湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

就労支援の対象という事/カップ麺600食(50箱)カトリック教会HL支援の会へ仲介

2010-01-13 12:53:04 | 引きこもり
やっと2泊3日のショートステイに、父が出て行った。間際まで排尿騒ぎ。脱力感抑えてアップロードしている。

一昨日、この間父が異様に大人しかったのは、口内炎だった。痛みを訴えないので気付きが遅れたのだが、今回は2回目。以前と同じように入れ歯をやたらにはずすことで見当がついた。全く同じ場所だった。入れ歯に不具合が出来てきたのかもしれない。口を開けさせ、口腔をのぞくことは、段取りを踏まないとひどい抵抗にあう。枕元のラジオが飛んできたりするので、説明し納得させてから口を開けさせた。

患部が分かったので、今度は訪問歯科が休みの連休中なので、口腔消毒消炎剤を買い込んできて、うがいをさせるが、これもまた一苦労となる。歯茎ではなく喉をうがいしてしまうのだ。歯茎を濯ぐのだと説明してもダメ。うがいを自分任せにせず、私が液を多めに父の口に注ぐ。どうしても口をゆすがざるをえない状態にするためだった。甘かった。こんどは、むせて周辺にうがい薬を吐き散らし、拭き掃除のはめになるのだった。

胃が痛くなるような空転が続いた。結局、デイサービスに参加することを最優先にし、休戦となった。部屋から階段下までの対面誘導が荒れるからだ。私は予測して背後のサポートに回った。予想外に問題なく階段を降りたのだが、最後にホームの車椅子に座り、靴とマフラーなどをつける段になって、階段サポートをしたヘルパーさんを突き飛ばしてしまった。冷や汗のかきどおしである。ホームの看護師さんに治療は引き継がれた。

連休明けの今日、訪問看護師さんとタイミングが合ってしまうが、訪問歯科を頼んだ。世の中はうまくいかないもので、ショートステイ前に慢性便秘の便を出してしまうために訪問看護師さんは来ている。この看護師さんは時間を守らない。巡回順で動いているので、訪問歯科より先に来てしまったのだった。私は6時に仮眠に入っていたので、9時前の看護師到着が分からなかった。母はこの治療の順番に気付いていなかった。

事態をつかんでいない訪問看護師が先に浣腸と摘便治療をやってしまった。父の抵抗の大声に目が覚め、パジャマ姿のまま看護師さんのもとに駆けつけたが、猛烈な悪臭の中で、母が清拭を手伝っていた。9時すぎ、訪問歯科の二人連れがやってきた。巡回週以外は困るという玄関先の衛生士の小言を聞きながら、事態を伝えた。意味が通じない。結局ふたりは、看護師が帰りのメモを付けている2階の父の部屋に上っていった。

さっさと帰る看護師。その後が地獄だった。肛門の次が口腔である。従うはずがなかった。母を離れさせ、歯科のふたりの説得を術なく見ていた。父はふたりを振り払うと立ち上がり、伝い歩きで排便に急ぎ、事情の分からない歯科チームはそれを危ないと制止しようとして、振り払った父が倒れそうになったところに私が飛び込み、何とか便の撒き散らしは回避できた。

「本人に治療を受ける意志がないので治療をやめる」と言い出したので、私が切れた。事情を語り、余計な説教だったが歯科チームの柔軟性のなさを指摘、「あんたらそれでもプロか」と言ってしまった。勿論、歯科チームの態度は硬化。平常の巡回曜日以外は巡回をしていない。緊急性があるかと時間を割いてきているのに、叱られることはしていないと言い出した。母の機転の介入があって、場はつながったのだが、突然、父が下げたパジャマを足にからませたままベッドに戻り始め、事態は元の木阿弥。

結局、騒ぎが静まって、歯科チームへの私の状況説明から、案の定、入れ歯の不具合が、おそらくは歯茎の縮みから出てきたのだろうということになり、当たるところの調整に再度訪問しなおすこと、市販薬でうがい消毒して次回までつなぐことを確認して歯科チームは帰って行った。

歯科チームを返したあと、排泄便の処理に部屋を上っていくと、父はいびきをかいて熟睡していた。母が「いつまで続くんだろうねえ」とぼやく。わざと周辺の片付けを指示し、会話を中断させてポータブルトイレの排泄物バケツを提げて階段を降りた。母の問いは共感を問う予定調和の発言なのだ。言い出せば泥沼の深みが見えるだけ。私は頑張ると主張するのではないが、同意もしない。沈没する舟の水をかき出し続ける。

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先週土曜日の午後、私は錦糸町から田原町まで移動していた。会場移動した講演会が過ぎていく事態に虚しさを噛み殺していた。HPからの申込みをせず、年末、先方の代表の茅ヶ崎講演の際、参加依頼をしていたため、名簿から漏れていたのだろう。以前HPからの申込をすると、二重申込になって、昼食がふたつでたこともあった。この辺、結構問題が起きる。飲食店のオーダーの際も、トラブルが多い。大概先方が斜に構えているアルバイトの若者が多い。オーダーを取る時、うるさそうな爺だから早く終えたいという身体表現が前に出る。先方が先入観で勝手に決めたメニューが出てきて、注文したしないのいざこざが起こる。カウンセリング設定時もこの先入観の解消に時間をかける。するりと相手の気持ちに入れる方がうらやましくもある。

