続的に湘南で持つという形の基金型支援をまとめたい。

今は、仮設の環境をできるだけリアルに日常をつかんでおきたいので、新聞記事からもれてくる情報や、気仙沼君(仮名)との電話など取りとめのない情報コレクターをしている。とにかく輪郭をもう少しはっきり企画しないとと思うのだ。活動の口火は年内勝負かなと。

身体がふたつ欲しい。実は今、時計を前に宿題前に唸っている。


夜間傾聴:橋本3君(仮名・母親)


p.s.面白い発想。屋内シェルター。

  ●「家の中に置ける「箱形耐震室」」(朝日・福島版)


(校正2回目済み)


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12/6 ペットレスキューの通信No.04配布開始(国道1号線北側)

2011-12-08 06:12:38 | 引きこもり
2011/12/06 記
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ペットレスキューの通信No.04に年末の挨拶を加えたチラシを付けて配布開始。雨天なので早々に終了。我が家の近所と茅ヶ崎駅の近くだけ。

しかし過去に何があったのか、配布の度に団体の信用度を証明せよと迫られる。これは困る。「無謬性は自己言及できない」でしょうとつぶやいてみても、市民活動は質が低く問題ばかり起こすという経験をぶつけているだけなのだから。

そんな関係で、今回はそこの動物病院が最後になるように巡回して、茅ヶ崎高校隣のセブンイレブンで、追加を刷った。

石巻・登米・気仙沼に回って気仙地域を回ると、何日必要かと通帳とにらめっこしながら考える。ペットレスキュー・カーシェアリング関連では石巻を、命の旗では登米、酔仙と**君では気仙沼、カーシェアリングと美容サービスでは、陸前高田と大船渡、高校生体験学習土台作りと大関輝一さんと面会では大船渡。冬期講習働かねばなと思いつつ、車が欲しいと痛切に思う。

今配布している通信は次回は新年が挟まるので2月初旬だ。カーシェアリングと、陸前高田の作業所製品購入と二次加工の件の2点、年内に展望を開いておきたいと思う。日が無い。

動物病院は不可解なことに、水・木どちらかが休みとなって、定休日が違っているので、今日本当は軒数をこなしておきたかった。水・木は効率が悪いのだ。ともあれ、辻堂・茅ヶ崎の駅近所に行ったので、ついでに図書館にビッグイシューを入れる。(毎号、寄贈している。)

さっそくお歳暮返しがやってきた。私が昨日歩いた人形町・魚久の粕漬けが嬉しい。家には某新聞社の横浜支社から、食品加工関連の依頼していた新聞記事の所在コピーが届いていた。県立図書館の縮刷版で大半が済みそうなので助かった。食品加工業界の専門誌の見通しもつけてくれた。助かる。とにかくオンライン検索をかけても1件もヒットしないことは、本当に珍しい。糸口が開けつつある。

県立鶴嶺高校側のアンケートがもうできている頃なので、数日中に茅ヶ崎サポセンに立ち寄る。東海新報・大船渡復興計画関連記事、気仙沼発!「ファイト新聞」を読んでいる。

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母に風邪をうつしてしまった。8度あるので口がまずくて、食べたくないという。パン粥を作るが、食べたくないと断られ、梅干しで粥を作り直すが、梅干が安物だと投げ出した。放置することにし、冷蔵庫の前面に茶漬けの素のようなものを並べ、自分の部屋にこもって操作を始めた。

初めて20分、暗闇に母の気配。案の定、冷蔵庫を当たり始め、玉子粥を作り始めた。勝手にせい、息子のつくったものは食えないという自己主張だったのだ。

夜間傾聴:橋本3君(仮名・バス運転手さん説教事件消火中)


(校正1回目済み)

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12/5 お歳暮3つ目、鬼門へ/他

2011-12-07 06:52:51 | 引きこもり
2011/12/05 記
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お歳暮の最後のひとつを抱えて、東日本橋へ。私の生まれたところだが、とにかく相手が悪い。自称千三屋(千のうち三しか真がないという、不動産屋の蔑称)の妖怪爺ぃのところへ。私が生まれたとき、先代が悪趣味でライカのカメラで私を撮った。息子が鬼の首を取ったように、それを抱えている。その息子も勿論年季の入った爺ぃだ。昨夜、必至の思いで熨斗紙をそっと剥がして、母の書いた熨斗に張り替えた。

