湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

10/3 高沢幸男氏WE21青葉台講演会レポート

2020-10-05 05:06:00 | 地震津波災害ボランティア

2020/10/04 

----------------------

WE21ショップ青葉台会あおば、主催の高沢幸男氏(寿支援者交流会事務局長)の講演会に行ってきました。


「新型コロナ禍で何がおきているのかー生活困窮者支援の現場からー」


がテーマ。非正規、飲食店/観光関連業関係者等のコロナ禍倒産・失業の給付金カンフルが切れる年末、生活破綻者の爆発的増大から、就労椅子取りゲームから弾き出された人々が新路上生活者予備軍としてあふれ出す。来年オリンピックが中止になれば、公共投資関連工事や、民間の当て込み投資の入れ物作りに従事してきた就労者の再就労口も、次の大阪万博に流されたとしてもはみ出し、失業者があふれるという具合に、特に中高年の生活リスクは、最悪の事態を迎えようとしている。


何とか凌げば景気は回復するという経済成長の幻想は、どこで醸されてきたのだろう。社会階層の多数の下層化と、少数の成功者の二分化格差があることを、公共資料からあぶりだすこと、平均所得という罠と、中央値から読み取れる所得減少の実態という、貧困と生活破綻の背景を高沢さんは語った。


参加者は貧困に晒されている当事者というより、荒廃をながめられる程度の中間層主婦が主体であり、今回初めて貧困問題を考える人たちに語りかけるとき、共通認識作りの手解きで時間切れになる轍を高沢さんは、また踏んでいた。


私は寿町の越冬対策の現場ルポや、反貧困ネットの活動と参加呼びかけという現状報告を期待していた。しかしこれは、レジュメ後半の新聞記事を読んでおいてくれというかたちで、肩透かしとなった。


「怠け者のなれの果て」という路上生活者差別のレッテルが根拠をもたないという反証は、貧困を自己責任に切り詰める偏向を正す意味はあったものの、ではどこで、どのように手を結ぶか、そういう呼びかけがない寂しさを感じた。


コロナによって、社会矛盾がむき出しになった。増大する非正規雇用と、個人事業者、外国人就労者が、企業の安易な調整弁(切り捨て)となり、これは高沢さんが語ったことではないが、不等価交換国際分業(グローバル経済)の破綻の津波が、企業経営に押し寄せている皺寄せが、中間下層以下の家計に科せられてきている。路上生活者救済活動のようなよそごと活動ではなく、自分の足元の火の活動なのだという話。


今私たちは貧困に対して、縁起の悪い関係を経とうとしているが、対岸の火ではない。Q&Aの際、会場からの質問がでなかったので、寿町のコロナ以降の変化(新参者はいるか等)はないか、差別問題の際、無関心は抑圧に入るかという質問をした。その例として、辻堂駅構内の**さんの孤独死を例にあげた。私が横たわる**さんの目は白濁し瞳の際まできていた。少なくとも5〜6時間は経過し、体温も失われていた。彼は通路をふさぎ、通行人は彼をまたいでいた。交番に届けることすらなく放置されていた。無関心あるいは関係断ちという現実、私たちはこういう方たちに声をかけているのだという実感がある。手を携えるのは誰なのだろうという意味を込めて質問した。これはzoom参加者には仲介されず、会終了後も、腫れ物に触るような敬遠にあった。貧困の現場は命の現場。そのタブーに触れたので、おそらくは、主催者から誘いはもうこないだろう。


私は、もうひとつの現場見学で講演会参加をした。zoom講演会を会場中継とリンクするホスト側の様子をみせてもらうためだ。


会場換気のために、入り口を開けると、感度を上げたマイクが環境音を拾い上げ、閉めるとzoom利用者の声やモニター音を会場に流そうとすると、ハウリングを起こしてしまう。


解決策は、仲介者(司会)を置くこと。zoom参加者をプロジェクタ画像をみて対話することは、かなり難しそうだ。会場マイクは、講演者だけが実際の共有部分のようだ。スキルはあげていくと考えるようになった。また仲介者を置くということを教わった。感謝!


まずは講演会レポートまで。


夜間傾聴:○○子、久しぶり

(校正1回目済み)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする