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司馬遼太郎『花神(上)』

2017年10月15日 01時16分17秒 | 文学
司馬遼太郎『花神(上)』(新潮文庫)を読んだ。
村田蔵六の生涯を描く。
司馬遼太郎は、どこかの段階で坂本竜馬の生涯を描いたようにはもう描くまいと決めたのだと思う。
主人公に感情移入してロマンティックに興奮させて感動させるようなことを、たぶん恥ずかしくなって、もうそんなに青いことは出来ないよと思い始めて、森鴎外の史伝みたいな描き方になってきたのだと思う。
僕は正直言ってまだ『竜馬がゆく』が司馬遼太郎の中ではもっとも好きで、嘘でもいいからおもしろくさせてよと思ってしまう。
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