![寝ても覚めても](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/91hKk7mmIEL._AC_SL1500_.jpg)
同じ監督の『ドライブ・マイ・カー』を見て、なにかやはり気になり、別の作品も見てみようという気になった。才能のある監督というのは何かちがうものだ。
『ドライブ・マイ・カー』と同じくやはりこの映画も全体を通してみると何が言いたいのかはっきりとはわかりにくい映画で、テーマとしては、信じられないくらいに人を傷つけて、それでも生きていく必要がある場合には何かにすがりついて生きていくしかない、というようなことが思い浮かぶくらいだが、見終わって印象に残るのは細部のこだわりのようなものだ。
この監督はなぜこんなに演劇にこだわるのだろうか。演劇に関するところだけ、特別熱いように思う。
たぶんカメラがあまり動かないとか、専門的なことはあるのだろうが、古い日本映画のような佇まいで、そこが好きなところでもある。
まだよくわからないが、とても気になる監督ではある。