用があるからと言ってもつかまる相手なのだが、幸いなことに先方に客がいた。近くにSAPIXの本部があって、知人がいたのだがこれも年で、どこやらの室長をやっているらしい。彼のいないSAPIXは近づいても箒で履き出されそうなので、ともあれお歳暮を置いて早々に人形町に脱出した。糖尿病なのですき焼きというわけにもいかず、母に頼まれた長唄の本と糸を受け取り、浅草線に乗って泉岳寺で乗り換えた。母が猫と相性が悪いのも納得がいく。しかし長唄はなんでこう敵討ちが多いのかと思っていたから、赤穂浪士というわけでもないか、**子の生活支援のピアの夕食会を行なっている梅屋敷の事業所に寄りたかったからだ。

責任者の方とは会えなかったが、担当者の方に話を聞いてきた。**子の同世代の、話が出来そうな参加者がいそうだったが、**子を親が送迎する。場所としてぎりぎりの距離だった。もう一箇所は糀谷なので時間不足。川崎から南武線まわりで相模大野へ。

新年号は同考えても2月初頭なので、ペットレスキューの掲示協力してくれている動物病院・ペットショップの皆さん宛に、年末のご挨拶を書いた。何やっているのと同僚に覘かれ、冷や汗をかいたがなんとか仕上げた。

冬期講習が始まるのかと思うとため息がでる。まとまった活動が何もできなかった。陸前高田の作業所製品の二次加工の件で、詳しい製法が1916年版というとんでもない書籍が県立図書館にあることがわかり予約を取った。実は今日、人形町からの帰り、合羽橋に行こうと思っていたのだが、夕食会の件で連絡していた先方から応答があったので、立ち寄り先を変えたのだった。近々、合羽橋の専門店街を歩いて来る。秋葉原もいかなくては揃わないかなと。

過熱をするのに、以前煎餅というか煎餅汁の素を自作するのにニクロム線コンロを作ったが、錆で危なくなってしまったので、今回の恒熱槽は金欠なので古代のスライダックを手動操作してコップ程度の大きさのものを作るつもり。併行して障がい者の作業分析をしておきたい。これは年内。ブロックコンロは廃棄した。

辻堂に戻ったとき、帰りのバスは北口以外既に無く、結局人形町のすき焼きは、辻堂の炒飯に化けて、私の目には疲れるLED照明を眺めてバスを待っていた。

鶴嶺高校生のアンケート、どうなったのか気になる。母宛の人形焼を渡して、人形町で人形焼を買うのは田舎者なんだよと、文句いわれつつ、夜間傾聴に飛び込んだ。

p.s. 図書館で借りた「宮城県気仙沼発!ファイト新聞」読みつつ待機。写真がいい。お勧め。買う予定。


夜間傾聴:淵野辺君(仮名・こちらから)

(校正1回目済み)

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12/4 私用の巡回の一日、悪霊退散

2011-12-06 05:35:44 | 引きこもり
2011/12/04 記
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家業の方の泥縄式のお歳暮を買って、先方を奇襲巡回。先方の会社や店のある駅のコインロッカーに入れては、挨拶回り。お歳暮の熨斗紙、名前を書いてくれる店が、今日は書く人間がいないのでと、私自身に筆ペンが回ってきて青ざめた。私はこの世のものとは思えない悪字の主なのである。1つ書いて背筋が寒くなって、店員さんに、文句をいわないからと拝み倒して残り分を書いてもらった。ところが、この店員さん、ただ者ではなかった。私よりも悪字なのである。私の字を「雑字」とすると、店員さんは縮みこまった「いこ字(失礼)」なのだった。頼んだのだから文句も言えず、絶句したまま受け取ってきた。遅れていたのは3ヶ所分。肝を冷やす思いで、2ヶ所を回った。

風邪で声が本調子ではないので、いわゆる「お愛想話」がなおさらにぎごちなく、もう二度とやるものかと思いながら、結局毎年やらされるのだった。コインロッカーに入れたもうひとつを取り出すときなど、犯罪者のそれのような怪しさ。来年こそ、すべて宅配便でと祈るのだった。

