由緒或る寺院や旧家、大名家などには日本庭園があり、史跡や文化財とあわせて重要な観光資源の一つとされ、公的に保護・保存されているものもある。
庭といえば「枯山水」と何かの一つ覚えになっていた。枯山水は「水を用いずに、地形によって山水を表す庭。石組みを主とし、水を砂礫で表す。植栽もおこなう」。これに対する庭を「池泉式」と表現すると最近おそわった。
池泉式は、枯山水と同じで自然の山水の景色を写してつくられる様式だが、そこには山があり、川があり、池がある。庭に実際の水が取り入れられている。その池を作るときは心という字に似せていると庭師から聞いたことがある。池泉式の庭は何度も見ている。教わってその違いに気づき納得する己にあきれる。
1日にひとつ学ぶとひと月では、1年では幾つ学べる、このくらいの計算はまだ容易に出来るが、さて、覚えたことをいつまで覚えているかと問われると厄介なことになる。それでも子どものころに覚えた歌を今でも歌えるものもある、暗算で覚えた九九は忘れていないなど強情パリは失っていない。
「歳に不足はない。学ぶことを忘れないよう様々なことに興味を持ち素直に学べ」枯山水の写真がそんなメッセージをくれる。