錦川の清流に架かる名勝・岩国の錦帯橋、渡っているいる人はほんのわずか、前日に見た様子とあまりにも違いすぎる。「行楽シーズン中でもこんな時もありますよ」と観光客の様子を教えてくれたのは錦帯橋渡橋チケット売場の知人。「昨日は疲れました」とも付け加えた。
その時、錦帯橋下川原の駐車場には自家用車が数台のみ、その側のみやげ物店にも人影はなし。いま散策してきた吉香公園でも観光姿の人はほとんど見かけなかった。噴水そばの冬桜が淋しそうにしていた。
今、錦帯橋はひと休みしている感じ、少し摺れて窪みが気になり始めたアーチ部分の階段を眺めながら思う。減少気味とはいえ年間70万人近くの観光客や子どもの通学に欠かせない橋、ゆっくり骨休みの時間も必要だろう。
チケット売場も暇そう。そんなことを思っていたら団体バスが5台、駐車場へ向かっていく。ひと時の眠りから錦帯橋もチケット売場も起き上がる。やっぱり賑わっているのが似合う錦帯橋。