間もなくサッカーのワールドカップが始まる。報道の前哨戦は燃え上がっており、いつもの国際大会のように期待を抱かせる内容で、先日は、全試合のライブ中継の予定表が紙面1頁ほどに載っていた。大会施設の完成が不安視されているが、選手は試合に向けて調整まっしぐらのようだ。
国際大会といえば2020年の東京オリンピック。これに向けての選手強化も始まっている。名前を知られた選手の五輪へ向けた日々が報道されている。そのレベルにはまだ届かないが、地元紙で東京五輪に期待される一人とされる女の子は近くの小学校の児童。その児童は8月17日に岩手県盛岡市で開催される「全国小学生学年別柔道大会 個人6年女子重量級」に県代表として出場する。
家が近所なので登下校時に見かけることがある。格闘技を得意とするようなファイト満々な様子は感じさせない、並んで登下校する他の女の子と変わらない。しかし、柔道となると近くに練習で対戦できる相手がいないので、金曜日の授業が終わってから日本海側の萩市まで列車を乗り継いで練習に行く、と話てくれるのは懇意にしている女の子の祖父。心配もあろうが嬉しそうな口調に期待がこもる。
昨年の8月広島市の全国大会では5年生女子40キロ超級の部で優勝した実力。インタビューに「タイミングが合えば、紙切れのように軽く投げられるから気持ちいい」。その柔道は小学1年生から始めたという。自分の課題と秘めた練習方法をこなし全国大会へ望むという。それを応援する横断幕が女の子の通う小学校のポールに張られた。ケガをしないことを願っている。