ダブログ宣言!

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☆「新訳シャーロック・ホームズ全集」

2006年12月21日 00時34分32秒 | 文学
光文社文庫の「新訳シャーロック・ホームズ全集」(日暮雅通訳)の「シャーロック・ホームズの冒険」を買った。
「ボヘミアの醜聞」
「赤毛組合」
「花婿の正体」
の三つを読んだ。
以前、新潮文庫版で読んだことがあるはずだが、相当に忘れている。初めて読むのと変わらない。
どれも面白い。翻訳のせいかどうか知らないが読みやすい。
ホームズは、やって来たひとの指の汚れとか靴の汚れとか服の汚れから、そのひとの状況をぴたりと当てる。こうやって、やって来たひとにいっぱつガツンとかまして俺はすごいんだぞ、なめんなよ、って思わせるんだなあ。
まさに江原啓之的接待。

シャーロック・ホームズものにはパスティーシュと呼ばれる、コナン・ドイル以外の作家の書いたいわゆる贋作ものがあり、それにも多少興味がある。
ブライアン・フリーマントル「シャーロック・ホームズの息子
キース・オートリー「ホームズ対フロイト
おもしろそうなのは、このへん。
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☆江守徹のベガ

2006年12月20日 23時50分51秒 | テレビ
昨日はBS2で映画「幻魔大戦」を見た。
とっても懐かしかった。
この映画はビデオに録画して何度も見た記憶がある。
ベガの声は江守徹だったんだなあ。
当時は江守徹の声を意識したことがなかった。
昨日見たら「ドモホルンリンクルは初めてのひとには売らない」の声だとしか思えなかった。

青島幸男が死んだのにも驚いたが、岸田今日子が死んだのにはもっと驚いた。
この間テレビでミス・マープルのドラマを見ていて、マープルの声が岸田今日子だった。ついこの前のことなのに。
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☆アウォード

2006年12月19日 13時52分56秒 | 文学
そろそろ、大江健三郎の顰みに倣って、僕がひとりで勝手に決める「ダブログ宣言! アウォード 2006」の発表の時期が近づいてきましたね。
大賞作品には賞金も出ませんし、もちろん英訳もされませんが。
日記を書いたら、その年を振り返りたいと前々から(大岡昇平の「成城だより」を読んで以来)、思っていたような気もするので、今年を振り返ってみることを来年の抱負にしようと思ったり思わなかったり。

この前アガサ・クリスティーを読んだので、次はシャーロック・ホームズ(コナン・ドイル)かポーかブラウン神父(チェスタトン)を読みたいなあと思っている。
クリスティーも含めて、この4人の推理作家の中で誰がいちばん面白いのだろうかと、ほとんど読んでないくせに愚考する。
いったいだれなんだろうか。
うーん。
わからない。
似たようなところで、SF作家のH・G・ウェルズとジュール・ヴェルヌはどっちが面白いかという問題もあるが、これはわかる。明らかにハード・ゲイ、つまり、H・G・ウェルズだと思う。
推理小説は翻訳の新しさから、シャーロック・ホームズが有力。
推理小説がたまに発作的に読みたくなることがある。
そして読んだあとに発作的に貶したくなる。
ひどい性格してるなあ。

あと、ヘーゲルの「法哲学講義」を絶対に今年中に読み終えたい。

「図説世界の歴史」はまだ3巻までしか読めていない。続きは来年に持ち越しだ。

年越しが近づくと、山城新伍と川谷拓三の「どん兵衛」のCMがなぜだか見たくなる。
しかし決して「どん兵衛」で年越しがしたいとは思わない。「どん兵衛」は大好きだが。
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☆ドラマ「ひらいたトランプ」

2006年12月17日 23時00分43秒 | テレビ
録画していたBS2でやっていたアガサ・クリスティー原作のドラマ「名探偵ポワロ ひらいたトランプ」を見た。
アリアドニ・オリヴァがちゃんと登場していた。
やっぱりこのひとは結構好きだ。
しかしドラマ自体はよくわけがわかんなかった。いつも通り。
もうすでに話を追おうとする努力を放棄している。
まあ、犯人なんか誰でもいいやっていう投げやりな気持ち。

