湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

4/30 「市民トリアージ」と「地元ティーンズ防災街頭研修」招待準備進める

2017-05-01 05:39:41 | 地震津波災害ボランティア

2017/04/30 記
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「市民トリアージ」についてプレゼンしたとき、問題となるのは「医療専門職の仕事を素人がやるのは責任が持てない」・「判断が難しくて無理」・「地域防災の現状と落差がありすぎる」という応答があり、前の例では相手にされないという反応が多かった。「非常識な」という受け止め方だ。

静岡県では、救急病院・地域自治会・消防署などが動き出しているわけで、空論ではないというところから出発させるために視聴覚資料(古い言い方だ)をまず見せる。NHKの番組の中には、市民トリアージの防災訓練の模様のドキュメントがある。これは準備した。

「医療専門職の仕事を素人がやるのは責任が持てない」・「判断が難しくて無理」という2点は、背景と役割が違うことを伝える。東日本大震災のとき、地域拠点病院は、死線を彷徨う重症救急患者と、治療を求めて直接病院に訪れた患者家族が入り混じり、治療が麻痺、大混乱となった。この経験課題を解決するために、一次関門を市民に分担したというのが「市民トリアージ」で、軽症者・治療まで応急処置で時間が稼げる者は仮設救護所へ振り分け、重症者・急患者・死亡確認者は病院に送るという活動を行う。実戦的なのである。

このため、医療専門職が行う診断要素の強いトリアージと異なり、素人にも実行可能な「トリアージ・チャート」に従って、「病院<>仮設診療所」の交通整理を行うことが「市民トリアージ」の目的になっている。(cf.添付図)

つまり、現場救出・現場救急法施術に加えて「治療施設振り分け」を市民の救命救急活動に加えようというものだ。「医療専門職の仕事を素人がやるのは責任が持てない」・「判断が難しくて無理」の2点は、実は「AED導入」時にもあった。本音をいえば、私は「発災時の障がい者への避難協力」「高齢者安全避難」も訓練して欲しいのだが、多様なケースが考えられるので、まずは「市民トリアージ」によって、適切な救急医療を受けられるように、大きな網をかけることを提案する。

安田先生たちの静岡の研修に、行政・NPO関係の有志を送り、企画経験者を増やしたい。その前段の安田先生の講演会を実現したいと考えている。

メールを1通出した。精神障がい・高齢者施設活動の農園活動をされている某団体宛だ。応答待ち。」

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「地元ティーンズ街頭防災研修」は、アポのとれた2校からだ。東日本大震災から6年、熊本地震から1年を経て、たとえ湘南が30年以内に大震災に見舞われる確率が高いとしても、空白期間はひとを健忘症(平常制バイアスがかかる。)にする。この空白期間、防災活動は停滞していくので、リーダー作りを現場主義で行おうという提案と学校の防災訓練の中に「市民トリアージ」と「ティーンズ分担活動紹介」を防災活動の中に入れて欲しいというものだ。

被災イメージがない方に話を聴いてもらうことは難しい。背景から要性を説くとき、意識が切れてしまうのだ。だからあまり期待をかけず、淡々と巡回していきたい。皆に参加の機会がある懐の大きな企画だと思うのだが。

夜間傾聴:開店休業

(校正1回目済み)

 

コメント
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