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井上荒野・江國香織『あの映画みた?』

2020年02月08日 21時56分03秒 | 文学
書店で見かけて、作家二人が映画を語るというのはおもしろいのではないかと思い、井上荒野・江國香織『あの映画みた?』(新潮社)を図書館で借りる。
しかしあまりおもしろくなくて、あまりきちんと読まなかった。
岩井俊二の『花とアリス』について語られるところだけはきちんと読んだ。やはり観ていない映画の話をされても興味が持てないのだ。
井上荒野と江國香織のどちらか、あるいは両方のファンであれば、観たことのない映画の話であっても、彼女(たち)らしいと思って読めるのかもしれない。

筒井康隆の『本の森の狩人』(岩波新書)を図書館で立ち読みし、大江健三郎の『治療塔惑星』についての部分を読んだ。
筒井康隆のこの本は、昔読売新聞に連載されていたときに読んでいて、連載を読んでミラン・クンデラの『不滅』を買って読んだことが懐かしい。トーマス・マンの『魔の山』も読んだ。
『治療塔惑星』の書評があったことを憶えていなかったが、調べていて知ったので読んでみた。はっきりとは書いていないのだけれど、『治療塔』より落ちると書いているように読めた。SFファンに媚びなくてよい、というように。私もそう思う。
SFと大江健三郎と言えば、『静かな生活』にタルコフスキー監督の映画『ストーカー』をテレビで見たという話があり、私の記憶ではその短篇は丸々映画『ストーカー』について語るというようなものだった気がするのだが、どのようなものだったか改めて読み直してみたい。やるならついでに『ストーカー』の原作を読んでから臨みたい。映画は観たことはあるのだが、あの睡魔に耐えきれないだろうからもう観ない。
『静かな生活』は他にもセリーヌの小説を延々読むというものもあった気がする。
よく考えてみれば、大江健三郎はやはりすごいのではないかという気がしてくる。
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