海外推理ものは字で読まないと意味がわからないんだなあ、と思った。
まず誰が誰なのかが把握できないし。
それとこの、クリスティー原作のイギリスのテレビドラマは、原作通りなのかと思っていたら結構違うみたいで、それならあんまり真面目に見なくてもいいかなあ、という気分になってしまっている。
同性愛の設定になっている場合は結構な確率で原作と違うみたいだ。
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☆アガサ・クリスティー「蒼ざめた馬」感想

2006年12月17日 13時55分59秒 | 文学
蒼ざめた馬アガサ・クリスティーの「蒼ざめた馬」を読んだ。
なかなか面白かった。
テレビドラマで見るよりもやはりわかりやすい。
もっとオカルトな話なのかと思っていたが、そこまでではなかった。降霊会も一度しかなかったし。
アリアドニ・オリヴァという、クリスティー自身を思わせる推理作家が登場するが面白い人物だと思った。解説によると、長篇七つ、短編一つに登場するらしいが、今後の読書計画の参考にしたいと思う。
調べてみたら、以下が「蒼ざめた馬」以外の、彼女が登場する長篇六つのようだ。
ひらいたトランプ
マギンティ夫人は死んだ
死者のあやまち
第三の女
ハロウィーン・パーティ
象は忘れない

しかし推理小説は一作読むと、しばらく読まなくてもいいかな、という気分にわりとなる。
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☆「翔ぶが如く」と「警視庁草紙」

2006年12月16日 02時35分32秒 | 文学
来年一月の文庫の新刊で、岩波文庫からフォークナーの「響きと怒り」の新訳が出るらしい。ちょっと注目だがたぶん買わない。
いまフォークナーを読む気分ではない。たとえ新訳でも。
瀬戸内寂聴の「源氏物語」がとうとう講談社文庫になるらしい。
橋本治の「窯変源氏物語」に挫折して、もうこうなったら寂聴訳しかないと思い、文庫になるのを待とうと思っていたことがあったが、やっと出る。しかし寂聴訳の文庫化を待っている間に谷崎訳で読んでしまったので読まない。
講談社は客を逃しましたねえ。
だいたい文庫になるのが遅すぎる。

山田風太郎の「警視庁草紙」を読み始めた。
司馬遼太郎の「翔ぶが如く」と全く同じ時代を扱っている。西郷隆盛が征韓論の敗北で田舎に帰ってしまった。江藤新平の佐賀の乱が起きた。
おさらいという感じ。
こちらのほうが断然読みやすいし、気楽に読める。
時代背景は「翔ぶが如く」と同じだが、ちょっとした推理小説というのかなんというのかわからないが、エンターテイメントになっている。
でも「翔ぶが如く」を読んでこの時代のことをよく知ったおかげでさらに面白く読めているのだと思う。
こっちを先に読んだのではなかなか時代背景がつかみにくいと思う。あまりきちんと歴史的なことが出てくるわけではないので。
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☆司馬遼太郎「翔ぶが如く(10)」感想

2006年12月15日 16時07分56秒 | 文学
昨日からお腹の調子が悪いので、今日は休んで家でのんびりしている。
「徹子の部屋」はゲストが山田洋次だったので見た。
「男はつらいよ」や「武士の一分」について語っていた。
山田洋次の、「檀れいのような美人が最近いない」という発言に深く同意。あの映画の檀れいはほんとうにきれいだと思った。
思えば最近山田洋次の映画しか見てない。
次回作は吉永小百合主演の映画になるらしい。
サユリストでアムラーでシノラーで、しかもオヤジギャルの私としては、次回作も、宣伝を見てから見るかどうか決めたいと思う。(つまり他の監督の作品と変わらないのだ。)

翔ぶが如く〈10〉司馬遼太郎の「翔ぶが如く(10)」を読んだ。
やっと全部読んだ。
西南戦争が半年以上も続くものだとは知らなかった。すぐ終わるのかと思っていた。
西郷隆盛も桐野利秋も大久保利通も川路利良もみんな死んだ。
なかなか死なないと思っていたら一気に死んでしまった。
すごい時代だなあ。

