日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

ゑびす祭り

2016年11月24日 | 地域

 子どものころクリスマスなどは外国のお話で、年の瀬がやって来るころの城下町商店街は「ゑびす祭」で賑わった。錦帯橋近くの通称本町通りのおよそ数百㍍の両サイドには露天商が並び、アメ横並みの混雑、迷子にならないかと親の手を離さないようについて歩いた。朝からニュースで東京は54年ぶりの11月の積雪とトップで伝えているが、この祭りで雪の降った記憶もあるが、さて大昔のことになる。

 郊外型大型店の開店につれ古いイメージが先につく商店街は、郊外へ足を運ぶ顧客を止めきれず閉店が続く。人通りはそれにつれて減り、昼間でも通りに人影の見えない時間もある。ゑびす祭もそれにつれ次第に賑わいに勢いが見られなくなった。関係者は苦心されているのだろうが、次第に数が減っていた露天商がここ2、3年は出店がなく寂しさを加速させていた。

 今年は最近にない出店数に驚いた。軒下商いは露天商に似ているがフリーマーケットスタイルの店がずらり並び通る人に声をかけている。ハンバーガー、衣類、野菜、おもちゃ、お菓子、漬物などいろいろ。昼時でもあり蕎麦店は満席で賑わっている。露天商とは違った祭りの雰囲気も悪くない。歳末募金を呼びかける子どもらの声が元気で明るく聞こえた。

 毎年足を運び買う富くじは縁が薄く大物には出会えない。今年のお接待は「しょうが湯」、お手伝いの子どもの堂に入った仕草に思わず背筋を伸ばし受け取る。温かい飲み物は時期のもので体がぬくもる。20年以上もご無沙汰の方に出会いしょうが湯をいただきながらしばらく立ち話。今年最後の祭りはご利益在りと感謝で終わる。
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