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ディケンズ『オリヴァー・ツイスト』

2018年07月20日 22時22分34秒 | 文学
ディケンズ『オリヴァー・ツイスト』(新潮文庫)を読む。
『オリヴァー・ツイスト』は予想以上におもしろかった。
引き続き『二都物語』を読みたい。

読みながらメモを取っていた。以下そのメモ。

フェイギンの盗賊団
書店で盗みにあい、そこから走り去るオリヴァーを見て、彼を犯人だと思うが、ブラウンローはオリヴァーを助ける。誰かに似ているを思う。家に飾っている肖像画にオリヴァーはそっくりである。おそらく母親がブラウンローの何かなのだろう。おそらく妻?
→妻ではなく知り合いの娘だった。
最後に姻戚関係がごちゃごちゃして何のことかわからないし、どうでもよくなってしまうのだが、ブラウンローの知り合いの男(ブラウンローが結婚をしようとしていた女の弟)の娘(アグネス)がオリヴァーの母親で、オリヴァーの母親の妹がローズだったと思う。モンクスはオリヴァーの異母兄。

オリヴァーはのちに救われなくてはならないので、盗みを働かされる機会はあるのだが、盗みに手を染めることはない。
これは彼の出自が高貴であるということを示すものだろう。

オリヴァーはメイリー家に救われ幸福な日々を過ごす。
この辺りはディケンズを読む幸せだ。不幸な主人公が幸福になる。
ブラウンローの家に行くがすでに彼らは西インド諸島に行ってしまった後で出逢うことが出来ない。

ナンシーの死ぬ場面は非常に可哀想。あまりディケンズで読んだことのない残虐な感じ。
サイクスとナンシーの関係を見ていると、どういう関係なのだろうかと思う。
ディケンズではセックスが描かれないことについて、何とも不思議とも思っていなかったのだが、よく考えてみればこれは不思議なことだ。逆に現在の小説では男女の関係を描くときに必ずセックスを描かなければならないことも不思議なことだ。
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