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朝井リョウ『武道館』

2023年05月08日 23時07分01秒 | 文学
朝井リョウ『武道館』(文藝春秋)を図書館で借りて読んだ。
アイドルグループを題材にした小説で、昔テレビ番組「アサヤン」で見ていたモーニング娘。を思い出した。「有吉反省会」を思わせる番組も登場し、おもしろかった。
音楽にお金を払わないで聴くようになって、きちんと選んでいないので取り替えのきくような存在になってしまっているというような話があったが、確かにその通りだろうなと思う。CDからダウンロード、ちょっと聴くときはYouTubeやSpotifyで無料で聴くようになって、もともと音楽に対する愛情は薄いほうだが、ますます無くなった。アルバムを一枚分最初から最後まで聴くことがなくなり、コンビニでよく聴く曲だけを聴くようになってしまっている。
図書館で借りて読んで、お金を払っていないので、この本にも作者に対しても愛情が少ないような気はする。
お金を払うということは大事なことだと、この本を読んだからではなく、前々から感じている。
そういう話をずっと聞かせてもらえるのかと思っていたが、青春ラブストーリーのような話が中心で、私などには途中から少しつまらなく感じた。
以前から気になっていた『何者』と『スペードの3』もこの機会に読もうかと思っていたが、この感じであればやはり何かをちょっと我慢しなければ素直におもしろいとは言えないのだろうから続けては読まないでおく。
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