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酒井順子訳『枕草子』

2024年05月01日 14時18分26秒 | 文学
清少納言『枕草子』(酒井順子訳・河出書房新社『日本文学全集07』所収)を読んだ。
大河ドラマ『光る君へ』を見ているので、ちょうど出てくる人たちが俳優の顔で思い浮かべられるのがいい。よみやすい。
しかし、読むには読んだがやはり古典の知識がないのであまりおもしろく読めていない気はする。
おそらく私などが友人や家族と話すときに「これは『キン肉マン』に出てきた悪魔将軍のがらんどうみたいなものだ」とか「小津安二郎の『秋刀魚の味』の加東大介の兵隊さんのものまねの手の角度」とかそういう、まあ分かる人には分かるでしょ、みたいな話をしたりするけれど、清少納言が書いているのは結局はそれと大差ないことなのではないかと思った。
「香炉峰の雪は?」とか言われて御簾を巻き上げるって、すごいっちゃ凄いのかもしれないが、それがどうしたの、と言われたらそれだけのことのように思う。
そういうこと以外に、なにかいま生きていて役に立つようなことが書いてあるかと言われたら少し疑問だ。私には読み取れなかった。
同じだなと共感することはあった。
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