米国の大統領選挙、大方の予想を覆しトランプ氏が勝利した。昨日は臥せていたので開票速報を見ていた。女性初の大統領誕生かという期待は開票が進むにつれしぼんでいった。大統領選の開票なのに衆院選がごとく速報にやはり「アメリカ」だと思わされる。
大方の国が女性大統領誕生を予測していたのだろう、特派員からの情報は冷静さを装いながらも驚きが伝わる。選挙戦の報道からはクリントン氏が勝利と思っていた。報道は米国人の心底を把握していなかったことになる。クリントン票が上回るが、制度としてトランプ氏が勝利した。文字が読めず文字が書けない人が多くいた建国のころからの選挙制度という。
これは珍しいと思った。東京発行の全国紙１面トップ見出しがすべて「米大統領 トランプ氏」で並んだ。まるで申し合わせたかのようだ。トランプ氏勝利を信じた紙面がなかたから同じ見出しになったのだろう。さて次期大統領、選挙戦中の言質（げんち）はどう生かされるのだろう。
国のトップを選ぶ選挙なのに、相手候補への投げかける言葉の汚さにはあきれた。勝つため、選挙戦が終わるまでかもしれないが、しこりとして残らなければいいのだが。これまでとは異なる米国の政治が始まる。街にはまもなく極東最強になる米軍基地もあり、アメリカに無関心ではおれない。
