湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

2016/01/02 「貧困」と「学び」について私見(3)

2016-01-03 06:14:43 | 地震津波災害ボランティア

2015/01/02 記
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(続きより)

行きつけの塾に文庫があり、不登校だろうが塾生でなかろうが、その文庫を朝から午後8時頃まで、塾の授業をサボっていても、自由に読書することができた。書を読んでいさえすれば、何時間でもそのスペースを利用することができた。縁側からは暖かい日差しが注ぎ、水以外の飲み物持ち込み、菓子の室内飲食禁止以外は、自由だった。利用者がおらず、ここは、すぐに私の書斎になった。ポプラ社の日下実男氏の理科よみものや、
岩波児童文庫や、図鑑など学校図書館よりラフに本とであうことができた。

私は「君はどう思う?」ということが教育の核心だと考える。この文庫に時々塾長が現れ、何を読んでいるか、君の感想が聞きたいという質問が飛び込む。それに答えて行くが、これが実は教育なのだった。進学校の暗記主義は、教育には必要なところだが、核心ではない。塾の授業の計算速度コンテストや漢字コンクールなど、子どもが熱くなる授業も、それゆえ、時間がながくなると太宰治が書いた「トカトントン」という「しらけ」がやってきた。賞状や図書券が出ようと、つまらなくなるのだ。大人になってパチンコをしていて、突然やっている私が悲しくなることがある。その秘密はその塾の文庫の思い出の中に込められていた。

私は個人指導の**さんという家庭教師もついていた。その方とも雑談をした。私は無理を言って、彼が行こうとしていた日韓条約阻止のデモを見せてくれと懇願し、激突を見ていた。中学生が社会の変化が見えた瞬間だった。小川紳介さんと会っていたことは、三里塚の映画をプロダクションに借りに行ったとき気がついたことだった。

コメント
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