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外山滋比古『新版 思考の整理学』

2024年05月22日 22時45分43秒 | 文学
外山滋比古『新版 思考の整理学』(ちくま文庫)を読んだ。
2008年に東大と京大の生協で一番売れた書籍とのことだが、いまでも売れているのだろうか。
すごくおもしろいというわけでもないが、読みやすい本なので、時間があればこの著者の本をずっと読んでいてもいいと思える。読んで元気になることはできる。ビジネス書でもっとも大切なことだ。
まだこの著者の本を読むのは二冊目なのだが同じ話の繰り返しが多い。
『平家物語』、漢文の素読、枕上の時間は考えるのに適している、など同じ話が繰り返された。おそらく、読んでみたら他の本にも同じ話が繰り返されることだろう。

気になっていた「修辞的残像」について少し説明があった。
《文章の中のことばとことばが、離れ離れになりながらも、ひと続きになるのは、残像のはたらきであるということに気付いて、長い間のわたくしの疑問は、自分では、一挙に解決したように思った。文章の非連続の連続を支えている、この残像作用のことを、修辞的残像と名づけた。文章上に起っている残像というほどの意である。》(64頁)
直前の記憶がなければ文章が読めないというのは、当たり前といえば当たり前かなあ。

英語の勉強もしないといけないので、外山滋比古はこれまでとする。さようなら。
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