年内に読み終われてよかった。
「坂の上の雲」までしばし休憩。
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☆時雨殿

2006年12月15日 02時00分55秒 | ゲーム
タッチで楽しむ百人一首 DS時雨殿ニンテンドーDS用のゲームソフト「タッチで楽しむ百人一首 DS時雨殿」を買った。
これから百人一首を一日五首ずつ覚えていこうと思う。
このゲームは覚えやすいように語呂が考えられてあって、たとえば、

「あはれともいふべき人は思ほえで 身のいたづらになりぬべきかな」
だったら「あはれミノ」

「嘆きつつひとり寝る夜の明くる間は いかに久しき物とかは知る」
だったら「なげきイカ」

というように、あわれなミノムシの絵や嘆くイカの絵が描かれていて、絵といっしょに語呂が覚えられるようになっている。上の句で「あはれ」と読まれたら下の句は「みの」で始まることがすぐにわかるようになる。(こんな覚え方でいいのだろうか。まあいいのだろう。任天堂が言うんだから間違いなかろう。)
しかし、あわれなのがミノだったかイカだったか、嘆くのがイカかミノか、判らなくなってしまいそう。
いやいや、混乱してはいけない。
あわれなのはミノ。細木数子に手術が失敗するといわれて、「あわれミノ」。「さしのみ」が長く続かなくて「あわれミノ」。紅白歌合戦の司会ができなくて「あわれミノ」。
これだけ言っておけばもう大丈夫だろう。
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☆アガサ・クリスティーのオカルト

2006年12月12日 23時39分18秒 | テレビ
今日放送の「ミス・マープル パディントン発4時50分」ではなく、昨日放送の「ミス・マープル 書斎の死体」を見た。(NHK-BS2のアガサ・クリスティー特集のはなし。)

途中そうとうやばくなったが、今回は眠らずに見れた。
登場人物が多すぎるし、だれが誰だか判らなくなって、いつも眠くなる。
本で読むよりもドラマで見るほうが難易度が高いんじゃないだろうか。

クリスティーの小説についてちょっと調べているうちにいくつか読みたくなった。
以下、そのリスト。
蒼ざめた馬
死の猟犬
ねずみとり
特に意識したわけではないが、ポワロもミス・マープルも登場しないものばかりだ。オカルトものに興味がある。
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☆カミュの「異邦人」のようなはじまりで

2006年12月11日 20時25分01秒 | 文学
今日、母が死んだ夢を見て目が覚めた。
もしかしたら昨日かもしれないが僕にはわからない。

いや、わかる。目が覚めたのが朝の六時だから夢を見たのは今日だろう。
たぶん昨夜NHKで放送していた番組「ワーキングプアⅡ 努力すれば抜け出せますか」を見て、親のことを思い出したのだと思う。べつにワーキングプアというわけではないのだが。

夢を見て目が覚めたのも久しぶりなので驚いたが、母親の死んだ夢を見て結構動揺している自分にも驚いた。そんなに驚くとは思わなかった。
まるで「東京タワー」。あたかもリリー・フランキー。
男の子はいつまでたっても甘えん坊。

いつかどこかで加藤典洋が(と書くと、いつ、どこで、だ? って思う人がいるかもしれないので出典を明らかにすると「テクストから遠く離れて」で)、カミュの「異邦人」の主人公は大切なことは何も言わないが、何も言わないことで言っているのは結局母親が好きだったということだ、というようなことを書いていたと思う。(いいかげんな記憶)
そのとき「さすが加藤典洋!」と思い、「異邦人」を読み返そうとしたが、めんどくさくなってやめた。
母親が死ぬ話で思い出せるのは、カミュの「異邦人」しかないのでちょっと読んでみたくなった。

さらっと読める世界の名作として、カフカの「変身」やフィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」と並ぶ「異邦人」だが、「異邦人」も新訳が出ないのかなあと思っている。
新潮社が版権を持っているので他の出版社から出せないという話をどこかで読んだ気がするが、だったら新潮社から新訳が出ないかなあ。訳したいひとはたくさんいるだろうと思うんだけど。
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