湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

12/12 治験が済んで/岩手県野田村の「塩飴」を配りつつ/災害授業の準備

2011-12-14 16:24:17 | 引きこもり
2011/12/12 記
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糖尿病治療の治験で、私の苦手な午前中、至近距離で人と観察的な視線の中で会話しなければならないのは、正直言って嫌だった。ラッシュアワー時の車内のひとの距離感は、視線をはずすことによって静穏を保っている。低血圧というわけではないが、朝から営業的笑顔と付き合うのが嫌だった。勝手ではあるのだが。

私の治験は、医師の監督の下で使う認可薬と組み合わせて使う新薬の相乗効果をみるという、従来の治験とは少し違う検査なのだが、調査方法は大差ない。規定の食事をして、一定間隔で血液検査を繰返す。血糖値の変化などをみているのだが、待機時間が長い。その間を外食しないように院内に軟禁されるのだが、拝み倒して外出したが、月曜日、図書館が休みなので、結局外来のソファーで、持ち込んだ本を読んで時間をつぶした。ところが右目が網膜色素変性症で見えないので、片目を閉じて読んでいくのだが、それが気になるのか担当者が話しかけてくるので、午前中は災難だった。

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治験が終わったときは、開放感がある。通信端末を抱えていたので、食事後粘れるところを狙ってメールを開く。大船渡の旧盛駅の休憩所の画像を頼んでおいたのだが、駅全体を意識しすぎて、休憩所の機能が見えない画像だったので、がっかり。結局気に入った画像は自分で撮らなくてはならないのだろう。次回は2月、湘南の支援の進展を届けたいのだが閑古鳥、気ばかり先に進んでしまう。ともあれ、**さん、調理以外も腕を磨こう。ありがとうとは、まだ言わない。

●「東日本大震災:災害FM開局 陸前高田市長が早速出演 /岩手」
●「被災者ら180人 遠野市が雇用へ」

現地はどんどん変わっている。靴の上から掻くようなもどかしさ、「元気付けはもういいよ」と言い放った仮設の++さん。湘南にいても精神論ではなくて、生活支援につながる運動は出来ないのか、これは生活支援期にはいった災害ボランティアの構想力の問題なのだ。

陸前高田の作業所支援を何とかしたい。昨夜、気がついたのは、「ドレッシング」と同時に、よりラフに試せる「スープ」を考えること。「薬膳」の流れかなとも考えて、被災地産野菜を探し始めた。

「カーシェアリング」は、車検料等メインテナンス代を込みにした中古車セット・プレゼントを考えるか、レンタカー業者の協力を取り付けて、その運営資金を基金化していくか、いずれにせよ、これは「仮設期のための企画」、仮設解消期には車が無駄になる。各人1台の東北地方の生活環境からすれば、都市型のようなエコ共有車は根付かないだろう。割り切ったほうがいい。これは奈良**MLにそう書いた。

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「のだ塩飴」を茅ヶ崎サポセンに持ち込んだ。震災復興シールを貼らないと、商品の意味が全くわからない。野田村の了解を得て、こちらでシールをデザインして貼ることになるのだろうか。しかし、主眼は「塩」を二次加工して販路に乗せる支援だ。「塩飴」は塩の紹介のときに一粒添えられる。

しかし、野田村も被災状況と復興活動の現状を紹介する印刷物を出して欲しい。1月に製塩工場が出来る。通販は3月とのことなので、新パンフレットを待っている。

サポセンでは、被災地障がい者の作業所製品の請負販売展示の話を聞いた。しかしそれは、湘南側が消費者、客に固定されてしまう。支援活動は支援する側がいかに自己表現(参加)するかという部分、その質に鍵がある。ちょっと買い物をして支援というお手軽側面と、支援が役にしているという達成感は連続していても企画のメイクアップは別物だ。しかし係わりの変容可能性は保った方がいい。

「塩」をイメージアップできるかということを含んで、考える。一般製品との差異・メリットが見えなくては売れない。

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昨日、母に壊されてしまった話を修復を求めるメールを書いた。どうもちぐはぐでいけない。ウィンナソーセージを使ってオードブル風に仕上げ、夕食を簡単に済ませた。