このような形で残るのは、会う必要がある方が、どうしてもでてしまうからで、ならば平常時、あっておけばいいのだが、両親の関係分を頼まれてしまうのだった。

私の巡回配達をしている間に、ペットレスキューから電話が入ったという。最悪だった。我が家に福島の放浪保護されたネコを連れたペットレスキューの関係者が、我が家にネコのお見合いの件で来る約束をしていた日だったのだ。

お見合いは再度設定されることになったが、母がネコを見て、もっときれいなネコをもってきなさいよと怒ったという。あれほど事情を説明しておいたのに、前回の分といい、今回の3歳のメスネコといい、さすがにケージを持ち込んだ動物愛護協会の**さん、切れてしまった。

初めて携帯を耳に当てつつ、米搗きバッタの態をやった。もういちど、同じネコで日を改めてくるという。感謝!今回の通信No.04を配るとき、お見合い(マッチング)は,慎重にと語ってまわることにした。犬猫側が迷惑なのだ。

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帰りに父のいる老健に寄った。届け物があった。介護度が変化したことで保険証が必要だった。父は部屋で寝ていた。つついても起きない。フロア担当の看護師と話して帰って来た。年末に一時帰宅させてくれないかと頼まれたが、ベッドも便器もない状態で、おしめ戦争をさせる気かなと反論。むっつりされたが、どちらが親孝行かわかりはしない。

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母から頼まれていたカレンダーを八重洲ブックセンターで買って帰った。見てその場で捨てられた。岩合光昭の日本の猫シリーズだった。我が家の猫騒動の起きる前に買って、コインロッカーに入れていた。最悪の一日だった。

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盛岡の中小企業団体の県本部に聞いていた、陸前高田の作業所と同業の関係者の件の応答があって、がっかりした。私が今回作業所の指導に当たっている技術者の方と同一人物だった。先方は活動に役にしそうな方をさがしたようだ。私は地域の同業者分布と連絡先を確認したかった。こういうずれは電話では必ず起こる。メールをいれておいたが、別の担当者の方が読んだらしい。日がどんどん過ぎていく。冬期講習が始まる前に、ならば関東の業者と出会いたい。ルート開拓を始めている。


夜間傾聴:なし


(校正1回目済み)


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12/3 ペットレスキュー支援紙「通信No.04」完成、月曜より配布予定

2011-12-05 06:26:58 | 引きこもり
2011/12/03 記
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ペットレスキュー支援の「通信No.04」(被災地の犬猫の飼い主さんを支援する湘南の会準備会・刊)が仕上がった。今回は犬号なのだが、ペットレスキュー団体の保護者の許可が得られなかった関係もあって、レギュラー「ねこひと会」さんの福島の避難地域から保護のネコちゃんたちの猫号にした。月曜日から配布を始める。児玉小枝さんの「同伴避難」の紹介を載せている。

風邪でのどがさんざんだったが、薬を飲みながらやっと平常に戻りつつある。

大船渡市で第九のコンサートをやるそうな。時がどんどんすぎていく。「命の旗」の募金活動呼びかけを始める。

横浜・寿町の越冬。今回は個人で応援に、はいるつもり。

今回は、これで。


夜間傾聴:橋本3君(仮名・母親)
     南大沢君(仮名)


(校正1回目済み)

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12/2 「命の旗」と「携帯電話配布」の機能差は(独居仮設入居者の孤独死対策として)

2011-12-04 05:20:16 | 引きこもり
2011/12/02 記
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徳島県三好市の祖谷温泉のロケ中、自宅生活の独居高齢者女性が、玄関先の赤い旗は「ひとり暮らし」の印と説明していた。旗は行政か自治会のような公共団体から配られたもののようだった。元気なときは、朝、玄関先に出しておくのだという。(20:00 NHK総合「のんびりゆったり 路線バスの旅」)

これは「命の旗」の発想と同じだ。実際に同様な施策を行っている地域があったとは驚きだった。逆に言えば効果等をつかむ糸口が現れたということだった。宮城県登米市の南三陸町仮設住宅で試みられている黄色い旗、岩手県大槌町の竹棒の事例とともに、効果を確認しておく必要がある。

