日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

ウグイスを見た

2014年06月16日 | 自然 季節


 ある中学校の校庭のそばを通りかかったとき頭上でウグイスの鳴き声。鳴き声の場所は校庭に植えられた樹上、葉は茂っているが隙間もあり青空も見える。声は聞いているが姿を見たことはない。立ち位置を変えながら見上げる。規則正しい間をおいて鳴き声は続くがやはり姿は見えない。あきらめて立ち去った。

 この話をしたら、「野生のウグイスの姿を見た人は少ない」と返してくれたのは畑仕事が趣味の知人。春告鳥の異名を持つホトトギスは、昔の農家の人は春の季節の到来を告げる鳥と喜ばれた、との言い伝えも残っているという。気象観測の進歩で鳥の声で農作業をすることはなくなったが、日本の風景には欠かせないスズメほどの大きさの鳥という。

 裏通りで自治会の用事をしていたら頭上でウグイスの鳴き声、茂った樹木などない場所なので、さてどこかと見回すと電線に止まっている鳥の声、間違いなくウグイスの声。手のひらサイズのデジカメ、無理は承知で点ほどの鳥を撮る。しばらく見ていたら、別の1羽が近づいてきて、そばに来たと同時に並んで飛び去った。野生のウグイスを見た人は少ない、という話を思い出し、少ない1人に加わった、それも同時に2羽、年甲斐もなく喜ぶ。だが、点の状態で見えたので色や姿かたちは分からず、見ないと同じかもしれない。

 ウグイスの飼育は足利義政の時代にさかのぼるという。一時禁じられたが徳川時代にはそれ専任のお役があったという。飼育したということは人にもなつく鳥なのだろう。でも、庭木に餌を置きメジロのようにウグイスを呼び寄せた話は聞かない。梅にウグイスといわれるが、ウグイスは虫を餌にし花の蜜は吸わないとある。人間のこの取り違えについて感想を聞いてみたいが物言わぬ野鳥には無理な注文か。
コメント (2)
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