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☆「武士の一分」としか申し上げられましねえ

2006年12月09日 19時33分14秒 | 映画
久しぶりに映画館で映画を見た。
記憶では「イン・ハー・シューズ」以来。
今日見たのは山田洋次の「武士の一分」。
予想以上ではなかったけれど、予想通りおもしろかった。

「たそがれ清兵衛」で悪役を演じた田中泯が、続く「隠し剣 鬼の爪」で主人公の剣の師匠を演じ、その「隠し剣 鬼の爪」で悪役だった緒形拳が、今回の映画では主人公の木村拓哉の剣の師匠だった。
ということは、山田洋次の次回作の主人公の師匠は坂東三津五郎ということになる。
それにしても坂東三津五郎は悪いやつだった。

すっかり忘れていたのだけれど、目の見えなくなった木村拓哉と妻の檀れいが悩んでいる姿を見ていて、自分の片目が一時期悪くなってちゃんと見えなくなったときのことを思い出した。
僕が罹ったのは視神経炎という病気で、ひと月くらいすると自然に治ってしまったのだが、そのときは結婚もしていたし仕事もどうしようかとか、いろいろ考えた(と思う。かなり忘れたが)。
目が見えなくなるとか、病気になるとか、そういうときに、結構生きていくのは大変なことなんだなあとあらためて感じる。案外崩れやすいバランスの上でなんとか生きてるんだなあと思う。普段はまったくそんなことは思わないが。

桃井かおりの親戚のおばさん役は、ちょっとやりすぎの感じもあったが、”親戚のおばさん”の嫌な感じがよく出ていたと思う。桃井かおりが忙しければ樹木希林がやっても同じ感じだったろうと思う。

檀れいは綺麗なひとだと思った。

木村拓哉はまあ木村拓哉だった。

「隠し剣 鬼の爪」とだいたい同じような話だが、「たそがれ清兵衛」や「隠し剣 鬼の爪」が好きな人なら楽しめると思う。
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