「命の旗」は、先日の東京新聞の記事にあるとおり、「旗」である必要はない。ただその目印は、代用品ではなく目的を持たせた物にしないと、いい加減な扱いを受ける可能性がある。後方支援の全国的な活動にまとめるためには、製品化したものの方がいい。

ここまで各地の事例が出てくると、その効果だけでなく、コストを抑えた上で、付加価値を考えた方がいいように思う。ひとつは用途だ。旗を出すことが「生存の証」ということから拡張して、ゴミ出し・家具移動・高所作業等の援助を頼みたい時や、相談員に来てほしいときなどの「意思表示の印」にすると言う方向。もうひとつは、「誰から贈られたか」ということに意味を持たせることだ。例えば先日のボランティア塾の鶴嶺高校生有志の募金で作るとか、デザイン科の学生たちが、形状ではなく機能性を考えてセットを贈るという方向だ。鶴嶺高校生については、先生方に提案を始めるつもりだ。週明けから動き出す。

次に「命の旗」を実現する際に考えておきたいのは、大船渡市の場合は、2百個の携帯電話の無償配布をしている等、地域差があること、送る品物の機能の違いだ。大船渡では特に携帯電話との機能の違いのことを明らかにしておくことだ。携帯電話配布と別個に配布してもらうには、地元NPO連絡会に配布をお願いするか、行政や社協にお願いする。

携帯電話やブザーを配ったから、旗は必要が無いという論法は実は間違っている。その辺の話を書いておきたい。

携帯電話は緊急時に電話連絡が出来ることだ。しかし震災の再発などで命の危機に至ったときは、携帯電話はパンクしている。個人の心身の危機のときの非常連絡用としても、心筋梗塞・脳梗塞等の事態に対処することは、電話をかけるという巧緻動作が要求されるために、使えないのが実態だ。携帯電話は、孤独が生む心の病でひとの緊急援助が必要なときと、防犯上のお守りという意味だ。PHSならば、外出時や放浪癖対策で、当人を探し出すことは出来る。

在宅介護でよく知られている首賭け式非常連絡用ボタンはこの点で、転倒した姿勢からでもボタンを押せる場合が携帯より優れている。しかしこれらは高齢者のデジタルデバイドを考慮していない。認知症の方では使えない。

私の父が同居していた2年前、父は軽い認知症を患い、セコムの非常用ボタンを首から下げていた。しかしこれは全く役にしなかった。この非常ボタンは押してもその場で音が鳴り響くものではなく、セコムへと緊急信号が飛ぶしかけだ。緊急信号を受け取ったセコムが、家族の携帯に父の異常を知らせてくる。家族の要望に応じて、パトロール中のセコム職員が父のところにかけつけるという仕組みだった。

父はこのボタンの機能について一向に理解しなかった。押しては音がしないと首を傾げていた。このことによって、セコムからの緊急連絡がしょっちゅうあった時期もあり、その都度父をたしなめるが、これはさわってはいけないボタンなのだと勘違いしてしまうのだった。

特筆したいことは、こうした電子機器は充電が必要で、ここがしっかり行なわれていないと通信不能になってしまう。非常用ボタンも充電すると、首にかけることを忘れてしまうのだった。この「充電」が電子機器利用の大きなネックとなっている。

電子ブザーは隣人・集落じゅうに響き渡るようなしかけなら、いじって誤作動の騒ぎを起こしやすい。

私の行なっている夜間傾聴のように、話相手がはっきりしていれば、携帯電話は孤独解消に意味を持つ。意識が明瞭で、細かい操作が可能な状態ならその範囲で緊急連絡が可能だ。しかし問題なのは、突然やってくる危機に対応することだ。その意味では携帯電話は失格なのだ。この機能差を説明する必要があるが、命の旗も即応性にかけるという欠点がある。

携帯電話を配っているから大丈夫という論で、命の旗が拒絶される難関がまたひっとつ増えてきた。効果の調査を含めて作戦会議が必要が出ている

活動としては、仮設住宅の中から独居入居者数をつかむこと、上記のような非常表現ツールについてのメッセージを含んで、地元のボランティア連絡会に相談を持ちかけることだ。

湘南をどう動かすか、ここが常にネックになってくる。鶴嶺高校の先生方に話をする。当座の導火線はその辺しか思いつかない。さあ、どうする…。


夜間傾聴:風邪のため中止



(校正1回目済み)

