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☆正宗白鳥「新編 作家論」

2009年12月16日 23時44分41秒 | 文学
新編 作家論 (岩波文庫)正宗白鳥の「新編 作家論」(岩波文庫)を読んだ。
島崎藤村の「春」「家」「新生」を順番に読んでいきたくなった。「夜明け前」よりもそちらのほうがおもしろそうだった。
あとは志賀直哉。
いわゆる私小説に興味がある。
最後に「トルストイについて」というものが載っていて、これによって小林秀雄との論争が始まったものなのだが、小林秀雄の側のものだけ読んでいたので読めて良かった。たいへん短いものだった。こんなものに噛みつく小林秀雄は凄いと思った。
正宗白鳥は作家なのに、文学をとても大事にして生活の中心にしている人たちとはすこし距離があり、そういうところが健康的だと思った。
村上春樹がどこかで文学プロパーのひとに向けて書くことを非難していたと記憶するけれど、あるいは、宮崎駿が同じアニメを何十回何百回も見るような傾向を非難するようなことがあるけれど、最近そういうことをよく考える。
音楽業界に、移動中にずっと音楽を聴き続けることを非難する人がもし現れたら僕はその人に一目置きたいと思う。
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