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原田眞人監督『日本のいちばん長い日』

2016年08月16日 23時39分13秒 | 映画
録画していた原田眞人監督『日本のいちばん長い日』を見た。
とてもおもしろかった。半藤一利の本も読んだことはあるが、あちらよりも分かりやすく劇的に作られてあった。畑中(松坂桃李)が電源を落とされながらもマイクにむかって放送局でしゃべる場面というのは実話なのだろうか。記憶にない。また、阿南(役所広司)は死ぬまで叛乱のことは知らなかったのではなかろうか。死んだ後に奥さんがやってくるという話も記憶にない。
昭和天皇(本木雅弘)は思ったよりもよくしゃべった。「あ、そう」も一度くらいしか言わなかった。イッセー尾形よりも良かった。
山崎努の鈴木貫太郎はとてもよかった。山崎努はいい仕事をした。耳が聞こえないと言いながら陛下の小さな声はよく聞こえるのだなと思った。
昭和天皇と阿南陸軍大臣が重なる場面が二度ほどあって(天皇が玉音放送の原稿を持つところと阿南が妻の手紙を読むところ、阿南が首を切るところと天皇がびくっと目覚めるところ)、この映画はこの二人が主人公なのだなと思う。

確か玉音放送を録音し終わったところだったかどこかほっとしたような場面で、アメリカを思わせるジャズのような音楽が流れる場面があり、なかなか独特な選曲だなと感心した。

この監督(原田眞人)ではなぜか『わが母の記』が最も好きだが、この映画もおもしろい。ただもう一度見ようとは思わない。陸軍の愚行をまた見たくない。
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