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12/1 **子の大田区の作業所にて/グラフィックな書籍は年齢を超える

2011-12-04 05:16:03 | 引きこもり
2011/12/01 記
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**子の就労支援の件で、**子の普段の作業の様子を見学することに。融通の利かない事務局の為に、相模大野校に立ち寄ってから大森に出る。なんとも遠回り。東神奈川経由で大森に出る。約束の時間に10分弱遅れて作業所に。

**子は同僚やら担当者やらの紹介を上機嫌でしてくれたが、これでは作業の様子はわからない。**子に了解をとって作業室を出て、施設長さんと話をすることになった。

私は「会話の隙間」、「会話の流れを作るもの」を意識することを心がけてきたために、目に見えない「交渉の壁」、「言葉の裏表の不安定な均衡」が見えてしまう。**子の小中学生時代の担任塾教員が、その後10数年も交流があることが不可解に映るらしい。私の係わってきた塾や予備校は、フリーカリキュラムや学力回復が中心であり地域に根付こうとしていた。その特徴は生徒の生活に立ち入るために、卒業後の付き合いも当然長い。私が湘南の自塾を閉じて以降、さまざまな地域を流れていったが、志が似ている塾や予備校に出会うことは少なく、大田区の塾はその意味で遠方でありながらも、自由が与えられており、自分のフィールドになっていた。経過を知らぬ方には、その距離感と塾の内容に想像が及ばないのも仕方が無いところがある。

施設長さんとの対話は、以前に大田区の就労支援センターにお邪魔したことが、明らかに尾を引いていた。私は**子の訴えから、作業所の人間関係のトラブルや差別、親御さんの意見もあって、自分の可能性への挑戦への道が閉ざされていることに**子が悩んでいることを知った。

しかし障がいを持った方の就労は、周囲の無理解の中にあり、選択肢も少ないことを前提にしなければならなかった。しかしその一方では現在の作業所の人間関係の狭さや、加齢後の同世代の友人が見込めない状況という話が私には気になっていた。このことを**子の親御さんや当人に話をしていたが、つかみどころのないものとして、親御さんは同様の不安を、当人はとらえどころの無い話に当惑していた。就労支援は社会参加・人生作りでもあるということなのだが、現場にいる方ほど、実際のやり取りに振り回されて、大局を見失ってしまう。

施設長さんとの話は、はじめ施設長さんが延々と**子をめぐる状況と、彼女の「弱点が生み出す」軋轢について語り続けた。それは私が突然介入し**子に冒険をさせようとしているということの危うさを指摘するものだった。

対話は常に相手に対して、応答を受け取る関係の中にあるとは限らない。相手の言葉を封じつつ主張を通す語りもある。それが何人かの人を中継して語られるとき、微妙と思われた小さなずれが大きな亀裂へと進んで、修正不能になってしまうことがある。今回の対話はその亀裂の手前に思われた。ただその語りに使われている判断への反論に立ち入る前に、対話が舵を切っていく、いわばレッテルについて、私は立場を明らかにする意味で、その流れを断ち切った。

そのことは施設長さんとの対話の作り直しであり、この語りの流れが社会的弱者に対しては、決定的な決め付けにつながってしまう恐ろしさを持っていると、その関係者としての矜持を求めた。

施設長さんは戸惑いを見せたが、対話の道を同時に見出したようでもあった。今後も**子に寄りそう際、彼女を包み込んでしまわない臨機応変な協力をまさぐる点について、対話を続けることになった。

**子は落着いて作業を見せてくれたが同時に、「別のところの就労の話は無くなったの」と聞く鋭利な言葉の矛先を私に向けてきた。まさかとさえ思えるこの鋭さを、私たち支援者は忘れてしまう。これが彼女を包んでいる環境のあからさまな表現なのだ。「大丈夫」「あとで話そう」と答え、私は大森に戻った。

私は稲田堤を経由して南大沢に出て巡回を終わらせ、相模線では高いびきだった。別の歪曲へとつながらせない、選択した切り口の切断の判断を行使することに疲れを感じていた。

