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☆吉本ばなな「ひな菊の人生」感想

2006年05月05日 00時50分11秒 | 文学
ひな菊の人生吉本ばななの「ひな菊の人生」はおもしろくなかった。
本を読むと、当然おもしろかったりおもしろくなかったりする。何が原因かはなかなか判らない。たぶんいろいろだ。ひとと話をしていて退屈したり楽しかったりするのと同じだと思う。
「ひな菊の人生」は夢の話が多かった。いまフロイトの「夢判断」も読んでいて、なかなか読み終われずにいる。他人の夢の話は興味を持つのが難しいと思う。もちろん、僕には、ということだけれど。
夢の話は宙に浮いている、ようなものだ。現実の話は地に足が着いている。地に足が着いている、とは話をしている相手と同じドヒョウにいるということだ。他人に共感するには同じドヒョウの、たとえ隅っこにでも立っている必要があると思う。夢の話ではそれが難しい。簡単に言うと「のれない」。
「ひな菊の人生」は夢の話が多いだけでなく、全体的に夢みたいな話だった。

テレビ番組「オーラの泉」で、江原啓之に不幸な前世の話を聞かされて泣く人がいるが、あれは信じられない。どこで生きているんだろうと思う。そこまで切実なひとがいるんだなあ、と驚く。
「ひな菊の人生」にのれないのは、それと似た感じだ。
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