ダブログ宣言!

ひとりでするのがブログなら、
ふたりでするのがダブログ。

武田百合子 『新版 犬が星見た -ロシア旅行』

2018年11月23日 22時19分52秒 | 文学
武田百合子 『新版 犬が星見た -ロシア旅行』(中公文庫)を読む。
以前『富士日記』を読んだときに好きで、『日日雑記』も読んだのだが、『犬が星見た』は字が小さくて読んでいなかった。今回新版が出たので読んだ。
武田泰淳と竹内好と武田百合子がロシアと北欧を旅行するのだが、読んでいると自分も一緒に旅行しているような気分になって楽しい。
アルマ・アタに旅程の都合で行けなくなってしまったときに武田泰淳が「どうしてアルマ・アタに行けないのかなあ」とずっと言い続けるのが印象に残っている。
竹内好に、今日行くところはどうせ博物館だろうと彼女が言って彼が同行しなかったときに、ヤルタ会談の城に行って、実は竹内が行きたかったところだったと知ったときの百合子のショックも印象に残る。
一緒にツアーに参加している銭高老人の「わしゃ、よう知っとった」も記憶に残る。
コメント