ひとつは現在の作業所をベースとすること。

常時、彼女の望む仕事の求人へのアンテナを張り、**子の望む範囲で一般就労の情報も含めて就労に挑戦する。

現在の作業所の人間関係に狭さを感じているような点について、**子に新たな出会いを提供するという側面から、就労を考え、また生活支援の食事会を行なっている団体の企画参加を同時に追及する。親亡き後の**子の世界を膨らませていく一歩を踏み出すこと。

以上を親御さんを含んで、現在の**子の日常をずらしていく。

これが戦略。

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北海道の友人の看護師さんの娘さん宛てのクリスマス・プレゼントの書籍が家の届いていた。私はガブリエル・バンサンのクロッキーの「アンジュール」が大好きだ。以前この娘さんにも贈ったが、これは相手の年齢を超える内容であると思っている。さすがに乳幼児には無理だが。

グラフィックな書籍は、楽しめる年齢層の幅が広い。十年強続けてきたプレゼントの中身は、その子の成長にしたがって選んでいるが、Robert Sabuda の”Alice's Adventures in Wonderland”のように、しかけ絵本の技巧的な面白さは、大人をも魅了するだろう。

今回も彼女の毎回の感想を踏まえて、「銀河鉄道の夜」清川あさみ版を選んだ。透き通った青に特徴を持つますむらひろし&杉井ギサブローのアニメ版もあるが、象徴的な生と死を織り成す宇宙観を描いて引けを取らない清川版を包んでもらった。

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喪中の葉書2通。1通は学生時代の友人の奥さんからのもの、片方は私の教えた子を失った母親からのものだった。今夜は歩いてきた道のりを否応無く感じさせられてしまった。

風邪を引いて喉をやられてしまった。授業にならず、相手に風邪を移す可能性があるので、明日の巡回と授業をどうしたものか考えている。


夜間傾聴:なし


(校正1回目済み)

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11/30 11/22木下繁喜氏講演会講演報告/大事な記事を集めなおし

2011-12-02 04:49:32 | 引きこもり
2011/11/30 記
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やっと11/22の午後の講演会の報告を、後援を出した茅ヶ崎市と市社協に提出することができた。市の書式では、そこまでの詳細な報告を求めてはいないが、今回の講演会は、今後の東日本の被災者支援のネット作りを改めて求める「今後期待されること」を含ませることにした。

翌日の市社協の大会の中の山村武彦氏の講演会がひどかったこともある。「『震災と防災』ボランティアのネットワークづくり」の内容は、東日本を既に教訓化し、茅ヶ崎市の防災に焦点が移っている。今後の被災者支援の提言は掻き消えていた。仮設を中心にした生活支援と地域復興支援に支援活動が分化し、被災地訪問型の支援以外の非被災地における支援活動は、なす術を失い衰退していくことは目に見えている。被災地の現状は「あとは当事者にまかせておけばよい」という状況ではない。影の部分では孤独死を尖端とした問題が横たわっており、その意味で、非被災地(後方)支援のデザインがこれほど問われていることは無い。だからこそネットワーキングを如何に描くかが喫緊の課題となる。そのために、湘南にさまざまな領域の被災者の語りを引き込んでくる活動は意味を持ってくる。今後の為に、今回のレポートは講演会が開こうとしている「今後期待すること」を織り込んだ内容にした。

茅ヶ崎市への提出は、直接関係する課が無かった関係で、市民自治推進課にお願いしていた。講演会当日配布の資料と参加者持ち込み資料の2種類を分けて添付した。結果的に参加者持ち込み資料は私以外は、持ち込まなかったので、極めてワンパターンのものになってしまったが、市民活動推進課の**さんも、熱心に報告に付き合ってくれた。

その際、先日別ルートで聞いた市内公民館祭りに木下氏をという話があることを、**さんが教えてくれた。講師謝金は交通費を込みにすると高額のものになってしまう。無理だと思うと回答した。それほどまでに、木下氏の講演が印象的だった

しかし、つまらないミスをした。市の書式への記入と最期は「別紙資料参照」でまとめるのだが、私は年号を西暦以外つかったことがない。元号で問われると間違えてしまう。よりによって「昭和」と書き始めて慌てて消した。本当にボケているのだ。潮時という感じで引き上げてきた。全く…いつも様にならないのが悲しい。

