日々のことを徒然に

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名勝・錦帯橋

2020年07月22日 | 生活・ニュース

 吉川藩2代目吉川広正が大川(錦川)に架けた橋は2年足らずで洪水により流失した。3代目吉川広嘉は「決して流されない橋を作る」と決意した。西湖遊覧志を見て「大川の中に島(橋脚)を設け猿橋のような橋を架ける」とし実行した。しかし完成の翌年流失した。原因は島周辺の敷石が剥がれたことと判明、剥がれないように施工した。弘嘉は叫んだ「流れた橋を拾うてまいれ、汚れを落として乾かし使用する」。2代目大橋(錦帯橋)は1674年蘇った。

 1922年3月、錦帯橋の上流と下流各60間が国の名勝に指定された。キジア台風で流失するまで276年間不落を誇った。3代目の錦帯橋はその2年後に完成、平成の架け替えで2004年に今の姿になった。日本三名橋の筆頭でありアーチ形の木材橋は世界的に知られている。

 こんな錦帯橋が全国放送で話題になった。ひとつは「へずまりゅう」という29歳の風変わりな男が錦帯橋を渡った。渡る状況は放映された。その後、県内でコロナを感染させ、また、県内で窃盗容疑で逮捕された。もう一つ、徒歩以外は入橋出来ない錦帯橋へ400㏄のバイクで乗り入れた。それが市民だと知って驚きが倍増した。これも繰り返し橋上を走るバイクの姿が放映された。
 
 初代錦帯橋から350年余、あの篤姫も所望して渡ったという錦帯橋は長さ193.3㍍、幅5㍍、橋台の高さ6.64㍍、橋の高さは3橋の中央で13.03㍍という。最近の報道を見ると、観光のための錦帯橋、観光のための錦帯橋界隈、観光のため錦帯橋の世界遺産申請運動、その後に文化財を守る話がついている。順序を入れ替えないと史跡を後世に伝えるという大事がおろそかにならないだろうか。
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