昨日、予告編をしておいたJR相模原の塾の震災授業の資料をまとめた。

●「自然災害のあとで (被災者からまなぶ自然災害) 」
●「宮城県気仙沼発!ファイト新聞」

話の中心を被害の強烈な状況紹介に置くと、それだけで時間が過ぎてしまう。小学校高学年から大人までの範囲のごちゃまぜの方に90分枠で話をする。焦点は各人(自分)が何をすればいいかを見えるようにすること。災害の知識を習得することではない。

上記の2冊は、小学生向けのように見えるビジュアルなものだが、非常に簡潔に語るべきことがまとまっている。教師には都合がいい資料だ。ただ前者は3.11以前の書なので、その期待には答えられない。閖上の被災資料とともに、絞り込んだ。授業が済んだらまた報告を書く。

今回はここまで。


夜間傾聴:南大沢君(仮名)


(校正2回目済み)
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12/10・11 「二次加工型被災地産品購入支援」ということ他

2011-12-14 06:40:26 | 引きこもり
2011/12/10~11 記
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(12/10)
父の在宅介護のとき、私たちの手助けをしてくれた浜見平団地の親子の娘さんが入院した。と言っても病気ではない、出産である。高齢出産なので、大事をとって早めに入院した。産婦人科の病棟は、あまり爺ぃ向きではないので手伝いは母に任せて、母が私にやらせまいとして、自分が抱えていた雑事を、この際、私がこなすことになって、昼間が慌しくなった。母が手伝いに出れば年齢を考えて先方が気を使うから、「迷惑だから無理するな」と言っておいたが、先方もいわゆる母子家庭で、近隣に親戚が無い分、母が介入する隙間があったようだ。事情があって旦那の実家の方からは、誰も応援がなく、私は初めて旦那と電話で話をした。若い。下手をしたら、私が担当していた引きこもりの方の最高齢の方と同じぐらい。いわゆる「若年者」を卒業する30代後半というところだ。私に戸惑いがあるが、病気や事故などよりはいい

宮城県警を経由して登米市の「命の旗」の発案者の駐在さんに連絡する件は失敗したが、大槌町の「命の竹棒」の方は、報道関係者から電話が、私が買い物をしている最中に電話が飛び込んできた。町全体でやっているわけではなくて、仮設で試みているようだ。何が知りたいのかをメールせよということで、一歩前進した。週明けにも応答が来るだろう。

岩手県の釜石と久慈の間にある野田村の地場産業の製塩を支援モデルにしようと、先方の半官半民の「ディープぱーぷる」に「塩あめ」を注文していた。本来なら「のだ塩」100gパックを注文するところだが、工場完成が1月とのことで、「塩あめ」となった。この「飴」を夕方発送したので、予定通り日曜日夜に届くという確認メールが飛び込んだ。宅配便は速い。実感した。

前にも書いたが、この「塩」は江戸時代から東北の海産物加工・生活調味料として使われてきた。昔の瀬戸内のような天日干しとは違い、釜で煮詰めて作る。この塩を「二次加工用として」買うという被災地産品の購入の方法をひとひねりする。そのモデルとならないかと考えている。「二次加工型被災地産品購入支援」というつながり方だ。

例えば、業者が「被災地支援:野田村の塩使用」を商品パッケージに謳い、「漬け物」とか「惣菜」にして売るとか、飲食店の料理を出すという具合。NPOなら、支援商品として「漬け物」「塩あめ」等にして、販売に載せる。

これは味噌・醤油でもいい。以前青森が、リンゴの搾りかすで和紙を作った。この和紙を引き受け、作品にして販売するというような具合だ。「二次加工型被災地産品購入支援」は、商品購入によって現地に金を落とすという発想の怪しさを払拭してくれるだろう。被災地産といえども、それが地元の経済ネットワークに被災者が就労している実態がなければ、特定企業の商品購入は関係者のみを潤すことになり、例えば茅ヶ崎タコせんべいが繁盛すれば、飛田家が潤うかというと関係ない。でも茅ヶ崎市場が活気付くという具合の穴が開いている。給与所得者や年金所得者が直接潤わないという欠点がある。

それは「二次加工型被災地産品購入支援」も同様だが、被災地の地場産業ネットワーク化している産品、たとえば漁港の町の海産物のような吟味を踏まえれば、影響力や購入量が違ってくる。被災地の商品に触れる一般消費者の数も膨らむのだ。見方を変えれば、「被災地との連携」販売ということになる。

