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小津安二郎監督『秋刀魚の味』

2016年01月10日 00時06分25秒 | 映画
昨晩寝るまえに、録画していた小津安二郎監督『秋刀魚の味』を見た。
『秋刀魚の味』は小津安二郎の映画のなかでは好きなほうだったのだが、いま見ると一番好き、とは言えない。このところ小津映画を見続けているが、『秋日和』が一番好きだ。
佐分利信と笠智衆の差かもしれない。
佐分利信がたまに笑うとほんとうにこちらも嬉しくなるのだが、笠智衆って何をやっても「ああ笠智衆」と思うだけで、あまり親近感が湧かない。悲しそうにしても嬉しそうにしても、あまり安心できず、小津先生は何回目でオッケーを出したのだろうか、とか考えてしまう。

『秋刀魚の味』が『秋日和』ほど楽しめなかったのはあと、東野英治郎(ヒョウタン)と杉村春子が悲しすぎて、のんびり見ちゃいられない気にさせられる。加東大介に「あんまり上手くないんだよな」とか言われながらラーメンを作る(しかもキャンセルされる)東野英治郎が悲しい。
岩下志麻も好きな人と結婚できないし、人生なんて後悔ばっかりだ、という気分になる。

そんななかやはり岡田茉莉子が好きになる。
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