湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

7/29 被災地の生態系のメモ/茅ケ崎の同業者組合支部の役員さんと話し合って

2011-07-29 09:34:40 | 引きこもり
2011/07/29 記
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私が岩手にでかけたレポートを、あるMLに流したとき、私の気になっていたことが、他の被災地でも見られていたことのようなので、記憶の断片であるが書いておく。

それは大船渡の氾濫した入り江沿いに港湾方向に歩いて、がれきの撤去も進んだ更地を見ていたときのことだった。4ヶ月を経て剥き出しの地肌には、雑草が生え、命が復活していた。ところが湘南の住宅地の草地と様子が違うのだった。植物のことは全くわからないのだが、背丈の高い雑草の群れが少なく、いわゆる根の浅い植物の葉や花が見られないことだった。

3月11日の津波が冬越しの浅い芽や、風に乗って種子のまま地表に落ちていた雑草を剥ぎ取っていったのではないかと考えた。地下茎のように深く根をはる多年草が生き残った…。その植物も、運び込まれた塩分に強いものだけが生き残っているのではと。

もうひとつの体験が「サンビレッジ高田」の周辺の広葉樹林の山林から、周辺に日が照ってくると、セミの声のシャワーがあったのだが、その声が「ヒグラシ」だけの声だったことだ。「ヒグラシ」は7月中に鳴いていてもおかしくは無いのだが、声が目立つのは晩夏や夕暮れ。不可解に感じたのは、他のセミの声の記憶がないことだった。この辺は高台だから津波の影響は受けていない。しかし「ヒグラシ」のみの声のシャワーが延々と続いていたことは、よく見られることなのだろうか、それともセミの種類を限定するように生態系の何かが影響していたのだろうか。これは山林を切り払いたような陸前高田の道沿いでは、気温があがってもセミの声の記憶がないのだ。大船渡側は天候が不順だったから、なおさらにセミのシャワーは体験しなかったのだ。

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昨日は夏期講習を済ませて一度家に戻ってから、同業者組合の湘南地域の支部を検索し、その支部長さんのお店をつかんだ。さっそくそのお店に伺ったのだが、似つかわしくない爺さんが現れたことに、若い女性のお客さんが身を引いてしまったが、幸い店長さんの手の空いた時間帯だったので、その場で事情を説明することが出来た。

私が災害ボランティアであることから話出したので、店長さんも私の訪問の主旨をつかみやすかったようだった。同業者組合のメンバーは、特に東松島に出かけてきたというお話だった。だから私の話も違和感なく通ったのだが、なんと支部の役員の方に、私が尋ねた大船渡の同業者の協働の仮店舗設立時、道具や機材を搬入に参加した方がいらした。そんな偶然の力もいただき、相談は一気に深まった。

その協働のお店は第二店舗も企画中なのだとのお話。ただ避難所、仮設住宅を訪問しサービスを提供することは上部組合から差し控えるように指示がでたとのこと。地元同業者の復活を邪魔することになりかねないということが理由だそうだ。そこで同業者組合は、がれきの撤去作業や炊き出しなど、直接職種と関連のない作業を応援してきたのだという。

しかし、私の提案は地元同業者の自立再開業支援と、地元業者を経由したサービス提供なので、地元の同業者を圧迫することは回避していること。ただ料金が高いなど、まだ被災地の活動との摺り合わせが必要だが、全国の同業者組合が取り組んだことなので、話を企画化しやすいとの評価をいただいた。

この日、よるから部長会があるとのことで、支部の大船渡体験をしている役員の方と別個に話して欲しいと、その方を仲介してくださった。茅ヶ崎駅北口のお店なので、さっそくサポセンで対面することになり、私のラフスケッチは夜の部長会で話し合うこととなり、その場に参加する県の事務局の方に紹介してくださることになった。

私は被災者、特に避難生活をされている方に、日常的な癒しの機会提供を実現することに目的があり、その実現には被災地の方との話し合いを含んで、他地域にも使えるようなモデル化を意識した活動を作りたいと思うと告げ、願わくばその活動の実行委化と参加を認めて欲しいとお願いした。同時に秋口に被災地から、当事者さんか地元新聞の編集長さんを呼ぶ講演会を実現したいと考えていると伝えた。しかしこれには謝金のぞいて5万円程度は最低必要であり、日常生活支援への支援活動の質の転換を促す方向のコーディネートが求められることを伝え、私が何を考えているかを伝えて欲しいとお願いした。

話の快諾をいただいたが、話の結果は県に話がまわってからのことになるかもしれない。ここは投げた賽、待つ以外ないのかもしれない。

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今日は糖尿病治療薬の治験の日、帰りに空模様を見ながら、父の入所している老健を覘いてくる。橋本の指導があるが、相模大野校は休んでしまった。取り出し指導なので、授業に大きな支障はない。

次は第二の企画のラフスケッチを印刷すること。第一の企画で不可解な反発が起きたので、解説を別記することにした。


夜間傾聴:なし

(校正1回目済み)

コメント
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