それを提唱しようというのが、この「のだ塩」の事例なのだ。被災地の障がい者作業所の製品を買うのは、被災地の一般商品を買うのというのとは、異なる目的が加わる。だからそのまま買ってもいいとは思うが、例えば農場でブルベリーを作っていたら、ジャム状に加工販売してもらい、そのジャムを使ったクッキーなどを作って売る。ただしパッケージには、必ず被災地の商品を使って支援していることを明記したり、被災地の現状を簡潔に書いたシールを貼ったりする。

勿論食品には、放射能線量検査合格済みのお墨付きをつけるべきだ。

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(12/11)

母が朝から起きてこない。ここしばらくは静かだったが、夜中にダンピングを起こしたという。胃を切除すると、飲食物の逆流が起こる。食欲中枢への刺激も減り食事量が激減するが、食事量とあまり関係なく逆流が起きるので、当人の苦しみは大きい。その逆流発作を「ダンピング」というが、半身を起こして飲食物の流動先を重力を使って手助けすると、軽くなる。

母の場合は、飲食と直接関係なく、突然の「めまい」を起こす。血圧や脳波異常を疑っても、原因がわからない。ストレスと不定愁訴が絡んでいると予測しているが、必須アミノ酸を摂取して飲食が安定すると、出現率が下がるので、直因とはいえずとも、この食欲低下とダンピングが遠因となっているということは、明らかと思う。

巡回前、気になったが母を置いて、辻堂経由で図書館に寄った。不可解なものが探索の中にひっかかり、そのパンフレットが届いていたのだ。

●「藤沢市災害時要援護者避難支援プラン全体計画(2010.4)」

これはダウンロードできる。今、藤沢では防災計画の見直しをしている。3.11前の資料だから、比較資料となる。

●「鵠沼海岸に県鉄骨造り、100人収容」

鉄塔があれば、高層住宅が無くとも茅ヶ崎の海側も避難所が出来る。ただし津波はあらゆる雑多な漂流物を伴うので、十分な強度が前提。私は屋外の初期避難誘導員制度を提案しているが、こうした具体的な対策がやっと出てきたという感じがする。

巡回からの帰り道、バスで登象下車。つるみね通り動物病院にペットレスキュー支援紙No.04を持ち込んだ。あいにくお休みだったので、投函。Photo 神奈川の**さんは、南三陸町の支援をされているので、近所なので立ち寄ったがお留守だった。

フジスーパーで買い物を済ませ、帰宅すると東海新報が山のように束になっていた。母がポストから取り出し、私に渡さずに古新聞の束の上に乗せたらしい。ねこひと会の黒猫譲渡の件で電話があったが、こんな体調だから飼えないと断ったという。確認がころころとかわる。腹立たしくなったが、とどめは、陸前高田の八木沢商店の味噌、色の濃いほうを頼んでいたが、ふたつもいらないと、母の友人が家に来たのであげてしまった。

探していた東海新報の束を受け取りながら、勝手に変更しないでくれというが、これは対策をうたなくてはならなくなった。返事は上の空なのだった。

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ドレッシングの調合で、コアントローの小瓶を買ってきた。強いオレンジの香りが突き抜ける。アロマテラピーのような香油の調合にはいいが、ドレッシングの場合、売り物の主張のバランスが崩れてしまう。薬効を謳うことはできないが、サプリメント的口上をつくれないかと考えるが、なんともピンボケなのだ。

実はNPOサポートちがさきの地域就労支援PJの高齢就労支援講演会(3月)は、被災地と連携した障がい者就労をテーマに取りたいと考えている。それには具体的契機がいる。陸前高田の作業所支援を通じて、「(被災地との)販売連携を考える」とやりたいのだが、難しい。商品が安定しないのだ。予算も交通費込み5万円は最低線だろう。その捻出も考えなくてはならない。年内に見通しをつけたいのだが…。

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●「エイジング・イン・プレイス(地域居住)と高齢者住宅: 日本とデンマークの実証的比較研究」
●「大震災とコミュニティ―復興は“人の絆”から」
●「自閉症のある人のアニマルセラピー―生活を豊かにする動物たちのちから」
●「動物感覚―アニマル・マインドを読み解く」


夜間傾聴:

12/10 橋本2君(仮名)
12/11 南大沢君(仮名)
   橋本3君(仮名・母親)


(校正1回目済み)

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