ダブログ宣言!

ひとりでするのがブログなら、
ふたりでするのがダブログ。

太田静子『斜陽日記』

2014年12月18日 22時43分05秒 | 文学
太宰治の『斜陽』を読んだのでついでに昔買ったまま読んでいなかった太田静子『斜陽日記』(朝日文庫)を読んだ。僕の持っているものと現在売られているものは表紙が違う。内容も多少違うのかもしれない。解説は小森陽一。
『斜陽』が『斜陽日記』からまるごと書き写されている部分の多いことがよくわかった。
最初の、お母さまのスウプひらりひらりのシーンは『斜陽日記』にはなかった。
直治は太宰の創作であることもわかった。弟はいるのだがこんな太宰治的な人物ではない。
上原も登場しない。上原は太宰治のことなのだが、『斜陽日記』には登場しない。
それ以外は、印象的な部分はだいたい『斜陽日記』にあった気がする。
火事のときに嫌みを言う近所の女性も登場する。

娘の太田治子の「母の糸巻」を読むと、太田静子の苦労がよくわかる。
コメント