湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

急がば回れ…ですか

2010-01-15 15:40:57 | 引きこもり
寒い。明け方、足がつって目が覚めた。ゴミ出しの日なのでまだ明けぬ空をながめて、帰りに朝刊を抜いた。5時ちょっと前。3時ごろまでの記憶はあるが、PC前にストーブを抱いて寝ていた。灯油が切れて、寒さで目が覚めたらしい。こんな日、路上で凍死者が出ねばいいがと思う。夜間傾聴は1時過ぎごろ、レギュラーの小田急相模原君(仮名)から傾聴というより学習相談が1件あっただけで、後は火曜の夜、無断外泊した奴が連絡をしたとかしないとか、友人宅で見つかって、もめていた程度だ。歳の離れた姉に伝言を頼んで、姉が忘れたといことらしいが、北村年子さんが描く戎橋に集う若者のように、路上で過ごす若者の中にも凍死の危険は迫っている。

友人宅に無断外泊という「無断」をめぐってもめることが多いが、私が東京南部で塾を手伝っていた頃は、その地域では中高生の外泊は日常茶飯事だった。話してみると、両親が帰ってこない。親が飲み歩いている場合もあるし、片親で母親が夜働いている場合もある。これは無断というより、彼らの生活の知恵のようなものだろう。連絡がどうという論議になるのだが、それよりも彼らのことを見守っている大人がいるかということが問題になる。

灯明け方の闇も渦を巻いていた。目を閉じれば治まるのが網膜の症状の証拠だった。昨日は眼科のワンパターンの検査を受けて、異常なしと妙な診断を受けて、担当医と口喧嘩の手前になった。おかしいから臨時に受診した。なのに異常なしはないだろうと。網膜色素変性症は網膜の視神経が死んでいく病。死んだ神経は戻らない。遺伝子治療はまだ数十年かかる。進行の危険がなければ、異常なしだと逆襲されて、言葉を失った。汚れたガラスから世界を見るような視野の異変は、特に右目で進行しているのを感じるからだ。くやしくてヒアルロン酸点眼液を渇きを感じたとき、使っていいかを確認。緑内障治療薬点眼時と時間をずらせば構わないが、意味がないと無愛想にカルテ書きこみ(ここではメモ。電子カルテに書き換えている。)の筆先をトンと落として、私を追い出した。父の体験があるせいか、私はこの手の人間が大嫌いなのだが、神経眼科系の一人者なので、深々と頭を下げて出てきた。焦っているのがわかった。下らぬ勝負、とりあえず勝ちである。

ストーブの油を補充してもう一度PC前に座りなおし、メールの応答を書いているうち、温まったのだろう、再び眠ってしまった。いつもの眠る時刻だった。朝刊をどこへやったのかと母に起こされたのが9時。私の日常は8時に父の朝食と紙パンツ交換で一度眠りを中断し、11時前まで再び眠る。ただそれが成功するのは、週に数回。あとは電話・来訪者に起こされる。そのツケをはらったようなものだった。

ヒューマンスタジオの丸山さんから青少年支援メッセ(3月下旬)の連絡が届いていた。3月参加の意思確認のアンケートだった。長いお付き合いである。3月13日のサポセンのワイワイまつりとその準備に、皆が追われる上旬ではないことはいいが、このとき地域就労支援PJもまた、年度末講演会をやるので、日程が重ならなければいいがと思っている。昨夜お仕事中に電話したため、今朝かけなおして通じた。無口な方だから、つい私の一方的な話をさせてもらうことになってしまうが、2/20に「わーく」編集部企画が挟めないか協力を求めた。まだ引きこもり関連就労支援の講師の日程が定まっていないので、空手形のようなものなのだが。

今日は平塚保健福祉事務所の主催で14時から、アンガージュマンよこすかの滝田衛氏が「若者が一歩ふみだすためには」という講演会が企画されている。私は14時半前後の父のショートステイからの帰宅の階段介助で参加できない。排泄と紙パンツ交換、おやつを出し、ベッドに寝かせる30分がもどかしいが、やむをえない。

15時半にビッグイシュー135号の受け渡しをしてから、茅ヶ崎のコインロッカーに買出し食材を詰め込んで、小田急相模原の巡回を済ませ、食材を家に届けてから、またこのままだと相模大野の面談である。交通費保証があるとはいえ、何とも無駄が多い。こういう企画開催時間との重なりや、手間の虚しさがじわりと心を蝕んでいくのがわかる。ひとつひとつの活動の手ごたえのようなものを奪われるような空転の出来事があるとき、心のキャパが減っていることに気付く。熱くなる前にガス抜きを入れるが、それは諦めを伴っている悲しさ。世界は閉じていることからしか始まらないそういう当たり前のことへの悲しさである。北村さんあたりにすれば、蹴飛ばされそうなところではある。


《気になる記事》
●「貧困ビジネス経営者らを告発 2億円脱税容疑で国税局」
●「大学生の就職内定率、過去最低73.1% 下げ幅も最大」
●「障害者が取材・執筆 生活・求人の情報誌/愛知」

夜間傾聴:*******君(仮名・こちらから)

p.s. 父が1時間ちょっと遅れて帰宅。予定、混乱中。


(校正1回目済み)

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