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裏声で歌へ紅白歌合戦!

2014年12月27日 02時11分35秒 | 文学
丸谷才一『裏声で歌へ君が代』を読んでいる。
最初の、「台湾民主共和国」の大統領の演説が結構長くて、こんなものをなんで読まされないといけないのかと思い、もう読むのをやめようかと思ったが、引き続き読んでいると会話が多くまあまあ退屈もしないので読んでいる。会話が脱線し、また元に戻るということを繰り返す。たぶん、そういうことをやるのがこの小説の目的なのだろう。君が代の話も出てきた。日の丸の話も。
すぐに読み終えるかと思ったが、まあまあ長いので時間がかかる。
なぜすぐに読み終えることができると思ったかと言うと、むかし江藤淳の本を読んでいたときにこの本が出てきて、この本が評判でちょっと読んでみようと思ったが本がないので知人の誰かから借りて読み、庭の手入れや編集者との雑談をしながらあっという間に読んでしまった、というふうに書いて馬鹿にしていたからだ。
私は江藤淳のようにすぐには読めない。
しかしいま思えば江藤淳の丸谷才一への攻撃は、丸谷才一の小林秀雄への攻撃への反撃だったのかもな、と思う。仁義なき代理戦争。
昔はやはりこのようなことがあって、活気があった。
『裏声で歌へ君が代』は読んでいると案外おもしろい。
あまり動きがないがこれはジョイス的なのだろうか。ジョイスをきちんと読んだことがないのでよくわからない。

年末で明日からお休み。
今年はいつになく紅白歌合戦に注目している。
中島みゆきと薬師丸ひろ子は見たい。
クリス・ハートが「糸」を歌うときに中島みゆきは登場するのだろうか。一番だけ歌うと思っていたクリス・ハートが歌い終わって舞台を去ろうとすると、曲はまだ続いて、後ろから中島みゆきが登場して二番を歌うという(そしてクリス・ハートびっくりという)、昔コロッケと美川憲一がやっていたような演出をやってくれる、わけはないか。
薬師丸ひろ子は高倉健について語るだろうか。語るだろうなあ。
黒柳徹子は「わたくしが昔ザ・ベストテンという番組をやっていましたころ」の話をするんだろうな。
中森明菜は出る出ないと噂されるが、出るのかな。「まだ決まってない」と言われているが、そんなはずないじゃんと思ってしまう。最近のテレビのぎちぎちの決まりきった演出に慣れてしまって、こういうのが信じられないのが悲しい。
出場歌手は紅組の中島みゆき(2)と白組の井上陽水(初)しか決まってなくて、残り40組くらいはサプライズ、もし決まらなければ陽水とみゆきの歌とおしゃべりでつなぐ、というのであればほんとうにサプライズで、私は風呂にも入らずテレビに釘付けで見てしまうと思う。
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