2016/01/10 記
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母は喉の粘膜が弱いので、風邪薬に葛根湯などは合わない。いつも発熱はしないので、部屋を加湿し体温を確保、消化のよいパン粥(かゆ)ならぬ刺激の少ないスープを飲ませていた。
問題は私。発熱しているので、母と距離を保ち、残薬のクラビットを飲んだ。昨日の視野の粒子荒れは眼圧の異常からくるので、血圧の変化を見た。自転車と衝突した判断の鈍りは、体調変化の証、擦過傷のある部位の痛みは。ストーブのそばで加湿マスクをして毛布にくるまり、拡大読書機にスキャンしておいた「大震災の生存学」を聞きながら横になっていた。
しかし、いつも最悪のことは起きる。嫁さんの母親をホームに返したので、今日は初釜だったと着物姿の弟夫婦が現れた。母に風邪薬を飲ませなかったことを散々注意されて、周囲を片付けて、薬局に行くと嘘をついて、平塚の図書館の期限切れになっていた書籍を返しつつ、好物だった老郷のタンメンを買ってきた。口がまずいとき、暖かいものは案外少ないものだ。
帰宅すると茶月のちらし寿司が置かれていた。駅に出て買ってきたらしい。しかし母は食べていない。米粒がかたいとき、すし飯はダンピングのもととなる。結局母はタンメンも口にせず、さきほどやっとタンメンを食べたので、口腔洗浄させた上で先に眠らせた。介護などそんなもの。日々眺めていないと、分からない。敷布の皺が、高熱患者には谷間にかんじる。異様に嗅覚が敏感になる。起こさねば、たちどころに筋肉が落ちて、歩けなくなる。高齢者の身体は理解しにくい世界だ。
私はチラシを平らげタンメンを半分食べて、第二ラウンドに入った。糖尿病もなにもあったものではない。37.5度に下がったので、教材屋仕事仕上げ。「金曜災害ミニ・カフェ新年予定ポスター」を仕上げこれで一段落。「大災害の生存学」は集中力が切れて、マークして中断。
粘膜が乾くがPLの残薬を飲んでいる。明日サポセンにポスターとビッグイシュー誌を置きにいくが、「わーく」発刊は間に合いそうにない。
夜間傾聴;塾長の奥さん
ひとり
(校正1回目済み)