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テレビの歴史

2012年12月02日 22時38分28秒 | 文学
図書館で猪瀬直樹の『欲望のメディア』を借りてきて読んでいる。
『黒船の世紀』も借りてきて読もうかと思ったのだが、「日本の近代 猪瀬直樹著作集」では二段組なので文庫で買って読むことにする。二段組はページがなかなかめくれないせいか、あまり読みたくない。本が二段組かどうかは実物を見ないとわからない。ページ数はアマゾンでもわかるけれど。
『欲望のメディア』はテレビの歴史を物語風に語るノンフィクションでとてもおもしろい。マッカーサーや昭和天皇が登場する。猪瀬直樹の本には必ずといってよいほど天皇(またはその一族)が登場する。とても興味深いことだ。
本の内容とはまったく関係ないが、読みながら、小林秀雄の講演が古今亭志ん生に似ていたり、太宰治の小説が落語的であったりするという意見を聞くと、昔の文人は文化的なものがやはり好きだったのだなと思いがちなのだが、実はそうではなくて、落語というのは大衆の娯楽で、いまで言えばテレビタレント(明石家さんまとか)のおしゃべりに小説家が影響を受けるようなものではないかと思った。
昔の文人にとっての落語というのをいまの落語の位置と同じようにとらえるのは間違いだろう。
いまの落語の位置というのは僕にとっては歌舞伎やクラシック音楽に近い。たぶんクラシック音楽というのも小林秀雄にとってといまの僕らにとってとはずいぶんと違うと思う。
そんなようなことを考えていきたい。
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