日々のことを徒然に

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寿命と樹命

2013年08月05日 | この木
           

 樹齢を人の年齢(出生からの経過期間)と同じにいい表せば「樹木が芽生えてから経過した年数」ということだろう。戸籍簿のない樹木にその証は年輪で分かる、この子どものころの記憶は今も生きている。その年輪は古木になると伸長の度合などから必ずしも年輪を形成しないという。大樹や古木の年齢測定は別の科学的手法がある。そして年輪は樹木すべてに備わってはいないことを知った。

 そういえば、吉香公園の全国第2位の長寿桜の証は吉川家元執事長の日記と写真から判明したともので、そこには科学的に測定したなどという説明は書かれていない。例年にない暑さの続くこの時期、じっと耐えている。秋になると落葉し、128年目の開花に備える。

 その桜の木の近くにこの公園で1番とのフジ棚がある。資料によるとフジはツル科の植物で年輪がないとか。このフジの根本は数匹の大蛇が絡みあったような姿をしている。そのからみのほどけた幹が思いの方角へ伸び、その枝葉がさらに伸び広がっている。

 花咲く時期に訪れ鑑賞し撮る人も多い。花も葉も散って丸裸な姿を見上げる人はいない。支柱に支えられてはいるが、枝葉の末端まで自由を満喫している。その様子は翁の風格を漂わせる。樹齢も無限ではなかろう、どこかに子孫を残しているのだろうか。
コメント
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