次が市社協。こちらは決まった書式は無い。半月遅れのビッグイシューを手渡したあと、11/22講演会の話を切り出した。翌日の山村氏の講演は、ひとりひとりの避難研修の内容の教化を持って防災を語ったもので、今後望まれる防災活動ということも見えなかった。「津波てんでんこ」の保身自主判断の大切さを説いたものだった。ここからは、今後の被災者支援・地域防災推進の両面からも関係者へ、具体的な提案を受け取ることは出来なかった。それなのに、「よかったでしょう」と++さんに問われて、説明が萎えてしまった。

報告・感想資料/講演会配布資料/参加者持込資料の区別をはっきりさせて、資料を手渡した。東海新報の11/19号のおまけ付きである。

社協の玄関のソファーに腰を降ろし、虚しくなった。一向に支援活動がつながらないのだ。今回は保守系の市議の方も参加されており、潜在化している要望はあるのだと思う。一応の成功を収めたものの、午前中の高校生には「現地朝市体験」を、大人たちには、構造的には「仮設へのカーシェアリング」や「現地発注型サービス提供活動」というたたき台を、絆創膏としては「命の旗」をという具合に提案していく。後方支援の「支援法の形成」なのだ。支援する先を具体化し、支援がどのように役立つかが見えることに注意して活動を作る。

もうひとつは、被災地の風を湘南に吹き込むこと。次回は川崎精神保健センターの職員さんと社会的弱者の避難防災を考えているが、これを始めにもってくると、被災者支援の立ち上がりが遅れるので、思案中ではある。私の考えている災害時初期避難誘導員制度の条例化の提案があることはあるのだが。

あとは口頭だが、県のボラセン本部に情報は流しておこうと思う。

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ペットレスキュー支援活動の通信No.04の相手の沈黙が続いている。限界なので今回も「ネコ」号で発行する。明日は仕事、あさっては**子の就労援助で大田区の作業所に行く。3日の発刊になってしまうかなと思っている。

試作品を作った。米粉煎餅の味付けをしてみた。価値が出ない。良質すぎて馴染んでしまう。明後日、某新聞社の横浜支社に寄って、過去の新聞関連情報をもらってくる。陸前高田の作業所支援の件である。

前の東京新聞の引用、確かに「旗」とは限らない。

●「仮設の孤独死 防ぐ 軒先に毎朝竹棒 ブザー・携帯配布」

----- 以下の記事も再紹介。

●「焦点/仮設住宅と自立(下)孤立/「災害弱者」どう目配り」
●「焦点/地域の「絆」再生へ始動/東松島・南三陸、県の復興まちづくり推進員」
●「焦点/東北3県 国の緊急雇用創出事業/被災者採用、求人の7割」


母、食事を食べない。湯豆腐で逃げる。まるで糖尿病食。困った。


夜間傾聴:**子(仮名・打ち合わせ)
     橋本2君(仮名)


(校正1回目済み)

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11/29 仮設入居者の孤独死、始まっているというのに/父の老健に行き

2011-12-01 06:31:55 | 引きこもり
2011/11/29 記
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今回(11/22)の午後の講演会は評判がいい。参加者の中のひとりが地区社協の祭りの講演会が出来ないかと問い合わせがあった。木下繁喜氏が茅ヶ崎に出かけるのには、一関経由で東京に出て茅ヶ崎にというコース、1泊していらしている。そんな関係で、交通費がなかなか高い。問い合わせに、今回の交通費込みの謝金の金額を@@さんに伝えてもらった。実現すればそれは幸いなことだが、私にはすっきり喜べなかった。茅ヶ崎の状況を大船渡に持ち帰って欲しいと思っていたからだった。もう少し事前にCMできていたらと思うと、正直言って悔しさがある。鶴嶺高校の生徒さんのアンケートがまとまったら、大人の講演会の感想とあわせて木下さんに送るつもりでいる。

●「宮城・南三陸町営住宅で男性病死? 死後1ヵ月経過」
●「仮設住宅で79歳女性が孤独死 岩手県内では初」
●「仮設住宅に入居の79歳男性が孤独死 宮城・塩釜 2011.7.12」
●「仮設の孤独死 防ぐ 軒先に毎朝竹棒 ブザー・携帯配布」

