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市川崑監督『犬神家の一族』

2016年01月19日 23時11分50秒 | 映画
録画していた市川崑監督『犬神家の一族』を見た。
この映画をきちんと見るのは初めてのように思う。ずっと昔に親戚が集まったときに(祖父の葬式ではなかったが)たまたまテレビで放送していて、子供だったので佐清(スケキヨ)がすごく怖かった。そのときは子供なので最後までは見ていない。

見ていると、音楽のせいか『ルパン三世 カリオストロの城』を何度も思った。島田陽子がクラリスに見えてくる。
佐清はやはり怖くて、しゃべる声も怖い。
松子と竹子と梅子が白い顔をして青沼菊乃を裸にして水をかけて背中を打擲するシーンも怖い。
竹子の娘が梅子の息子(佐智)の死んでいるのを発見して青い顔になるのも案外怖い。
人間の顔の色が普段と違うと怖いということを市川崑はよく知っている。

松子の母親が伊丹十三の『タンポポ』でスーパーの商品をつぶしていたお婆さんだったことに驚いた。
『タンポポ』には詐欺師のお爺さんで中村伸郎も出ていて、伊丹十三は過去の役者へのリスペクトがすごいと最近になって思っている。

犬神佐兵衛は三國連太郎なのだが、最初仲代達矢かと思った。
最後まで見てこれはリア王なのかも、と思った。
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フローベール『ボヴァリー夫人』

2016年01月19日 22時44分33秒 | 文学
フローベール『ボヴァリー夫人』(新潮文庫)を読んだ。
ちまちま読んでいたがやっと読み終えることが出来た。
ボヴァリー夫人はレオンと不倫し、レオンがいなくなるとロドルフと不倫し、ロドルフに逃げられると再会したレオンと不倫する。また借金を重ねて首が回らなくなって近所の薬剤師の家に行って薬を飲んで自殺する。
この小説のどこがおもしろいのか僕にはよくわからない。楽しいところがまるでない。
どこが名作なのか誰か簡単に教えて欲しい。
この頃のフランス文学の名作は僕にとっては読んでもおもしろくないものが多い。スタンダールもバルザックも学生のときに少し読んだが、あまりおもしろくなかったのでいま読もうとしてもちょっと億劫になる。

途中、医者のボヴァリーにアキレス腱を切られて、脚が腫れてしまって最終的に切断しないといけなくなった不幸な男がいて、嫌な話だなあと思いながら印象に残っている。
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