山崎貴監督『ゴジラ-1.0』

山崎貴監督『ゴジラ-1.0』を見た。
『シン・ゴジラ』がおもしろかったので、こちらも見てみた。
ゴジラは、太平洋戦争的なものの比喩なのかな。ゴジラを倒すことで太平洋戦争がやっと終わるのだというように読めた。
ゴジラの強さよりも、人間ドラマに重点が置かれていた。途中まで、そのチープな人間ドラマこそゴジラに粉砕してもらいたいものだと思いながら見た。
『シン・ゴジラ』も見返してみたい。

トッド・フィールド監督『TAR/ター』

トッド・フィールド監督『TAR/ター』を見た。
いつも、できれば知性を感じさせる映画を見たいと思っているのだが、まさにその通りの映画。知性しか感じない。
この映画は、主人公の、スキャンダルによる失墜を描くものではなく（それは添え物のように感じる）、普通には映画ではあまり聞くことのない非常に高度な知性を感じる会話を見せたかったのではないかと思う。
そしてそこが非常におもしろい。
そのせいか、舞台がベトナム（『地獄の黙示録』の撮影でのワニの生き残りの話から）に移ってからは力が抜けてコメディっぽくなる。