孤独死が始まっている。蟻地獄の鉢の中にいるように、被災に加えた仮設住宅暮らしの知らぬ隣人、外出困難な立地条件と密閉性の高い室内、こうしたものが、被災による生活破壊、家族喪失、財産流失などの再現する悲しみの中で、特に高齢者がアル中と病死・自殺に追い込まれていく。すでに孤独死が始まっている記事を読むと、陸前高田市社協の言い分のように、門前払いを超えていく次の策が湘南に支援の動きありという背景をもたないと、どんな提案も伝わらない。その次の方策をどうして行くか。

ツイッターでは、孤独死は自由だし、仮設であろうとなかろうとどこでもあるという反発が起きるたびに、10/14朝日社会欄「孤独 忍び寄る危機」という記事(残念なことに、記事はDB会員ではないとたどれない。縮刷版をご覧あれ。)を紹介しているが、相手は黙るだけで通じていない。社交的な老婦人が仮設入居を契機に、異様な倦怠感に襲われ「なんでだか、わかんねえ」と語るシーンが活写されている。食事も曖昧になり体力が蝕まれていく。これを自由意志の選択というだろうか。人と交わることも面倒になって、蝕まれる心。高齢者の孤独の例だが、だれにも起こりうる。

現地滞在して独居の方のお世話をするならまだしも、非被災地の遠隔地にいて、何が出来るというのかということになる。滞在ボランティアのバックアップといっても、その精神衛生にまで立ち入るボランティアの絶対数が少ない。保健師さんや、精神保健福祉士さん、被災者の雇用事業で短期雇用された相談員の皆さんとの公的な巡回活動への連携となると専門性を盾に断られてしまう。ではどうするのかというところで、仮設常駐員や仮設入居者交流ホール(カフェなど)から向け落ちてしまう方への接点をどうするかという話を詰めていきたい。

路上生活者の住環境支援を行なってきた「舫(もやい)」の方々が、被災地に積極的に係わっていることは、納得のいくことだ。路上生活者に生活保護を取らせ、アパート暮らしが始まると、彼らは酒に溺れるようになる。路上で出会った他者との出会いが失われてしまうから、衰弱死していく例も多い。独居被災者の状態が同じとはいわないが、その孤独を知る者がケアの活動に入っているということに嬉しさを感じる。彼らなら経験を活かせる。

これらの活動をどう一般支援者とつなぐか。公的な巡回活動をどう援護射撃していくか、その試みを実体化していかなくてはと思う。次の企画は川崎の精神保健センターの方を打診しているのだが、「命の旗」「カーシェアリング基金」「サービス現地発注型支援」のなかなら「美容サービス基金」の活動を練り直したい。関連の方と意見交換する場を作って行きたい。12月に入ってしまうやりきれなさを感じつつ、2月初めには少量でも、湘南みやげ(活動)を持って陸前高田・大船渡を訪れたい。

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レンタル衣料とクリーニングの代金の支払いもあって、平塚の父が入所している老健に行った。不器用な者同士、会話はすぐに途切れてしまうが、父と不思議な会話をしてきた。認知症が進んでいる。父の宗教仲間が見舞いにきているのに、父の妹が来たのと勘違いしていたり、既に無い父の生家の思い出が、昨日の出来事のように語られたりと、なかなかスリリングである。足が萎えて歩けなくなったが、気迫はある。父と別れるとき、父が大きく手を振っているのには驚いた。

伊勢原に出て、そこから橋本に回った。巡回を済ませて帰るころには、母は菓子で夕食を済ませていた。だましだまし、煮込みうどんを作って食べさせるが、指導のあるときの夕食は、支度をしておいても母はやらないので、いつも悩んでしまう。携帯で電話を入れてけしかけるとか、外食に連れ出すと言った具合だ。


●「大震災とコミュニティ」

入手。ペットレスキュー支援の通信No.04が枠しかできないで止まっている。ワンちゃん情報が少なく、転載該当記事の著作権者の認可待ちだからだ。川崎の動物病院のように、敬遠されたら、今度はネコ号にする。

明日、市役所と市社協に行く。後援を出してもらった講演会の報告だ。

ビッグイシュー1か月分を++さんに支払い。

夜間傾聴:なし

p.s. ●「つなみ―THE BIG WAVE パール・S・バック著」

発見。

(校正2回目済み)

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