会場の台東区の区民センターを地元商店に聞いてもわからない。利用していなければ知らないのだ。だから隣の金竜小学校を聞く。これは目印に使うために分かることが多い。電話に出たセンター担当者は、入谷駅からしか来たことがないからガイドできないと説明放棄。入谷駅は路線が違い、乗継ぎを大回りしないと出られないという状態で、地元の方に聞いて、やっとたどり着いたときには1時間半が経って、講演が終わっていた。しかし都内、地元の方に会うことの難しさ。みなアルバイトとか住民ではない方ばかり。地元商店自体も少ないのだ。

到着時、小休止を挟んでQ&Aに移るところだった。参加費の2千円を支払い、満席の会場の席の間に無理やり座って再開を待った。さすがに係が事情を聴いて2千円を戻してきた。笑い事のようだが、昔、会場が赤門から筑波に変更になったときは、茗荷谷ではなく、本当に筑波まで行ってしまったこともあった。院生も大学事務局も茗荷谷ではないと言い張るからだった。この日、帰りは東海道線終電一本前になってしまった。つくばエクスプレスがまだない直行バス時代だったからだ。余計なことだが、そのとき、行きに筑波の某学部でベネッセの担当者と会ったので、先方も振り回された一員だったのだろう。

トラウマ的脱線はともかく、今回の会場の特徴は世代が若いこと、アスペなどの高機能の当事者がリクルートスーツで、こちこちの業界弁を使っていたことだ。Kaienは、発達障がい当事者が作ったIT企業。2年間米国で実績を積んで日本に移ってきた。日本の関係者ネットを作る活動に入っており、職域を拡張することに挑んでいた。Q&Aの時間が長かったので、何人かの質問者の身元が分かったのだが、すでに関係業種に就職を済ませた20代当事者が、ネットワーク参加を目指して会場に来ていた。他の参加者も人材派遣関係者とか、発達障がいに関心のある医療行政関係者とか、病院医師がちらほら。後は主催者の若手ばかり。ビジネスの顔でお互いがつながっている雰囲気は、私などが行う、親の会の会合とは異質な話し合いの場なのだった。

講演者鈴木氏は経営者と私人の顔の間を揺れ動いていたが、彼の応答を聞いていていると、他の若手経営者にも共通するいつも呆然とする場面がある。

私が就労というとき、その職場は地域消費生活場面であることが多く、企業間を渡るビジネスを想定することが少ないこと。(DAISY出版の提案などは例外に近い。)また、企業というしつらえた枠に個人をはめ込んでいくのではなく、彼の適材となる仕事を作ることに重点があるからだ。加えて私は重度の方も「関係の中に置く」ので、彼らのいない健常者の仕事には、かみ合わないのだった。

鈴木氏の応答の中に、障害者の仕事というとというくだりがあって、作業所の福祉労働のような仕事はと距離を置く発言なのだった。IT産業は、構想力と腕力、経営センスが業者間比較的平等に問われる競争社会であり、参入の門戸は実力主義的な意味で、開かれている。だから発達障がい関連の、一芸に秀でているタイプの方には、あてはまる方が出てくる。しかしそれらは、就労はあくまで個人のものである。ともに生きていくために生み出される起業とは距離があり、相互の言葉は閉じている。

鈴木氏は若い。その奥の気迫のようなものを感じていたのだが、この若い経営者たちを経営のディスコースからはずれた語りをしてみたいと思うのだ。構想の差異はおそらく架橋されるだろう。私は彼らとビジネスではなく就労を語る場を作り出したいと思っている。密な対話なら「『わーく』編集部」の「取材」や「懇談会」だろうし、より大きな地域構想や、近未来の見通しを踏まえた論調を立てる提案の仕事だろう。仕事の紹介企画なら「スペアちがさき」に振るべきだろう。「就労支援PJ」なら、協働の横断ネットを踏まえた「講演会」や「見学会」、行政を巻き込んだ提案企画の推進だろう。当事者活動の登場は「『わーく』編集部」と「若松町・夢ある街ののたい焼き屋さん」だ。

鈴木氏には取材の御願いをしてきた。なかなか出せない紙メディア「わーく」のNo.02&03に、静岡の津富氏と東京の鈴木氏を勝手に予定している。鈴木氏については、職域拡張とツールの役割の話で、中邑氏の講演の現場からの構想の話をからませたい。地域起業にはIT系を地域システムとからませて構想してみたい。その形が真似できるようにスタンダード構想を作りたい。

この会場では、ある人材バンク(専門職派遣系)の方とも話をした。こちらは就労情報ネットの相談相手のひとりとして、今後連絡することに。もうひとりの派遣系のひとは求人状況の件と、今抱えている引きこもり青年の神奈川版相談で一度会うことに。最後は牛久の発達障がい担当チームの精神科医師と連絡を取った。その意味で、主催者の方には感謝せねばと思う。

遠方の方との窓口拡張は、メール交流が中心となるが、地元の方だと実際に対面し活動共有しないといけない。父のこの状況では、まだ活動拡張できる状態ではなく、その限界を感じてしまう。隙間を縫って水路は開いておきたいのだが。

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ビッグイシュー基金の方から、無料カップ麺配布の話が飛び込み、地元カトリック教会の炊き出しに使ってもらうことで、カップ麺300食、焼きソバ300食の合計600食を仲介することになった。段ボール箱50個が届く。配達をどうするか、調整中。

夜間傾聴:1/11 □□君(仮名)
        大森海岸君(仮名・傾聴にあらず)
     1/12 □□君(仮名)
       ******君(仮名)

p.s. 右目の視野がまだらに欠けている状態がきびしくなってきた。字の形は見えるが宝だか寛だか区別がつかない。年末年始とお盆以外は休まない眼科なので、明日行ってくる。介護の限界と、本が読めなくなる危機感あり。


(校正2回目済み)
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