日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

PEの生産を誇った

2020年07月15日 | 回想

 スーパーは以前からレジ袋は有料でマイバッグが定着している。新たにコンビニがこれに加わった。商品の包装フィルムを入れた近くのコンビニの袋、裏通りだからか我が家の前でもよくポイされている。有料になっても続く、余りにも安いからだろう。ポイ捨てがなくなれば長い将来の先では海洋汚染がなくなるという夢のような話に期待する。

 コンビニだけでなく書店もコンビニと同じ日から有料になった。書店のそれはデザインもされており、マイバックの感覚で持ち歩けた。有料にしてプラごみがどのくらい減少するのだろうか、レジ袋は全プラごみの数%以下という。ポイ捨ての根本的な対策がないと最終的にたどり着く海洋汚染は止まらない。

 日本でポリエチレン(PE)樹脂が世に出たのは昭和30年代半ば、当初は食品包装用でデビューした。PEが知れ渡ったのは猛烈なフラフープブームが起きたころ。PEのパイプを輪にしただけの単純なものだった。遊びすぎたら腸捻転を心配する話もあった。そのころから用途拡大が急速に進み、世に欠かせない資材の一つとなり、今はどちらを向いても合成樹脂が使われていなものを探すのに苦労する。

 そんなPE生産に10数年携わった。自社技術で開発した当時世界で一つの連続生産方式のプラントでは、苦労も多かったが誇りを感じながら運転した。最近の各種合成樹脂への風当たりを思うと、社会の変化・進歩は急で時代の移り変わりを感じ、誇りに思いながら新製品の開発や生産にいそしんだことが誤りであったかのような錯覚を覚えることがある。そんな中、あのレジ袋を考案した地元企業の社長にもう一度会い、現状の認識を聞いてみたい。 
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